風船花(ホウセンカ)です! 元気です!

教育系ポップスバンド 風船花(ホウセンカ)の活動日記
日常の中であれこれ思ったことなど

続 ひまわりのころ 26

2015年12月22日 23時39分57秒 | 続 ひまわりのころ

もしお読みいただいている方がいらしたら、ぜひぜひ感想等をコメント欄に!
よろしくお願いします。

一回戦から夏の大会での決勝の相手、駒川高校と三対四の接戦になったものの、その後三試合は危なげない内容だった。昨日の準決勝も七対一の快勝だった。本当は、今日が決勝のはずだったが、雨のため順延となり、明日、甲子園、夏春連続出場をかけた大一番が行われる。相手は、朝日川工業。打撃中心のチームで準決勝まで、平均得点、十点以上の強敵だ。天気予報は、晴れ。明日は予定通り、決勝が行われることだろう。
僕とヒロト、そして、ソウタも、母さんと一緒に円山球場に応援に行く。
「明日、朝、八時までにはハルキのところに行くようにするよ。父さんが送ってくれるから」
ヒロトと明日の約束をして別れた。学校の駐車場では母さんが僕とソウタの帰りを待っていた。

「明日は、八時にヒロトが来るって」
母さんに告げる。
「みんなで張り切って応援しなきゃね今日もメール来てたわよ」
母さんは、前を見たまま、ポケットから携帯電話を取り出し、助手席の僕に渡した。「なんて書いてある?」

ソウタが後ろの席からのぞき込む。
僕は声に出して、そのメールを読んだ。
『ハルキ君、ソウタ君こんにちは。太鼓、そして、バンド頑張っていますか?僕たちはいよいよ、明日が決勝です。今日は雨のため、室内で軽く最後の調整をしてきました。予選からまだ一度も出番はありませんが、いつでも出られるように準備しています。体調は良好、いつでもいける状態です。応援に来てくれると聞きました。とても心強いです。頑張ります!』
「甲子園、行ってほしいね」
とソウタ。
「みんなで頑張って応援しようね」
と母さん。
そんな二人の言葉に僕は頷いた。
背番号「1」を付けた高杉君がグランドに立つ姿が見たい。


大学で研修

2015年12月18日 18時17分43秒 | ライブ

昨夜は市内の大学で、若手教員と教員志望の学生との交流研修会。
テーマはいじめ、さらに教育相談。ロールプレンイングを通して、様々なことに気付き、それを子どもとの対応のポイントしようというもの。

みんな一生懸命。子ども役になった学生は、役割が入りすぎて泣き出すシーンも。

「あれこれ細かく質問されたら引くね」とか、「対面すると話しにくいね」とか、教育相談の基本と言われるような事項も、気づきを通して出てきました。

僕は、ロールプレイングを進めるともに、まとめとして、主に「生徒指導の機能」について説明しました。
教育研究所の生徒指導担当だった頃を思い出しました。
次回、1月、若者たちと勉強します。


改めて、自分の考える学校経営とは!

2015年12月17日 16時52分35秒 | 日記・エッセイ・コラム

「学校経営」とは、教育活動の成果によって、生徒及びその保護者を満足させることと考えています。そのため、この成果は、学校の自己満足ではなく、より客観的で生徒や保護者にわかりやすいものでなくてはならないと考えます。このことから、数値等による明確な説明や情報発信の工夫、さらには学校を開き保護者が自身の目で学校の姿を見て、成果を、本校のよさを、実感してもらう機会の充実を大切にしていきたいと思います。

そして、その「成果」に責任をもつことこそ、私自身の最大の仕事だと考えています。



この中に入っている「マンハッタンブリッヂにたたずんで」という曲が好きです。


 続 ひまわりのころ 25

2015年12月16日 21時59分21秒 | 続 ひまわりのころ

久しぶりに、「続 ひまわりのころ」を整理しました。

久しぶりに会った僕たちの話しは尽きなかった。
「ハルキは、高杉君との約束どおり、北澤高校に行ったんだよね」
ヒロトが僕に話しを振ってきた。
「野球も一所懸命だったけど、そこそこ進学校だろ、勉強も結構きつかった。下宿生活も最初はよかったけれど、寂しかったよ。でも、あの時から、北澤で野球をやろうと決めてたから」

「あの時って、おじさんの手術の日、キャッチボールをした時?」
「いや、それもそうだけどね。ほら、ヒロトも行ったろ、秋の大会の決勝!あの時だなあ」

 十月十五日、日曜日。北海道の高校野球の聖地、円山球場。
そのころ、太鼓もバンドの練習も最後の追い込みだった。本番まであと二週間。バンドは何とか、演奏は形になってきたものの、歌が難しかった。ギターに集中すると、歌詞を忘れてしまったり、歌のことを考えすぎると、思うように指が動かなかったり、悪戦苦闘の日々が続いていた。
太鼓の毎回、何度も通しの練習だった。哲じいもかなり気合いが入ってきて、細かくチェックをしては、最後の調整をしてくれていた。

十月になり、日が暮れるもの随分、早くなって、太鼓の練習が終わる六時には学校の外は真っ暗になっていた。そんな中、母さんの携帯には毎日のように高杉君からのメールが届いていた。近況の報告、さらには、僕らの励ますメッセージなど、それを読むのが楽しみだった。そして、十月九日から、秋の全道大会が開幕していた。北澤高校は、順当に地区予選を勝ち上がり、全道大会に駒を進めた。あと、五勝すれば、春の選抜大会への出場を手にすることができる。


「さあ、よりよく生きるための勉強をしよう!」

2015年12月16日 17時37分11秒 | 人生

生徒会機関誌の巻頭言を依頼され、次のように書きました。

 日本が、その昔、「成長社会」だった頃、「モノの豊かさ」を求めることなど、世の中には誰も認める「正解」がありました。しかし、私が校長として、著書等から多くを学び、影響を受けた藤原和博氏(杉並区和田中学校元校長)は、現在を「成熟社会」と呼び、正解のない時代、「心の豊かさ」を求める時代と説明しています。

「心の豊かさ」とは、何があれば満たされるのであろう?それは、個人個人、人それぞれ。みんながかっこいいスポーツカーや郊外のマイホーム等の高価なモノを求めた時代は終わり、時間がかかっても列車の旅がよい人もいれば、 都会のワンルームが生活しやすいという人など、価値観、生き方、働き方、趣味嗜好がバラバラに枝分かれした時代になったということ、ひとつの「正解」ではくくれない社会になったということです。

 このようなことから、日頃から皆さんには、自分の答えを導き、その答えに強く正しく生きてほしいと期待し、そのような生き方をすることによって、心を満たし、充実感ある人生を送ってほしいと願っています。

自分の答えを導くためには、情報等を理解、分析できるような知識や技能が必要です。各教科等の学習は、考えるための知識(情報)を得るとともに、一つ一つの教科、特有にある論理的であったり、科学的であったり、さらには情緒的であったりするなどの、ものの見方・考え方(情報処理能力・情報編集能力)も身に付けてほしいのです。また、皆さんもご存知のように本校は道徳教育を重視していますが、一般的な倫理観を理解し、自分の答えを見付ける上での判断材料にしてほしいからです。例えば、「思いやりの心」、これはいつの時代もこれからも大切なこと、このような普遍的な価値を道徳を通して学び、思いやりは大切とした上で、自分の答えを出してほしいのです。

私は、皆さん一人一人がこのように、学習への必要感をもち、生きるために勉強することによって、より質の高い答えを導くことができると考えています。また、その答えに基づく生き方が心を満たし、人生を豊かにすると思います。 「さあ、自分にとって、よりよい答えを導く出すために勉強しよう!」

……自分の出した答えに強く正しく生きる。そんな君が、夏の光を浴びてきらめく ひまわりみたいな笑顔で輝き続けることができますように……