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小石川植物園 巨木の小道

2016-04-10 11:20:36 | 小石川植物園 ちいさな花旅

 

 精子発見のイチョウの裏にボダイジュ並木、スズカケノキ、ユリノキと案内された道が西へと伸びています。




 案内標示の左手では、 シナミズキが花を散らし始めていました。


 シナミズキは3月中旬頃に花を咲かせ始め、3月下旬に満開の花を見せ、早くも花の季節を終えようとしています。


 春は林芙美子が詠った「花の命は短くて・・・」を実感する、喜びと切なさの募る季節でもあります。




 西へと伸びる道を進むと、目の前に、直径が1.5m以上はありそうなモミジバスズカケノキが枝を広げています。

 

 モミジバスズカケノキはスズカケノキとアメリカスズカケノキの雑種で、プラタナスとも呼ばれ、街路樹として植えられている姿をよく目にします。


 

 

 モミジバスズカケノキを過ぎると、左手にアテツマンサクが裸の枝を広げていました。


 このアテツマンサクは、牧野富太郎が、岡山県新見市が広域合併する前の阿哲郡黒髪山で採取し、新種アテツマンサクと命名した木であると、掲示板に記されています。

 



 その先のアメリカスズカケノキの根元で、クサイチゴが白い花を咲かせていました。


 


 右手奥ではスズカケノキが空に向かって枝を広げています。

 



 5月の連休の頃になれば、これらのスズカケノキにも葉が茂るようになります。

 

  


   
 スズカケノキ①の葉は深く裂け、アメリカスズカケノキ②の葉は切れ込みが浅く、雑種のモミジバスズカケ③の葉はその中間の形をしています。


 深緑の頃に、のんびりと木々の葉などを眺めながら散歩するのも楽しいものです。


 その先に聳えるユリノキの巨木にも解説板掲げられています。


 そこには


 「・・・・ この木は明治の初め頃に植えられた我が国でもっとも古い株のひとつで、明治23年、大正天皇が皇太子の頃にご来園された際に、この木を見てユリノキと命名されたと言われています。」と記されています。


 へ~、そうだったんだ。知らなかったな~。

 

 

 左:ユリノキの樹形 右:ユリノキの花(2013年5月9日撮影)

 


 コーカサスサワグルミの横を過ぎて、道は更に園の奥へと続いてゆきます。




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