先日のテツ君(中3)のレッスンの時の事です。
テツ君はピアノを弾く前に、ハーッと溜息をつきました。
それから、おもむろに弾き始めたのですが、
弾き終わった後に
「あ~緊張したぁ。」と言いました。
「えっ? そんなに緊張したの?」
「そりゃぁ緊張しますよ。」
「えっ、何で? 何でそんなに緊張するのかしら?」
私は、音を間違えても決して叱らないのに。。。
「僕、車の中から、ずっと緊張していたんです。」
「えっ?そうなの?
そんなにピアノのレッスンが恐怖なの?」
「せっかく練習したのに、
先生の前で間違えたらどうしよう、って緊張するんです。」
「間違えても叱られないのに?」
「叱られないけど、僕自身が間違えるのが嫌なんです。
練習した時は特に。」
「あ~ 自分自身が許せない、って事?」
「それもあるし。。。
あと、緊張すると他の緊張を思い出すと言うか。。。」
「他の緊張?」
「学校の事とか。。。」
「他の場面での、緊張した出来事を思い出すの?」
「はい、それもあるし、
緊張すると、嫌な事も思い出すんです。」
「何か失敗した事とか?」
「そうです。それが辛いというか。。。」
テツ君は、一見屈託の無い男の子に見えますが
実はとても繊細で、
学校も行ったり行かなかったりが続いています。
ですから、ピアノのレッスンでは、
ピアノの上達よりも、
音楽の癒やし効果で、心が豊かになるような指導を心掛けています。
そして私の方からは、
学校の事には触れないようにしています。
多分テツ君自身、
その事は触れてほしくないだろうな、と思うからです。
そんな中、先日は自分から色々な事を話してくれました。
私も、テツ君の心の中を垣間見る事が出来、
とても有り難かったです。
おそらく、張り詰めた気持を持ちながら、
それでも登校しよう!しなくっちゃ!
と頑張っているテツ君。
その緊張を保てる時は登校して、
緊張の糸が切れた時は、登校出来ない。
その繰り返しなのでしょう。
私に出来る事は、ただ寄り添うこと。
それだけだと思っています。
お願いです
習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
このブログを読んで頂きたいと願っています。
ランキングが上がると多くの方の眼に留まります。
ポチッと押して応援してくださいね~
↓ ↓ ↓