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USA ミシシッピー川を渡る

2011-07-29 22:25:41 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ミズーリ植物園の駐車場でナビを検索して、今夜の宿泊場所を探しました。

 

 次の目的地のミシガン大学植物園までのルート線上で、夕暮れ前に到着できそうな場所を探すと、セントルイスから260キロほど北のブルーミントン(Bloomington)にモーテルが見つかりました。

 

 ミズーリ植物園のすぐ近くからハイウエーに入ります。

 

 

 ハイウエーの車窓には歴史を感じさせる教会の姿が見えていました。

 

 

 既に夕刻の通学時間帯なので、黄色いスクールバスが走り始めています。

 

 

 セントルイスはミズーリ川とミシシッピー川の合流点に位置する商業都市で、人口は36万弱。北部、東部にスラムが広がる全米有数の犯罪都市だそうです。

 その一方では、フレンドリーな側面を持つ都市でもあって、物価は安く、数多くの留学生を受け入れて、日本人居住者も多くを数えるのだそうです。

 

 最近少し盛り返してきたそうですが、長い間衰退の一途を辿っていたようで、建設途中で打ち捨てられたビルを幾つか見かけました。

 

 

 やがて、ハイウエーはミシシッピー川を渡り、東セントルイス市に入ります。

 川を渡ったその場所は、スプリングフィールド(Springfield)を州都とし、シカゴ(Chicago)を最大都市に抱えたイリノイ州です。 

 

 

 ハイウエーは二日間走り続けて来た、インターステートIS70と立体交差すると、

 

 

 シカゴへと向かうインターステートIS55に入りました。

 

 

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USA 奴隷の子

2011-07-29 22:16:54 | アメリカ大陸横断 花の旅

 日本庭園を出たところに、ジョージ・ワシントン・カーバーさんを記念する庭がありました。

 

 

 私カーバーさんは南北戦争が始まる前年の1860年にミズーリの農場で奴隷の子として生まれました。

 苦学の末に大学で生物学を学び、ビーナッツから300種以上、サツマイモから100種以上のインクや石鹸などの製品を開発した科学者だそうです。

 

 

 奴隷の子として生まれた人が、1800年代に大学で学問を修めたと聞いただけで、ものすごい話だと感心します。

 

 植物園には鴨が戯れる噴水や、

 

 

 羊の親子が散歩する姿が見られ、

 

 

 チューリップの花壇が春を演出し、

 

 

 数多くの印象的な彫刻が目を楽しませてくれました。

 

 

 暖かな陽射しが注ぐセントルイスの春の午後、私はミズーリ植物園を十分に堪能し、退園する時に出口で時計を確認すると16時40分を知らせていました。

 既に正門は閉ざされて、駐車場にはほんの数台の車しか残されていませんでした。

 

 

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USA 日本庭園 清和園にて

2011-07-29 22:02:59 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ミズーリ植物園の中に北米最大級の日本庭園があります。

 この庭は1972年に日系アメリカ人市民同盟が、ミズーリ植物園に日本庭園を設けることを提案し、全米芸術基金やミズーリ州、日本万国博覧会記念協会などからの財政支援を得て、1975年にミズーリ植物園に寄贈したそうです。

 

 

 私は予備知識を持たずに訪問したのですが、思いがけずにアメリカで純和風の庭園に出合うことができました。

 

 

 水を巡らせた情景の中に、花や木々の緑を調和させる造園技術は本当に素晴らしいと感じました。

 それは決して、身贔屓ではないだろうと思えます。

 

 

 ハナミズキが満開でした。 

 

 

 枯山水の庭にツツジが鮮やかでした。

 

 

 池に面した四阿では、アメリカ人の老夫婦が、移ろい行く春を味わうかの様に、水面を眺め続けていました。

 

 

 日本庭園の枯山水のように、無駄を削ぎ落とす手法で、想像力を惹起させる庭に、アメリカ人も日本人同様に心を動かされるようです。

 

 

 静けさを味わう感性に、アメリカと日本の人々に違いは無いのだとも思えました。

 

 

 セントルイスブルースに日本人が心動かされるように、津軽三味線に感動するアメリカの人々もいるようです。

  

 美しいものや、感動できるものに触れ続けて、「美の普遍」が判断できる目が持てるようになれば嬉しい限りです。

 

 それが可能であるなら、今から10年や20年の歳月を掛けても、ちっとも惜しくない気がします。

 

 宗教や慣習などの呪縛から逃れ、美しいものをそのままに、フィルターなしで判断できるようになりたいものです。

 

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USA 光のどけき

2011-07-29 21:54:30 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ミズーリ植物園の左側を園の一番奥まで歩き、その先の角を左から右へと歩を進めました。

 日本庭園へと続く林には、沢山の春の花が咲いていました。

 

 まず最初の「ドイツの庭」に咲いていたのが「青い目のマリー(Blue-Eyed Mary)」です。

 スカイブルーとホワイトの二色の花が、可憐な表情で寄り添っていました。

 

 

 その先の英国森林庭園には真っ白な「イングリッシュ・ブルーベル(English Bluebell)」が咲いていました。

 本来は名前の通り青い花を咲かせるのですが、白花は大変珍しいそうです。

 

 

 そして、日本のサクラソウも可憐な姿を見せていました。

 

 

 小鳥達が水に困らないようにと、細やかな気遣が見られます。

 小鳥達の囀りの響く森は、ここが都市の中の植物園であることを忘れさせてくれます。

 

 

 日本原産と表示されたヤブデマリが静かに白い花を咲かせていました。

 丸みのある葉が、異国の庭で柔らかな印象を醸していました。

 

 

 園内の所々で、小道の脇などに、寛ぎのためベンチが設けられています。

 

 

 ツツジ咲く林の小川の畔に、乙女達の語らいの輪などを眺めながら、花と緑に包まれた、心安らかな散策を続けました。

 

 

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USA 展望台のパパ

2011-07-29 21:47:25 | アメリカ大陸横断 花の旅

 シュマードオークの先に素敵な展望台がありました。

 

 

 展望台から振り返ると、道に赤レンガが敷き詰められています

 左側の四角く区切られたビクトリアガーデンは如何にも西洋の庭といった風情でした。

 

 

 展望台のテラスを西に回り込むと、眼下に樹木で区切られた迷路が見えています。

 そこから子供達が走り回る、楽しそうな笑い声が聞こえてきました。

 

 

 私の横に、温厚そうなパパが上がってきて、ビデオカメラを構えました。

 庭の中のママや子供達と何やら声を交わしています。

 何処の国のパパも、やることは皆同じ。

 パパは同じ場所に居合わせた、東洋人などは全く眼中にありません。

 

 

 私は家族の邪魔をしないように、展望台をそっと降りると、庭の先へと歩を進めました。

 

 展望台の少し先で、存在感のある樹が葉を密に茂らせていました。

 容姿に見惚れて、周囲を巡ると、樹の根元に「Magnolia×loebneri 'Merrill'」の名札を見つけました。

 

 

 ミズーリ植物園のホームページによると、1900年代初頭にコブシにヒメコブシを掛け合わせて作った樹種のようです。

 

 セントルイスでは、葉が出る前の3月から4月にかけて、香豊かな星形の白い花を咲かせると説明されていました。

 枝々に花が咲き揃う頃は、きっと大勢の家族連れで賑わうことでしょう。

 

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USA ハリウッドの赤い実

2011-07-29 21:39:38 | アメリカ大陸横断 花の旅

 大きな樹木の葉陰の道を進むと、アイリスの庭や忘れ草(ヘメロカリス)の庭などが現れます。

 

 

 そのような場所に、植物園を循環するトラムが来園客を乗せてやって来ました。

 園が広いので、お年寄りなどは、歩いて周るのが大変です。

 

 

 近くでアメリカヒイラギが赤く可愛い実を付けていました。

 まるでクリスマスみたい。

 

 ところで、アメリカヒイラギは「American holly」と表記されています。

 数日前、勝手に熱海に似ていると思ったハリウッド「Hollywood」は、ヒイラギ「holly」の林「wood」を意味しますが、誰かが「holly」と「holy」を間違えて「聖林」と訳したのだそうです。

 

 

 枝を存分に広げた大木はトチノキだと思いますが、美しい若緑の樹を見ていると、清々しい気持ちになります。

 

 

 ひんやり冷たいスチールの椅子に座って、こんなに明るい緑を眺めていたら、意識を覚ましつつ、現の夢を見るかもしれません。

 

 

 この植物園では所々に、御伽の国のような建物が姿を見せました。

 

                              

                 

 

 下の写真の樹にはシュマードオーク(Shumard oak)の名札が付けられていました。

 ブナ科コナラ属の落葉高木で、高さは25メートル程に育ち、アメリカ東南部から中部、中南部に分布するそうです。

 どんぐりが生るようですから、こんな樹が庭にあったらリス達が遊びに来てくれるかもしれません。

 

 

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USA ミズーリ植物園

2011-07-29 21:28:02 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ミズーリ植物園に到着したのは13時57分でした。

 今朝6時にサリナ(Salina)を出発し、途中で休憩を取りつつ、昼食を食べたりしながら、8時間掛けて約700キロを走り来ました。

 

 

 到着は13時頃かと考えましたが、まあまあ予定通りです。

 さて、今日はこれから時間を気にせずに、存分に花を愉しみたいと思います。

 

 

 受付で、8ドルの入園料を払って園内に入りました。

 

 

 ビジターセンターが植物園の入園ゲートを兼ねています。

 

 ビジターセンターの中には園芸品や土産物を並べた店舗があり、植物関連の商品が豊富に並べられていました。

 

 

 ビジターセンター外側テラスの喫茶コーナーで、来園者が寛いでいました。

 

 

 下の図は入園時に貰ったパンフレットのマップです。

 

 一番下の灰色の部分が駐車場で、それに接してビジターセンターが置かれています。

 

 私はここから時計周りに園内を一周しました。

 

 

 リニアンハウス(Linnean house :リンネの家)と名付けられた建物の横のスウィフト・ファミリー・ガーデンではチューリップが花盛りでした。

 

 

 美しくデザインされた庭の中に遊歩道が続いています。

 

        

                 

 

 スピンク・パピリオンの池では魚に跨った女性の像が躍っていました。

 

 

 砂漠を越え、平原を走り続けてきた私の目には、花々の色彩と柔らかな彫刻の曲線が何にも増して鮮に映りました。

 

 池の向こうのセンザンコウの様な建物は温室です。

 

 

 花の撮影にとって大敵な風も吹かず、フィルムカメラでのんびりと写真を撮り続けながら花を観賞しました。

 

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USA セントルイスへ

2011-07-29 21:07:32 | アメリカ大陸横断 花の旅

 カンザスシティー(Kansas City)を抜けても、道は真っ直ぐ東へと伸びています。

 

 

 しかし、デンバーとは異なり、ハイウエーの両側は豊かな緑です。

 

 

 雑木林が連なる風景が、北海道の千歳から札幌へと続く高速道路を思い出させました。  

 何故そう見えるのだろう?と考えたのですが、多分右手に牧草地のようなものが見えている為でしょう。

 

 

 畑一面にパープルピンクの花が咲いていました。

 花の種類までは判別できませんが、春を彩るレンゲ草を思い起こします。

 

 

 カンザスシティーを通過してから約一時間半、ハイウエーは再び川を渡りました。

 どうやらミズーリ川のようです。

 

 「ミズーリ川はアメリカ合衆国中部を流れる川で、ミシシッピー川の最も大きな支流です。本流の西側に位置し、全長は4130Kmあり、流域面積は北アメリカ大陸のおよそ6分の1にも達する」のだそうです。〔goo Wikipedia (ウィキペディア)〕

 

 

 セントルイスと言えば「セントルイス・ブルース」

 

 この作曲者 W.C.ハンディが70歳の時、彼の手元に一枚のレコードが届けられたそうです。

 硫黄島の洞窟で発見された日本兵が持っていた日本語のセントルイスブルースでした。

 彼は子供達に「これは、同じ歌が、敵も味方もなく聴かれたことを物語るかけがえのない一枚なのだ」と言って終生大事にしたそうです。

  

 

 セントルイスの町が近づいてきました。

 

 

 

 多分、今度もミズーリ川でしょう。大きな橋を渡ります。

 

 

 ミズーリ植物園はセントルイスの旧市街地にあります。

 

 

 ナビの案内の侭にハイウエーを降りて市街地を走ると、時代を感じさせる煉瓦作りの建物が並んでいました。

 

 

 そして、やっと到着しました、ミズーリ植物園。

 

 

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USA 超美人の女子警官

2011-07-29 20:52:16 | アメリカ大陸横断 花の旅

  朝8時を過ぎた頃、カンザスシティー手前のガソリンスタンドでガソリンを補給し、何時ものようにサンドイッチとジュースで朝食を摂りました。

 更には、嬉しいことに、この店で大判の詳細なロードマップを入手することができたのです。

 

 出発前に日本で、ジュンク堂に在庫があった、同じRand McNally社の中判のロードマップを購入したのですが、大雑把過ぎて、あまり役に立たなかったのです。

 

 詳細な地図を取り寄せる日程的な余裕がなかったのですが、ナビだけを頼りとしていたのでは、何かと不自由です。

 

 

 ところで、今日まで何の心配もなく旅を進めてくれた一番の立役者、日産「センティア」くんをご覧下さい。

 

 車の前面が、走行中にぶつかる昆虫の残骸でブチブチです。

 ガソリンを補給する度にフロントガラスを清掃しないと、視界も阻害される程でした。

 

 

 そして、私のすぐ横に駐車した パトカーです。

 この車は超美人の若いポリスウーマンが運転していました。

 やはり朝食を得る為に、ここに立ち寄ったようです。

 

 

 私は彼女が店から出てくるのを待って、「エクス キューズ ミー」と声をかけてみました。

 爽やかな微笑みで「イエス」との返事が返ってきます。

 そこで、厚かましくも、車と一緒に貴女の写真を撮らせて貰えないかと頼み込んでみたのですが、答えは「ご免なさい、それはできないの」でした。

 

 どれ程の美人か証拠をご覧頂けないのが本当に残念です。

 

 「こんな美人なら、彼女のパトカーに追いかけられてみたい」などと思うのは私だけでしょうか。

 

 再び走りだして、ハイウエーを進むうちに、やがてカンザスシティーの町並みが見えてきました。

 

 

 デンバーもそうでしたが、このような町を抜ける時に、ナビは本当に頼りになります。

 幾つかの分岐点も迷うことなく、無事に通過することができました。

 

 初日のサンフランシスコでの状況とは雲泥の差です。

 

 

 え! それって・・・ もしかして、私の理解力の問題なのですか?

 

 

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USA 700キロは遠くない

2011-07-29 20:41:53 | アメリカ大陸横断 花の旅

 アメリカ大陸6日目、今日のメインテーマはセントルイス植物園で花の写真を撮ることです。

 

 昨晩宿泊したサリナ(Salina)からカンザスシティー(Kansas City)までは277キロ、更にセントルイス(St.louis)まで400キロありますので、合計677キロ。

 

 東京から弘前へ写真を撮りに行くのとほぼ等しい距離ですが、時速100キロで走れば7時間少々です。

 この頃になると700キロをそれ程遠く感じなくなっていました。

 

 サリナのモーテルを朝6時に出発しました。

 

 昼過ぎに着けば、花を楽しむ時間は十分に確保できます。

 

 

 全旅程を、綿密に計算して始めた旅ではありませんが、6日間を経て、距離的に半分程を消化したことになります。

 

 今日までのスケジュール調整に予備日を一日考えていましたが、使わずに済みました。

 

 昨日までの行程と異なり、走り続けるハイウエーの景色に起伏が現れました。

 

 

 やがて朝日が雲の切れ間から顔を覗かせました。

 

 陽の光が空へ放射状に線を描き、夏目漱石の小説「坊ちゃん」の中で「赤シャツ」が「ターナーの絵のようだ」と言った言葉を思い出しました。

 

  その時々に視覚へ跳び込む光景が、予期せぬ、たわいもない連想をもたらしますので、単調なはずのロングドライブも全く苦になりません。

 

  そうそう、そういえば「一人上手とよばないで ♪ 」って誰かが歌っていましたが、少し意味が違う気もします。

 

 

 旅も六日目を迎えて、曜日感覚が希薄になりましたが、ハイウエーに黄色いスクールバスを見かけたので、今日は多分月曜日です。

 

 アメリカでは、どこの町へ行っても、この黄色いスクールバスをよく見かけました。

 

 この辺りは広すぎて、バスがなければ通学できないと思います。

 

 

 路傍の所々に赤い花を目にしました。

 樹形から、アメリカハナズオウと推測します。

 

 風景の中に花の姿を認めたのはカリフォルニアを過ぎてから初めてのことです。

 

 初夏の陽射しのサンタモニカから、早春のロッキーを越え、図らずも、季節を巡る旅となっています。 

 

 

 今回はアメリカの植物園めぐりが旅の主目的です。

 

 著名な植物園はアメリカ東西部に分散しているので、結果的にアメリカ大陸を横断することになりました。

 

 実際にアメリカへ来てみると、USAの中央地域に著名な植物園が無いのは当然のことと納得できます。

 

 

 地形の起伏によって生じる上昇気流が雲を呼び、雨が降り、川が流れ、池や湖があるような土地でなければ、多種類の植物を上手く育てられないだろうと思います。

 

 

 トペカ(Topeka)の町を通過しているようです。

 

 デンバーを過ぎてから1000キロ以上、久し振りに三階建て以上の建物を目にしました

 

 

 やがてハイウエーは有料道路に入り、 

 

 

 久しぶりに民家が密集する地区を抜け、

 

 

 水を湛えた川を渡り、

 

 

 木立に囲まれた沼を眺めながら、

 

 

 カンザスシティー(Kansas City)へと向かいました。  

 

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USA セントルイスまで半分

2011-07-29 20:10:21 | アメリカ大陸横断 花の旅

 今朝モアブ(Moab)を出発するとき、ナビの目的地をセントルイス(St.louis)に設定しました。

 走行予定距離は2000キロ弱でした。

 

 現在、私の車はカンザス州を走行中です。

 そして、まもなくタイムゾーンを「マウンテン」から「セントラル」へ変更します。

 

 下の図をご覧頂くと、アメリカの中央辺りでCOと表示されているのがコロラド州で、その右にKSと表示されているのがカンザス州です。

 

 さっき州境を越えましたが、タイムゾーン変更線はカンザス側に少し食い込んでいます。

 

 車は州境を過ぎ、暫くしてからタイムゾーン変更線を通過しました。

 

 

  そのとき、ナビはセントルイスの植物園までの距離を992キロと表示していました。

 

 アメリカ大陸横断の核心とも言える、今日のロングドライブの中間点を通過したことになります。 

 

 

 ご覧下さい、進行方向に明るい空が広がっています。

 

 大陸横断も「案ずるよりは産むが安し」。

 

 ロサンゼルスを出てからは楽なものです。

 こだわるようですが、車を降りる時に必ずキーを持つことさえ忘れなければ、広いハイウエーをただひたすら走り続けるだけです。

 

 タイムゾーンを越えて現在の時刻は17時41分。

 しかし私はずぼらにも、サンフランシスコ時間の侭に放置しておいたので、時計の針は15時41分を指しています。

 

 周囲の様子は18時前だと言われればそうですし、16時前だと思えばそうかもしれない、そんな空模様でした。

 

 

 順調にオークレー(Oakley)やコリヤー(Collyer)の町を過ぎ、途中で何度か夕立に遭ったり、

 

 

 畑に灌漑用の井戸を目にしたりしながら、

 

 

 ヘイズ(Hays)を通過します。

 

 

 ヘイとは乾草ですから、ヘイズは乾草の町なのでしょうか。

 

 そうそう、ヘイフィーバー(hay fever)とは花粉症のことですから、季節になると、この辺りのスーパーではティッシュペーパーが沢山売れるかもしれません。

  このような土地毎の名前から、その地域の特色を楽しく連想しながらドライブを続けました。

 ハンドルも不要と思うほど、道はどこまでも真っ直ぐですが、一人旅のロングドライブも退屈することはありません。

   

 

 途中で何度かガソリンを補給し、今夜の宿泊場所を検索しますと、60マイル程先のサリナ(Salina)にモーテルが見つかりました。

 

  一時間程の距離に宿の目処が付いたので、安心して、ほんのり色づいた東の雲に向かって車を走らせました。

 

 

 日没には間に合いませんでした。

 

 

 東の空に満月が昇ります。

 

 

 そしてもう直ぐ、渡米五日目、走行距離1200キロ強、12時間半のロングドライブが終了します。 

 

4月17日のルートと位置

 

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USA カンザスの雨

2011-07-29 17:53:46 | アメリカ大陸横断 花の旅

 カンザス州に入ってから緑が増えましたが、雲の様子が怪しくなってきました。

 

 そうですよね。雨が降るから緑が育つ。

 緑は神様が雨と一緒に下さった恵みなのです。

 

 

 しかし、その雨がドラスチックでした。

 

 雨の降る場所が極めて限局的で、雲の下のごく一部分だけに雨が降り、その部分が雲と一緒に移動して行きます。

 

 

 こんな雨の降り方は見たこともありません。

 しかも、異様な雲に驚いていたら、地上に白いものを見付けました。

 

 

                 

 

 まさか、と思ったのですが、間違いなく雪です。

  ロッキーにはまだ沢山の雪が残っていましたが、この辺りも、つい最近まで雪景色だったのでしょうか!

 

 それと共に、左右の畑に見慣れぬ物を見かけました。これって何?

 

 

  全体が100メートル程の構造物で、10メートル置きぐらいにタイヤの付いた柱が金属の棒を支え、夫々の棒には針金を付けたハンガーのようなものが等間隔で釣り下がっています。

 

 見慣れぬ自然現象や始めて目にする物が、私の好奇心を次々とくすぐります。

 

 その内に、期待していたものがやって来ました。

 

 

 そうです、密かに期待していました。

 異常に限局的な雨との遭遇です。

 

 

 対向車線のトラックの後が雨雲に霞んでいます。

 雨の中では風も強烈です。

 枯れススキのような物が根を付けた株ごと、風に飛ばされて目の前を過ります。

 

 しかし、それもほんの束の間。あっという間の出来事でした。

 

 

 そうそう、何度か見るうちに、さっきのハンガーの化物の正体が分かってきました。

 どうやら畑に散水する装置のようです。

 多分畑の端に井戸を掘って、そこにハンガーの化物を装着し、井戸を中心に畑に散水しているのではないかと推測しました。

 

 日本の梅雨のように優しく、しっとりと紫陽花を濡らすような雨の降り方とは対極な、白黒はっきりさせるような雨の降り方を見てると、均一に作物を育てるためには、こんな装置が必要なのかもしれないと、一人納得した次第です。

 

 

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