ゴルフで言う リリースは
利き腕を使って、クラブを解放するコト ではなく、
からだの回転から離脱しない為 のモノ です。
ゴルフクラブは 長い棒、腕も含めると2mを超えるような
長いモノの先端に 重さである打撃部分があり、
それを からだの回転で 「円を描かせます」。
その過程の中に 打撃 があるので、
放っておくと その打撃部である重さは 運動分、
どんどん 運動の主たるからだの回転から遅れていってしまいます。
ヘッドが遅れるのは ロフトの立ち に出来るので良いですが、
グリップまでも遅れると 今度は一転して ロフトの開き、フェースの開き
になってしまいます。
そうしないように 補助しておくのが 腕の役目で、
クラブを放り投げるのとはかなり異なります。
また 傍目から見た時、
スイングが、ヘッドが円を描くのは
打ち手がからだの向きを変える、からだを回転させるから、です。
スイング動作には 前傾姿勢(股関節を境に骨盤と大腿骨の傾き差)
があるので、その円はボール側が低く、傾いています。
ややこしいトコロではありますが、
打ち手である自分の胴体に対しては 横への移動ですが、
ボールや地面に対しては 斜めの移動 になります。
☑腕がそれに対して行う役目、補助は
その円ソノモノの高さを変える
アドレス時、グリップは股関節の前辺りの高さ、ですが、
トップオブスイング では 胸や肩の高さ です。
こちらは 上げる方は自力、重力に逆らうので自力で行う必要がありますが、
帰りは 重力に助けて貰える と言うか、
量としては大したこと無いですから、
意識としては 重力にやらせてしまっても問題ない でしょう。
あえて言うのなら 「それに逆らわないコト」位かも 知れません。
☑そして、回転に対して 重くなるクラブを遅れないようにしておくコト で
こちらが主な腕の仕事 と言えます。
ですので 手や腕で 横であっても、縦であっても
特に意識が強く ダウンスイング時の下方向 であっても
「円」そのものを 腕で直接描くコト はありません。
軌道という 傍目から見ると 円の一部 であっても
積極的に その移動を腕が行っている というコトは
そこで からだ の仕事を奪っている というコトになります。
からだと腕 で円を同時に二つ 作るのでは
複雑すぎて、安定度を欠きますから…。
確かに 人間の意識としては
腕を動かした方が実感も湧きますし、充実感もあります。
そこは否定できませんが、
クラブを大きく移動させる、円を描くのは
自分のからだの向き です。
その邪魔をしない、その手伝いをする、と言う範囲の中での
限定的な手での叩き、リリースになる というコトを理解しないと
手で、腕で からだの仕事を奪う =手打ち
からの脱却は難しいと言わざるを得ません。