風船花(ホウセンカ)です! 元気です!

教育系ポップスバンド 風船花(ホウセンカ)の活動日記
日常の中であれこれ思ったことなど

進化することを期待される学校に

2015年11月18日 17時36分35秒 | 人生

友人たちから、「学校って変わらないよね」とか、「未だにそんなことやってるの」など、そんなことを聞かされます。
たとえば、「体験が大切」と何十年、言い続けているか?とか~、「主体的な学習を」というが、僕が昭和45年に入学した南学田小学校は放課後に主体学習という時間があって、次の日の学習ための調べ学習をやっていた。さらに、授業を教科リーダーが進めるということも~。

変われないのは、学校の都合を優先するからことが多いからだと思う。社会を生きる上で直面する課題に対応する能力を育てることをもっともっと考えていかないと。
自分が結構しぶとく生きているのは、南学田小学校の教育のおかげだと僕はとっても感謝してる。公開研究会でたくさんの先生方に参観されたことや、国語の教科リーダーをやっていて、ワカサギ釣りの説明的文章の授業を上手に進められなくて困ったことなど、よく覚えているからね...。

10年、20年後、たくましく生きていける能力を育成する教育をもっともっと考えなくちゃね!


続 ひまわりのころ 24

2015年11月10日 17時36分46秒 | 続 ひまわりのころ

早めの帰宅です。
24話をアップします。

くるみちゃんを寝かしつけて戻ってきたさおりさんが、
「ホントに、乱暴よね!」
とつぶやくと、
「自分でもそう思うよ」
先生が笑う。

「あれから、遠山先生が謝って、次の日から、本当に先生が違う人みたいになった。コウタたちも謝ってきた」
「そんなことがあったんだ。僕は全然、わからなかったなあ」
「うん、そうだね。ハルキやカホには心配かけたくなかったんだ。ハルキはさ、お父さんのこともあったしね」
「その日、学校に戻ったら、校長室に呼ばれてさ。これは怒られるなと思ってさ、緊張して、行ったら、『よくやったな』って、逆に褒めたりして、椅子から落っこちそうになったよ。寿小学校の校長先生から電話があったってね、遠山先生が一部始終を報告して、『気が付かされました』と話したみたい」
「ほんと、結果オーライの人よね」
さおりさんが目を細めた。


がんと闘う

2015年11月10日 17時21分00秒 | 人生

乳がんと闘う生稲晃子さんのコメントを読みました。
「でもこれからは違います。言葉は悪いかもしれないけど、せっかく生きるか否かの病気になったのだから、私の体験がひとりでも多くの人の参考になれば。勇気を持ってもらえたらと思います。温泉番組なども、依頼があれば出たい。たとえがんにかかっても、これだけ元気に働けるんだということを見てほしいんです」

この強さ、素敵だと思いまいした。


続 ひまわりのころ 23

2015年11月01日 21時47分30秒 | 続 ひまわりのころ

先ほど、歌の練習を終え、メンバーが帰って行きました。
練習中、「続きはどうなるんだ?」という話に……。
特に、「花穂は?」と。今のところは、行方知らず。
ハルキとヒロトが探すというストリーはどうか?
どこかの街で偶然、会うとか?

では、23話です。南先生が爆発します。

「悪のは、おれたち、大人だ。君たちにこんなことをさせてしまった大人だ。良い悪いをしっかり教えてこなかった、よくないことを誤魔化してきた大人なんだ」
「すまない」
先生はみんなに向かって頭を下げた。

それから、ゆっくり顔を上げて、遠山先生を見た。
研究会の次の予定を知らせる放送が入る。静かな教室の中で、言葉一つ一つがはっきり聞こえたが、内容は頭の中に止まらず、素通りしていく。

 「そして…」
先生は、大きく息を吸う。
「そして、一番悪いのは…」
また、言葉を止めた。
「一番悪いのは、…」
静かに、言葉を確かめるように言って、それから、教室全体が揺れるような大きな声で、
「あなただ!」
遠山先生を指さした。
「子どもたちの心が見えていない。子どもの姿が見えても見えていないふりをする。悪いことを放置し続けた。学級の子どもたちが何をしようとおかまいなしで、放任、放任。自分の都合の悪いことは、威圧して封じ込める。手抜きの毎日、楽ばかりして、子ども喜ばせたり。楽しませたりしようとしない。褒めない、励まさない、勇気づけない。助けない、支えない、手を差しのべない」
言葉を畳みかけた。窓からの日差しで逆光になり、遠山先生がどんな顔をしていたかはよく見えなかった。

南先生は、今度は、静かに、
「遠山先生、子どもたちに謝ろうよ。ごめんなさいを言おうよ」
とても優しい声で語りかけた。そして、もう一度、僕たち見て、
「これで私の話は終わりです。終わりになりますが、今日の算数は、遠山先生も、みんなも素敵でした。明日から、僕も今日の遠山先生のような授業をしたいと思いました。ありがとうございました」
深く礼をして、そのまま、教室を後にした。

それから、誰も何も言わない、何もしない時間があって、遠山先生が僕らの前に立った。



11月8日(日) 江別市立北光小学校で15時半ころに登場します。