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USA モニュメントバレー

2011-07-27 22:01:54 | アメリカ大陸横断 花の旅

 先に説明したように、今回の旅は事前調査が不十分で、観光地では殆どが出たとこ勝負でした。

 

 この場所も同様です。

 まず最初に出会ったアガラスピークに気を取られて、のんびりと鑑賞していましたが、他の車が、何だか先を急ぐ素振りで走り過ぎて行きます。

 

 あぁ! 多分、ここは核心部分でないと、私も遅ればせながら気付き、再度猛ダッシュをかけました。

 

 

                 

 

 10分程も走ると、何かで見覚えのある光景が視野に入ってきました。

 刻々と表情を変えてゆく空に、宵の月が何とも嬉しいではありませんか。

 

  

 

 右手の谷の鞍部のような所に灯りを見つけましたので、夜の仕度を始める大地の表情をカメラに収めながら、その方向へとはしりました。

 

 

 灯りが見えた場所に「ビューホテル」がありました。

 その場所で私は、50年以上も前に白黒のテレビで見た、日没間際の西部劇の舞台を目の当たりにすることができたのです。

 本当に、永い旅路の果てに再会できた光景でした。

 

 いかがですか? 下の写真

 夕闇迫る月明かりの下で、狼の遠吠えを聞きながら幌馬車が走って来るような気がしませんか。

 

 

                 

 

 今朝の5時から時を忘れ、感動的な光景を追い求めてきました。

 アメリカ横断四日目の旅の一日が終わろうとしています。

 

 ところで、今夜は何処に泊まろうかとナビでモーテルを探すと、一番近い場所がフラグスタッフ(Flagstaff)で、南へ約240キロ、北で一番近いのがモアブ(Moab)で、これも同様の230キロです。

 

 そうだよな~、ここは西部劇の舞台なので砂漠のど真ん中。

 人々が暮らす町から最も離れた場所に居るようです。

 

 そこでもう一度、ナビで次の目的地、セントルイス植物園を探索すると、モアブ経由の北回りのルートが表示されましたので、ナビの仰せの通り、モアブへ向かうことにしました。

 

 渡米四日目、いよいよ初の夜間ドライブを敢行します。

 

 さて、この日は更におまけが付きました。

 なんと!3時間以上のドライブでモアブに着くと、モーテルが満員だったのです。

 後から考えてみれば、この日は観光地が客で賑わう土曜日でした。

 

 この夜は、致し方なくモアブの公園の駐車場で、もしもの為にと持参した、寝袋での車中泊となりました。

 

 しかし、朝に目が覚めるまでは前後不覚でした。

 朝から1200キロ以上はドライブしていますから、よっぽど疲れていたんでしょうね。

 

 4月16日のルートと位置

 

 

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USA アガスラピーク

2011-07-27 21:48:21 | アメリカ大陸横断 花の旅

 カエンタ(Kayenta)の町で左折してステートハイウエーS163に入り、5分ほどで、アガスラピークが見えてきました。

   

 

       

 

                 

 

 標高2130メートル、周囲からの高さは450メートル。

 湘南海岸の烏帽子岩を更に大きくしたような形です。

 

 アガスラピークのアガラスとは、ナバホインデアンの言葉で、カモシカや鹿の毛皮が岩に積み重なった場所の意味だそうです。

 

 ナバホ族の聖地と見なされていたようです。

 

 今日まで四日間、苦楽を共にした愛車の上に、昨日と同じような宵月が姿を見せていました。

 

 

 

                 

 

 夜明けと同様、夜の帳を前にした太陽は、分刻みに光色を変えていきます。

 

 

                  

 

 ドラスティックな光のページェントの中で、見上げる角度を変え、山の表情を十二分に堪能しました。

 

 

 アガスラピークと道を挟んだ反対側の丘の上に、まるでお地蔵様のような岩が、落ちゆく陽を背にして、黙して祈りを捧げる修行僧のような趣で佇んでいました。

 

  

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USA 砂漠を疾走

2011-07-27 21:26:28 | アメリカ大陸横断 花の旅

 何処かに書いたと思いますが、私は10年以上も前から腕時計を持たずに会社生活を過ごしてきましたので、今回の旅でも腕に時計はありません。

 

 しかしそうは言っても、宿はモーテルを利用する予定でしたから、モーニングコールは期待できないので、目覚まし時計を持参しました。

 その目覚まし時計を車のダッシュボードに置いて、時間を確認しています。

 

 時差調整をしていない時計の現在時刻は午後5時を過ぎています。

 実際の山岳時間ゾーンとしての現地時間は午後6時を過ぎています。

 

 外はまだ十分に明るいのですが、道は果てしなく続き、日没までに目的地に辿り着けるか心配になり始めていました。

 

 

                 

 

 今日の最終目的地はモニュメントバレー。

 

 昔よく見たテレビの西部劇で、幌馬車が走る背後のシホンケーキのような姿の岩山が印象的でしたが、その光景が見られる場所が今日の最終目的地です。

 

 そのような場所は、陽が沈む瞬間の、岩山が大地に長く影を伸ばしたときがフォトジェニックなはずです。

 

 しかし、日没に間に合うか微妙になってきました。

 太陽と競争です

 

 延々と続く砂漠の道では、車の姿を殆ど見かけませんから、多分パトカーも居ないでしょう。

 だんだんと車のスピードが上がってきました。

 道路の中央の黄色い破線は「追い越し可」を意味しますので、遅い車はどんどん追い越します。

 左ハンドル車の運転にもすっかり慣れました。

 

 

 ナバホインデアンの居住区を通過します。

 と言うことは、目的地の西部劇の舞台もそう遠くはなさそうです。

 

 

 途中の追い越し禁止区間では自制してスピードを落としましたが、左程の影響もなく、

 

 

 傾きかけた太陽が、岩山の西壁を照らし始める頃、

 

 

                 

 

 

 それらしい光景が見え始める場所に入ってきました。

 小学生の頃に、テレビで見ていた「ララミー牧場」や「ローハイド」の世界に出会える期待に、胸が膨らみます。

  

 

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USA 砂漠の道

2011-07-27 20:56:54 | アメリカ大陸横断 花の旅

 グランドキャニオンを東西に見歩き、想定した場所に足を運び、満足した思いで時計を確認すると17時20分でした。

 次の予定地はモニュメントバレーです。

 しかし、ここからの距離は凡そ230キロ、東名高速で東京ICから浜松ICほどの距離があります。

 日没に間に合うでしょうか?

 取りあえずエンジンをスタートさせました。

 

 

 グランドキャニオンの南側は、緩やかに傾斜した丘陵地帯で、鬱蒼と木々が茂っていました。

 遠くに雪を被った山が見えています。

 何山でしょうか。

 

 正面は多分河岸段丘でしょう。

 スケールの大きな、気持ち良い光景が続き、北海道の狩勝峠辺りの風景を思い出していました。

 

 

 キャメロンで左折してステートハイウエーS64からS89に入ります。

 

 

                  

 

 すると突然、左手の砂漠に何やら大きな溝のようなものが見えてきました。

 何だろう。

 相当にスケールの大きな地形で、しかも、かなり深そうです。

 

 

 広く平らな砂漠に忽然と出現した溝。

 どんなに先を急いでいても、黙って見過ごす訳にはいきません。

 

 

 舗装された道路を外れて、砂利道に入って行きました。

 車の底にゴリゴリと岩が当ります、20センチほどの深さに、水の流れた跡が砂利道を横切り、無理をすれば車が嵌りそうです。

 

 

 舗装道路から100メートル程の場所に車を止め、谷が見える辺りまで歩いてみました。

 標識とか解説らしきものはありませんが、グランドキャニオン同様の構造と思われる砂漠の中の渓谷です。

 谷は一体どれほどの深さがあるのか見当も付きません。

 

 

 後で調べて分かったのですが、これはリトルコロラド川がペインテッド砂漠を削った渓谷のようです。

 

 リトルコロラド川はコロラド川の支流で、全長507キロメートル!

 アリゾナ州東部に源を発し、グランドキャニオンの北でコロラド川に合流しています。

 ちなみに、日本最長の信濃川は367キロ、利根川は322キロです。

 

 余談ですが、帰国後、筑波実験植物園へ行くときに利根川を渡りましたが、あんなに大きく感じていた利根川が小川のように見えたので「人の価値観や見方などは簡単に変わってしまうものなんだな~」と痛感した次第です。

 

 リトルコロラド川の渓谷に驚かされた後、再び砂漠の中の道を走り始めました。

 

             

                  

 

 写真が代わり映えしなくて退屈でしょうか?

 

 

 実は、私はこのように何もない場所に魅力を感じます。

 そう、「こんな景色が好きなんです」

 

 日常では見られない、異次元の光景に、絵画を見ているような思いがします。

 ちょっと贅沢をしているような、感慨が胸の中に広がります。

 

 しかし、そんな荒涼とした砂漠の所々で小さな小屋、キャンピングカーらしきものを目にしました。

 

 地図を確認すると「インデアン居住区」と記載されていました。

 

 

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USA GC ウオッチタワー

2011-07-27 20:36:54 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ウオッチタワーに入ってみました。

  

 

 ウオッチタワーは、もともと土産などの販売目的で建てられたもので、一階部分はお土産品が陳列されています。

 私も何か良いお土産はないかと物色したのですが、観光地のお土産はアメリカも日本もほとんど同じです。

 グランドキャニオンの絵がプリントされたマグカップ、キーホルダー、ランチョンマット、Tシャツ、絵葉書、個人名が記されたストラップ、等等。

 しかも小さく添付されたシールをチェクすると、みんなメイド イン チャイナ!

 

 この手の物は自分が貰っても嬉しくないので、と言うか、私はもともと物欲が小さいので、ブランド品などにも全く興味がありません。

 ということで、自分が欲しくもないものを、購入する気には全くなれませんでした。

 

 そうなんです、何時も旅先で私は、お土産を何にするかで頭を痛めます。

 自分が一番欲しい、コロラドの野の花図鑑などはお土産になりませんし・・・

 

 さて、土産物を物色してから塔に登ってみました。入場は無料です。

 中はホピ族の蛇伝説に関わる壁画が描かれていました。

 

 

 

 観光客は思い思いに写真を撮ったり、窓から外を眺めたり、夫々に興味深気な様子でした。

 

 観光客の、真剣に何かを見つめる姿や表情も、とっても興味深いものでした。

 

 

 そんな時に面白いアングルを見つけました。

 

 塔の窓から外の景色を写しこむと、丁度グランドキャニオンの風景が一枚の絵のように写るのです。

 

 デジカメを携えて旅するようになってから、 何時も無意識に構図を探すようになりました。

 そして、時々このように面白いものを見つけるとそれだけで旅の楽しさが増します。

 

 デジカメというのは本当に楽しいおもちゃです。

 景色や風物を、より注意深く見るようにさせてくれた気もします。 

 

  

 

 そうそう、ここでも若い二人が絵になる光景を披露していました。

 こんな情景は見ているだけで楽しいものです。

 

 

 さて、彼は彼女の耳元で何を囁いていたのでしょうか?

 

 

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