TBSドラマ「太宰治物語」を見た。
「明るい太宰」だというキャッチフレーズだったが
ちっとも明るくなかった。
だが着流しでふらふら歩く豊悦の姿を見て
「これは面白いかも!」と思った私の勘は当たった。
子供や妻や女の側にいても
気持ちは常にどこか別の場所にいる孤独の天才。
あの甘ったるい声で語られる
「富士には月見草が良く似合う・・」などの朗読に
幻想が錯綜し、入り混じる構成、
ストップモーションによるイメージの錯乱。
豊川のアンニュイなたたずまいもさることながら、
その演技もまた
「小説を書くことのみが真実である男」
太宰という複雑な人格の内面を表して秀逸だった。
妻役の寺島しのぶは、
心にじんと染み込むような存在感があった。
以前見た
役所広司版は、実生活は矛盾に満ちているのに
文章では綺麗ごとを並べる破滅型で狂気を帯びた太宰で、
これもまた見事だった。
少し前は太宰というと、
青春期に一度はかかる病の代名詞のように言われていたが
今は尾崎豊は歌っても
太宰文学にのめりこむ若者がどれだけいるのか疑問???
青春時代をはるか過ぎてもう一度
このひねくれ文豪の作品を読みたくなっている自分がいる。
豊川悦司の朗読が、とてもよかったので。
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「明るい太宰」だというキャッチフレーズだったが
ちっとも明るくなかった。
だが着流しでふらふら歩く豊悦の姿を見て
「これは面白いかも!」と思った私の勘は当たった。
子供や妻や女の側にいても
気持ちは常にどこか別の場所にいる孤独の天才。
あの甘ったるい声で語られる
「富士には月見草が良く似合う・・」などの朗読に
幻想が錯綜し、入り混じる構成、
ストップモーションによるイメージの錯乱。
豊川のアンニュイなたたずまいもさることながら、
その演技もまた
「小説を書くことのみが真実である男」
太宰という複雑な人格の内面を表して秀逸だった。
妻役の寺島しのぶは、
心にじんと染み込むような存在感があった。
以前見た
役所広司版は、実生活は矛盾に満ちているのに
文章では綺麗ごとを並べる破滅型で狂気を帯びた太宰で、
これもまた見事だった。
少し前は太宰というと、
青春期に一度はかかる病の代名詞のように言われていたが
今は尾崎豊は歌っても
太宰文学にのめりこむ若者がどれだけいるのか疑問???
青春時代をはるか過ぎてもう一度
このひねくれ文豪の作品を読みたくなっている自分がいる。
豊川悦司の朗読が、とてもよかったので。
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俺の大学の時の国文法の教授は、太宰と
小学校が同級生だったそうです。でも、うちのセンセイは青森県を熱愛していたので、太宰の「津軽」を許せないらしく、講義の間に
突然「津島の津軽は津軽でねぇ!」と怒って
おりましたです。 俺は、太宰の津軽も津軽だし、そのセンセイの言う津軽もまた、津軽
なんだろうな、くらいに思っていたのですが。(笑) とにかく、すんごい迫力で怒り狂っておりまして、とにかく恐かったのを今も思い出します。(笑) 俺の学部生の頃は、新潮文庫で一番読まれていたのが漱石で、その次が、三島さんと太宰さん、だった
のですが、、。今は、もうすっかり変化
してしまったことでしょうね。
でも記事を拝見して、とっても見たくなりました!
コメントありがとうございました。
猫もかわいいと褒めて頂き嬉しいです(涙)
もっとかわいい頃の子猫の頃の動画をアップしたので、よかったら見に来て下さい♪
http://blog.goo.ne.jp/pitanlove/e/38a51979cd65edaef0d468f20577dca0
太宰の作品では
自意識の塊のような少年の美学が煌いている
「おしゃれ童子」という短編が好きです。
ネットにテキストがありました。↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/306.html
謙介さんの先生のエピソード、可笑しいです!
センセイはきっと激しく許せなかったんですね。
実際に作家の周りにいる(いた)ひとは
言いたいことがきっと沢山あるでしょうね!
40代で亡くなった私の祖父は
叔母に言わせると、ルックスと雰囲気(?)が「太宰治だった」そうです。
写真があまり残っていないので
半信半疑でしたが、或る時頬づえをついてポーズした例の写真に
そっくりの一枚が出てきて家族一同大爆笑しました。
ただし身長はトヨエツの顎のあたりだと思われます。(笑)
>ぴーたんさんへ
可愛いですね!
猫は飼ったことないのですが
好きです。見ていて飽きないですね。
このドラマ、面白かったですよ。
きっと再放送そのうちあると思います。
そのときはぜひ!
仕事だったので、録画予約をして楽しみに家へ帰ったのですが...失敗です。
記事を見て、僕ももっと見たくなりました!
まるで本人が乗りうつったかのようでした。
口述筆記させている場面もよかったです。
全編を通して、
「人を喜ばせるのが好きだった」という、
太宰という人間の孤独が現れているドラマでした。
再放送されたら感想を聞かせてくださいね!
>ちっとも明るくなかった
って部分に、むちゃくちゃウケて!しまいました。
だけど、本当にキャスティングの勝利な感で、みんなして、実に似合ってましたよね
「豊川悦司の朗読が、とてもよかった」って感想は、同感です。
たいへんヨカッタですよね!(笑)
トヨエツの太宰はドラマ史上に残るだろ~
と言っても
過言ではない出来映えでしたね。
他の出演者さんたちもはまってました。
様々な表情を持つ朗読を聴いて、豊川悦司の声も
たいへん貴重だなと思いました。