ちょっと頭の体操をしてみましょう。
❶ロフト10度の45インチのクラブ
❷ロフト10度の35インチのクラブ
❸ロフト10度の55インチのクラブ
❹ロフト55度の45インチのクラブ
❺ロフト55度の35インチのクラブ
❻ロフト55度の25インチのクラブ
この4本を用意したとします。
シャフトは同じもの・硬さも同じ
ヘッドの重量は長さに応じて合わせたモノとします。
👉ロフトは
ボールの打ち出し角度とスピンの量に作用します。
当たり前…ですが、
ロフトが小さいほど 打ちだしは低く、スピンも減ります。
その分、ボールの速度は速くなります。
ロフトが大きいほど 打ちだしは高くなり、スピンも増えます。
移動角度もあるので(より斜めに移動するので)
水平距離という意味では
かなりボールの速度は遅くなります。
ボールの打ち出し角度 という意味では
静止画像などで見る ヘッドの姿勢…
地面に対するヘッドの姿勢は大きな影響を持っていますが、
ことスピン量に関しては
動いてきた道のり、ヘッドの軌跡にに対する
フェースの上方への開き=ロフト角度 ということになります。
よって 左右方向に対する ヘッドの開き
⇒進行してきた道のり、軌跡よりも開いていれば
右回転・スライス回転が増えていくのと同じで
左右方向に対するスクエア
はロフトにとっては0度の存在です。
フェースが開いているのと同じ作用がロフトにはあり、
それが縦方向のスピンになるのです。
👉クラブの長さは やはり
ボールの打ち出し角度に大きく作用し、
ヘッドのロフト角度を決める軸になります。
クラブの長さが長くなると
ボールに対し、ヘッドの入ってくる角度が緩くなるので
打ちだし角度が取り易くなります。
クラブの長さが短くなると
入射角度がキツクなり、打ちだし角度が低くなります。
❶ロフト10度の45インチのクラブ
❷ロフト10度の35インチのクラブ
❸ロフト10度の55インチのクラブ
そのロフト通り、その長さ通りにショットしたとすると
❶はほどほどの高さにでて ロフト10度なりのスピンです。
❷は打ちだし角度が取れず、キャリー(着弾点)で言うと
100ヤード行くか どうか、わかりません。
長さなりにヘッド重量は整えているので
❶のクラブと同じ飛距離を飛ぶ力は蓄えていますが、
空中を飛ぶ❶に比べると、地面の摩擦抵抗は大きく
最終距離は数割落ちてしまうでしょう。
❸は打ち出し角度は❶より高くなります。
ただし スピン効果は減る可能性が高いので
長さが増えた以上のヘッドスピードがないと
ただ高いだけの失速する弾道になる可能性が否めません。
❹ロフト55度の45インチのクラブ
❺ロフト55度の35インチのクラブ
❻ロフト55度の25インチのクラブ
❺は普通のサンドウエッヂです。
それに比べると ❹は入射角度が緩いので
より打ち出し角度が高くなり、コトと場合によっては
ボールが捕まり過ぎず、打撃の破壊力がボールに伝わらない
俗に言う「抜けた球」になる可能性も否めません。
ポッコン とその場で跳ね上がり、ボールも遅く
緩く遠くに飛ばないショットになる可能性があります。
それとは逆に❻は入射角度がキツイので
より低く飛び出ます。ボール速度は一番速いですが、
スピンが入り過ぎる可能性があるので
飛ぶわけではありません。
以上のことは何を言っているのか というと
インサイドアウトとか、アウトサイドイン と同じく
スイングの弧を手先で好き勝手にしてしまうと
同じロフト、同じ長さの筈のクラブを持っていても
全く違う球質・飛距離・弾道を打つことになってしまうのです。
そうすると そのクラブのロフト角度、
そのクラブの長さ、
という物理的な確定条件である筈のモノが
意味を成さなくなってしまうのです。
よくお考え下さい。