アプローチ上手になるには…。
2017年12月07日
アプローチショット
今回は 打ちだしの角度 についてのお話し。
ゴルフクラブはかなりはっきりとして仕組み・メカニズムがあり
設計、製造されています。
その最たる例が
アイアン~ウエッヂのロフト角度と長さ、バンス角度の関係です。
勿論 ウッドにもありますが、多くのモノは
バンスソールではなく、スクープソールになっています。
wedge-bounce
知っていると思いますが、
殆どのアイアン・ウエッヂにはバンス角度 と言って
ソール部分の リーディングエッジ(フェース側)と
トレーリングエッジ(キャビティ側…バンス側)、
アドレス時、トレーリングエッジの方が低く
リーディングエッジの方が高くなっています。
どの程度 バンス側の方が低くなっているか、
この角度のコトと「バンス角度」と呼びます。
中には リーディングエッジの方が低く
バンス角度が無い、マイナスのモノも存在しますが
アイアンでは意外にレアな存在です。
その『バンス角度』は
5番アイアン、6番アイアン ほど少なく
サンドウエッヂなどロフトが寝てくるに相応して
増えてくるのが常で、例外はありません。
#5アイアン ロフト角度26度 バンス角度4度
#7アイアン ロフト角度33度 バンス角度6度
#9アイアン ロフト角度41度 バンス角度8度
A..P/S. ロフト角度51度 バンス角度12度
このような具合です。
一見すると ロフトとの関係に見えますが、
このバンス角度の変化はクラブの長さと関係しており
長いものほど ボールに対するヘッドの入ってくる角度(入射)
が緩くなり、短いものほどその角度はキツクなる
というコトを示唆していると同時に、
スイングにある一定の規則性があると有効である
と物語っています。
バンカーなども含め目の前に障害物があり、
高さや角度が必要な場合、
規則性を持ったクラブの扱いをしていると
計算が立ち易くなります。
単純に考えて
ウエッヂも含め、アイアンの入射角度は
その番手の「バンス角度相当」です。
つまり 55度ロフト角度のサンドウエッヂで
15度のバンス角度が存在すると
ヘッドの入射角度は約15度(=バンス角度)
そして ボールの飛び出る上昇角度は約40度強
(ロフト角度55度-バンス角度15度)
ということになります。
☛この計算式が成り立つのは「ボールがつかまっている」
という大原則の上のみ! です。
スピン分も入るので
40度よりもやや多めになりがちですが
単純にそう考えて下さい。
40度というのは そこそこの上昇角度ですから、
大抵の障害物は避けられます。
これを無理にロフトを開くと
ロフト角度が増えた分、同じ量バンス角度も増え、
跳ねやすくなりますし
その状況は ヘッドが入射する角度も緩くなり
場合によっては アッパーになってしまう可能性も秘めています。
ロフトが寝て、アッパーになって、
その上でバンスが跳ねてしまえば
ボールはフェースの上に乗りきらないので
ボールは予想の高さ・角度よりも低く出ます。
弊社のウエッヂのヘッド重量は 380gを超えます。
特に大きく強く速く振らなくても 十分ボールは出ます。
開いたり 特別な打ち方は要りません。
難しい状況ですから、挑戦するのは楽しみの一つで
それを否定するつもりはありませんが、
スイングの規則性を失う無謀な取り組みは
単に夢を描いているだけで もし成功したとしても
そのあと その成功は何も生まず、何も残りません。