この映画を見たのは、
市川歌右衛門と大川橋蔵と大友柳太郎と、
東千代之介と伏見扇太郎と南郷京之助、尾上鯉之助(これが七人衆)、
そして山形勲と横山エンタツと桜町弘子と千原しのぶと
花園ひろみと花柳小菊が見たかったから。
ようするに東映黄金期の時代劇が見たかったのです。
早く言え。
大友柳太郎の笑い顔はいつ見ても気持ちが晴れ晴れするようだ。
スケールがデカイ演技。ピンと張った声もいい。
快活、豪放磊落という言葉がぴったりだったのだが・・
「丹下左膳」と言えばこの人だけど(中村獅童もやってるけど、どないでっしゃろ?)
「台詞が覚えられない」と73歳で飛び降り自殺。役者一筋の人だったのか。
晩年の「北の国から」の哀愁の演技は忘れがたい。(泣)
市川歌右衛門はどうしても「旗本退屈男」のイメージが強く
どこにいても「殿様」である。
それにしてもこの二人の押しの利く顔はどうだ!
そして、まだ若く綺麗な声と顔を持った、
スターのオーラがムンムンの大川橋蔵、東千代之介。
この人たちが悪者になることは・・無い。
スターさんはともかく、
脇役陣、悪役陣が素晴らしい。
大部屋の役者さんも斬られる、飛ばされるのがうますぎ。
まさにプロの役者だ。
女優さんたちの所作が美しく惚れ惚れ。
ストーリーは簡単に言うと「勧善懲悪」です。
(簡単すぎですか)
「写楽」にも出てきたが、ここでも芝居小屋が登場。
升席に二階席、桟敷、花道と大変豪華な作り。
そこで大川橋蔵らが大暴れ乱闘を繰り広げる。
華やかな画面を浮かれて見ていたら、
大友柳太郎がズタズタに斬られ、のた打ち回るシーンが!!
髪もざんばらになり、刀傷もザックリ。凄まじい。
斬られても斬られてもなかなか死なない。
江戸時代の残酷画のような嗜虐美の世界であった!
残酷といえば、時代劇に拷問シーンってよくありますね。
この映画には出てこないけど
番所にしょっぴかれると、八割はバシバシやられる。
見なきゃいいのになぜか見てしまうのだった。
終わりはめでたしめでたしで、後味爽やかです。
娯楽時代劇の楽しさ満載。
1958年 松田定次 東映
この頃NHKのBS、いい邦画が目白押しで早くもHDDは満杯。
先日は松竹ヌーベルバーグ特集だったし、今月は
「忠臣蔵」も長谷川一夫のと、松本幸四郎のと、2種類ある~~!
クリスマスも暮れも正月もすっ飛ばして
映画を見て見て記事を書いていたいものである。
■ブログランキングへ気が向いたら行ってやって下さい
市川歌右衛門と大川橋蔵と大友柳太郎と、
東千代之介と伏見扇太郎と南郷京之助、尾上鯉之助(これが七人衆)、
そして山形勲と横山エンタツと桜町弘子と千原しのぶと
花園ひろみと花柳小菊が見たかったから。
ようするに東映黄金期の時代劇が見たかったのです。
早く言え。
大友柳太郎の笑い顔はいつ見ても気持ちが晴れ晴れするようだ。
スケールがデカイ演技。ピンと張った声もいい。
快活、豪放磊落という言葉がぴったりだったのだが・・
「丹下左膳」と言えばこの人だけど(中村獅童もやってるけど、どないでっしゃろ?)
「台詞が覚えられない」と73歳で飛び降り自殺。役者一筋の人だったのか。
晩年の「北の国から」の哀愁の演技は忘れがたい。(泣)
市川歌右衛門はどうしても「旗本退屈男」のイメージが強く
どこにいても「殿様」である。
それにしてもこの二人の押しの利く顔はどうだ!
そして、まだ若く綺麗な声と顔を持った、
スターのオーラがムンムンの大川橋蔵、東千代之介。
この人たちが悪者になることは・・無い。
スターさんはともかく、
脇役陣、悪役陣が素晴らしい。
大部屋の役者さんも斬られる、飛ばされるのがうますぎ。
まさにプロの役者だ。
女優さんたちの所作が美しく惚れ惚れ。
ストーリーは簡単に言うと「勧善懲悪」です。
(簡単すぎですか)
「写楽」にも出てきたが、ここでも芝居小屋が登場。
升席に二階席、桟敷、花道と大変豪華な作り。
そこで大川橋蔵らが大暴れ乱闘を繰り広げる。
華やかな画面を浮かれて見ていたら、
大友柳太郎がズタズタに斬られ、のた打ち回るシーンが!!
髪もざんばらになり、刀傷もザックリ。凄まじい。
斬られても斬られてもなかなか死なない。
江戸時代の残酷画のような嗜虐美の世界であった!
残酷といえば、時代劇に拷問シーンってよくありますね。
この映画には出てこないけど
番所にしょっぴかれると、八割はバシバシやられる。
見なきゃいいのになぜか見てしまうのだった。
終わりはめでたしめでたしで、後味爽やかです。
娯楽時代劇の楽しさ満載。
1958年 松田定次 東映
この頃NHKのBS、いい邦画が目白押しで早くもHDDは満杯。
先日は松竹ヌーベルバーグ特集だったし、今月は
「忠臣蔵」も長谷川一夫のと、松本幸四郎のと、2種類ある~~!
クリスマスも暮れも正月もすっ飛ばして
映画を見て見て記事を書いていたいものである。
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当時の東映は主役級のスターがたくさん居ました、そんなスターが勢ぞろいの作品でした。
キャストの中に、東映以外の「角梨枝子」が確か出ていたように記憶しています。
東映の時代劇の一番華やかな時ですね。
角梨枝子さん、今作品が手元に無いので
わかりませんが、そうでしたか・・
千原しのぶさんは、きりっとした美貌で
華のある女優さんですね~
私も大好きです。この映画でも素敵でした。
偶然にも先ほどからながめていた昔の
婦人雑誌に、茶羽織を着て艶然と微笑む
千原しのぶさんの写真が・・・
昭和31年の本です。ほんとに綺麗な方ですね!
また、暇つぶしにでも来てください。
他の画像も見てください。
映画小僧だった私は映画界が衰退してしまうと共に、「僕の青春も終わったなー」が実感でした。
特に千原しのぶが理想の女性としてファンでしたが、その他の思い出に残るスターを上げてみるとけっこういますね。
今頃あのスターたちはどうしているんだろう何て思う事もありますよ。
我が思い出のスター達を上げてみました。
水原真知子、紙京子、藤乃高子、京マチ子、筑紫あけみ、前田通子、泉京子、川上康子、八潮悠子、根岸明美、重山規子。
川喜多雄二、波島進、菅佐原英一、高橋貞二、天城竜太郎、待田京介、北原隆、北原義郎。
まだまだ居ますけど………。
皆様どうなされているのでしょうね。
コメントありがとうございます。
南郷京之助さん、素晴らしい作品を
残していらっしゃいますね。
東映時代劇で育った私にも
感無量です。
スクリーンでお会いできますね。
謹んでご冥福をお祈りいたします。