最近の 市販のセットのデータ を取っていくと
平均して
1W 45インチ 振動数 240cpm
5I 38インチ 振動数 290cpm
こんな感じです。
ブログに書いてよいかは微妙なところですが、
数を売らなくてはならない大手メーカーは
シャフトがある程度柔らかくないと飛ばないことは
分かっていますので 『飛ばし』がメインテーマになる
ドライバーは硬く出来ません。
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日本の平均的なゴルファーに
振動数 270cpm のドライバーを渡せば
ハッキリと距離が落ちるでしょう。
しかし アイアンは距離重視ではありませんし、
販売本数がそこそこ多いので
販売単価を重視することになります。
価格が高くなり易い本数ですので、
単価を抑えなくては見向きもされませんから
廉価なスチールシャフトを装着せずにはいられません。
アイアンセットの場合は
買い替えたことによって良くなる、飛ぶようになる
というよりも 「買い替えたことそのもの」が
商品価値になる と言った感じです。
で 始めのデータに戻りますが、
1W 45インチ 振動数 240cpm
5I 38インチ 振動数 290cpm
このデータでは
ドライバーとアイアンが噛んでいません。
ドライバーに対し、アイアンが2~3スペック硬く
しかも スチールシャフトのアイアンの方が
軽いヘッドが装着されているので
その差は スペック以上のものになります。
硬くて短く、ヘッドの小さいアイアンの方が軽いヘッドで
柔らかくて長く、ヘッドの大きいドライバーの方が重いヘッド
コースへ行けば
このクラブを交互交互に使うのです。
日本のゴルファーの 9割近くがこのセッティングです。
この構成であれば
ドライバーが良い時は
アイアンはトップ気味、引っ掛け気味の可能性が高く、
アイアンが良い時は
ドライバーがダフリ気味、プッシュ/スライス気味になり易く
双方、疲れてくるラウンド後半にその傾向は強くなります。
ハッキリと言えば
これを 「セッティング」とは呼べません。
単に同じバックの中に入っているに過ぎません。
経験やハンディに関係なく、
これを使いこなしている という事は
クラブの違いやセッティングに鈍感というか
ノー感じでないとゴルフにならない訳ですから
クラブを買い替えて 違いを望むのはお門違いです。
一般的なドライバーで
表示の R や SR、Sに関係なく
45インチ/振動数240cpm前後であれば
共通する硬さの 5番アイアンは
振動数 260cpm台 です。
逆にアイアンに合わせるのならば
#5-38インチ/振動数290cpm前後
に合わせるドライバーは
振動数270cpm前後 です。
シャフトの硬さが違えば
勿論タイミングも異なります。
タイミング =時期ですから
時期が異なるという事は
そのまま スイング軌道に影響するので
同じ姿勢や軌道にならず
全く異なる弾道になるので
ここまで硬さが異なると
同じ基準で
それぞれの「ロフト角度」を考えるのも無意味でしょう。