風船花(ホウセンカ)です! 元気です!

教育系ポップスバンド 風船花(ホウセンカ)の活動日記
日常の中であれこれ思ったことなど

「ひまわりのころ」の35年後

2015年10月26日 01時18分43秒 | ライブ

今夜も、斉藤くんがやってきて、自宅にて歌の練習!明日は、鍵盤も入って3人で練習。8日の音楽祭に向けてよい演奏をと。特に、アコギ2本と鍵盤という新たな編成なのでドキドキ。

こんなふうに練習できるのも、江別が職場になってこそ。そして、同級生との20年ぶりの再会があってこそ。誰がこんな演出をしているのかわからないけど、35年を越える友情物語に感謝!

11月8日、約200人の前で、36年前に高校の1年D組の教室で出会った仲間3人で、思い込めて作った曲を演奏できることの幸福感!また、今、3人が江別市民であることのおもしろさ!

人生は不思議!

「ひまわりのころ」のハルキ、ヒロト、カホも35年後、再会して舞鳥小学校の思い出を語ってほしい。


続 ひまわりのころ 22

2015年10月22日 21時43分29秒 | 続 ひまわりのころ

公開研の準備が進んでいます。担当の先生から、「プレゼン、また、見てもらえますか?」って。うれしい。参加者も90名を超え、本校職員を入れると、体育館を会場にしてもそこそこな感じになってきた。参加をお願いする電話も随分かけたけど、多くの方々が力を貸してくれた。ありがたいです。
ここまでできた組織力を見てもらいたい。自分の思いを語れる教室の雰囲気を感じてもらえたらいいなあと。あと、1週間だ~!

さて、22話ですよ。南先生、オンステージです。

そして、「ゲホゲホ」と二回、咳払いをした後、姿勢を正してみんなに向かって話し始めたのだった。「私は、舞鳥小学校の南です。今日はみなさんの元気で、そして、よく考えていた授業を見せていただき、大変勉強になりました。また、みなさんの一生懸命に取り組む姿に感動すら覚えた次第であります」
先生のユニークな、というより、はちゃめちゃな言い回しに反応して、学級の中に、クスクスと小さな笑いが起こる。
「しかしながら…そこの君!」
先生は、シンジを指さした。
「人の筆箱に昆虫を詰め込むなんてどうなんだろう?」
さらに、
「そんなことをされた人の気持ちをどう思う?どうだい、日直のヒトミさん」
答えを待たずに質問を重ね、次から次へと指をさしていった。
一人一人に、問いかけていくうちに、教室が緊張にした空気が流れ始める。
時には、
「大自然に生きている虫たちも筆箱の中じゃ、とっても息苦しかっただろうね」
などと、冗談にならない台詞を交えていたが、当然、笑うものはいなかった。
「でも、君たちを責めているわけじゃない。もちろん、人の心を傷つけること、人のここを痛めつけることは…」
先生は、自分の胸を、ドンドンドン、力一杯叩いた。
「許されることじゃない。二度とするな!」
先生の目は赤くなり、涙が溜まっている。
そして、両手に拳をつくり、ダァーン教卓を叩きつけた。張りつめた教室だけに、とても大きな音に感じた  胸の中に、先生の手が突然、入り込んできて、心をきつく握られたようになり、息苦しくなった。「繰り返して言うぞ!二度とするな!」
叫ぶように、僕らに訴えかけた。先生が一人一人の表情を確認するように、教室全体を見回す。
「でもな、悪いのは君たちじゃない」

先生は、まだまだ終わらない。



今日はここまでです。写真は、僕の小学1年生の時の担任の先生からいただいた週案!
今はない栗山町立南学田小学校、僕の学校づくりにおいての目標です。




今日で1年

2015年10月21日 05時22分18秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日で1年です!



10/30の本校公開研究会に向けたバタバタ感、その雰囲気がとってもよくってね。昨日は、研究発表のプレゼンのリハ。担当の先生の思いが伝わってきて楽しかった。
今日は、副担任の先生3名がプレ授業を……楽しみ!
教頭先生が中心に素敵な配布資料も作った。
道徳の研究ということもあり、「当たり前にやるべきことを普通にやることにしました。少し工夫してみんなやってみると、結構いいですよ」くらいの発信ですが、力みがなくていいんです。今日のリハもゲラゲラ笑いながらだったよ。
僕の担当は、その日の夜の「お疲れ様の会」の幹事だから、楽しく美味しい時間になるように企画中!

早朝、fbの画面が「今、どんな気持ち?」と聞くので……。
「校内研究をやめる!」「学校改善プランはいらん!」とか……、「やめる」「いらん」という気持ちばかり。
学校の生産性を誰も理解できる成果や、職員のやりがいにつながるものにもっと集中させたいね!

矛盾するようだけど、来週の公開研はとってもいい。ただ、これだけの学校の力があるなら、もっと効率的に成果を上げられそうと思っているということ。...
来月、来年度の方針をと思っている。
加えて、僕がもっと仕事をしなくちゃね……反省!反省!


続 ひまわりのころ 21

2015年10月20日 06時57分08秒 | 続 ひまわりのころ

寒いなあ。冬が来るなあ。苦手だなあ。

21話、今朝、整理しました。

すると、南先生が、
「遠山先生、帰り会も参観させていただいていいですか?」
手を挙げて、唐突にお願いした。少し、戸惑った顔した遠山先生だったが、断る理由もなかったのか、
「どうぞ」
と南先生の願いを承諾した。

日直のヒトミの司会で帰りの会が始まる。
「これから、帰りの会をはじめます」
反省の中で、たくさんの班から、
「今日、頑張ったことは算数の勉強です…」
「今日、一番うれしかったことは、算数の時間に先生に褒められたことです…」
五時間目の算数の授業にかかわる発表が出された。

そして、ヒトミが、
「みなさんから何かありませんか?」
と聞いた時だった。
「は~い」
大きな返事が背中から聞こえた。その声の主は、そう、南先生だった。ヒトミは戸惑い、助けを求めて窓際に立つ遠山先生を見た。すると、遠山先生は、何も躊躇することなく、
「どうぞ」
と手を差し出した。南先生は、
「ありがとうございます」
と言うと、黒板の前にツカツカと出てきた。



11月8日は、本校マンドリン部と風船花が同じステージに立つ!
楽しみだね!


続 ひまわりのころ 20

2015年10月18日 22時15分48秒 | 続 ひまわりのころ

風船花の次回のライブは、11月8日。地域の北光小学校で。
生ピアノと、アコギ2本での演奏。歌、さらにコーラスの練習しなくちゃね。

では、20話。ヒロトは救われるか!

そして、バンドの練習日、練習が終わり、遥希たちが帰った音楽室で、南先生にこれまでの顛末のすべてを話し、僕の気持ちを聞いてもらった。
「ハルキやカホには…内緒だよ…」
と前置きして僕は話し始めた。
南先生は、僕の横に椅子をおいて、途中で話しを遮ることもなく、「うん」、「そうか」、「わかるなあ」と頷きながら聞いてくれた。
話しを聞き終えた先生は、
「それは、辛いなあ。少し考えさせてくれ」
僕のすっかりへこんだ心をしっかり受け止めてくれた。そして、僕が音楽室を出ようと先生に背を向けた時、僕の肩をパン、パン、パンと三回、叩いて、最後には、ぐーっと深く力を入れて、僕の肩を揉んだ。
「よく話してくれたな。うれしいぞ。がんばれよ、ヒロト!」
と言った。
肩に乗せられた先生のその手から、温かい先生の温度が伝わってきた時、涙がこぼれた。初めて泣いた。こらえていた涙が一つ流れたら、その後の涙をもう我慢することができなかった。

それから、間もなく寿小で研究会が開かれた。僕たちの教室は、この算数の授業を見に来た、ほかの学校の先生で一杯になった。いつもと違う雰囲気の中で、何気なく、振り向くと、スーツ姿の南先生が僕に小さく手を振った。
いつもグレーにピンクのラインの入ったジャージ姿の遠山先生も今日は正装している。
そして、明るい声でにこやかに授業を進めていく。
「問題はこれね、いいいですか?」
と言いながら、この問題を書いた模造紙を黒板に貼った。それから、
「いいですか?大山君はどんなやり方を考えたのかな?」
僕らに発表を促したり、
「とっても、よい考えよ、みなさん、いいですか」
などと、褒めたりした。

変わらないのは、「いいですか」だけだった。そんないつもと違う雰囲気に乗せられて、僕らは次々に発言した。そして,僕も一生懸命に考え、とても楽しい勉強だった。
終わりのチャイムが鳴る。
「今日は、みなさん、とっても頑張りましたね。先生はうれしいです。それでは、終わりましょう、いいですか」
最後まで、僕たちを褒めて、授業は終了した。
「本日はどうもありがとうございました。授業の反省は、
十四時二十分から図書室で行いますので、ご移動願います」
遠山先生は丁寧にお辞儀をし、次の予定を案内した。

「毎日、ほかの学校の先生に来てもらいたい」
僕は、そんな気持ちで机の中の教科書やノートをランドセルにしまっていた。



南先生、登場!南先生は、ヒロトを救うことができるか!