ハミングバードが『柔らかいシャフト』に至った
思い出があります。 30年位前(1990年代前半)…でしょうか
オーダーメイドゴルフショップ とは言っても
当時は まだ グリップ交換や修理、リシャフトが主軸の商いでした。
リシャフトを依頼され
お客様指定のシャフト、指定の硬さ を装着する訳ですが、
数週間、数か月後、そのお客様に練習場で出会うと
そのリシャフトしたクラブを使っていない、
もしくは また 別なシャフトに入れ替えている、
と言う場面に かなり頻繁に遭遇する…のです。
20代の私にとっては
高額なゴルフシャフト、
壊れても居ないシャフトを交換するコト は
商売を除けば、羨ましい限り でした。
にもかかわらず また、クラブを換える、シャフトを換える…
商売上はとても有難いですが、
頭の中は「????」で一杯でした。
そんな商売の中で あるシャフトに出会いました。
昔、日本のピンゴルフの代理店のキーストンと言う会社が
プロデュースした 三菱製のシャフトで名称を
ケンズチャンプ をいう、当時、人気の有ったシャフトです。
今でもそうですが、シャフトの硬さの分類は
レディース、
●稀ですが A (アベレージなのか アマチュアなのか不明)
R、SR、S、X、XX、 こんな感じ
その「ケンズチャンプ」の特徴は
レディースから始まって A.AR.R.SR.S.SX.X.XX...
と細かく分類され ✋それが 振動数によって管理されていました。
製品には誤差がありますので
✊同じ振動数であっても Rで作った時と、SRで作った時は
どう違うのか❓
✊硬さを伏せて、目隠しで打って頂くと 一体どう感じるのか❓
すべてのフレックスを 同じヘッド、同じヘッド重量、同じ長さ、
同じグリップで ランダムに番号を振って
かなり多くの人に、かなりの球数、かなりの期間、
テストして貰いました。
延べ延べで 200人を超える人に打って頂きました。
ほぼ全員が…
スイングや、年齢、ヘッドスピードに関係なく
一番下のフレックス の レディース(フレックス)が
…振動数 で言うと 45インチ/ヘッド重量195g 👉225cpm前後です
距離も✋ 安定度も✋ 振り易さも✋ 断然に良いのです。
一番 柔らかいシャフトが 真っ直ぐ飛んで 振り易い という
回答なのです。
そして、更に 硬さを『感覚で』判定して頂くと
概ね…ですが、製品の表記とは 真逆の結果 になるのです。
ゴルフクラブは構造上、上下左右、前後に偏重した形で
方向も高さも、距離も
数度という 上下左右の角度に司られています。
安定して、効率よく、繰り返し 打つコトを望まれるスポーツで
出来るだけ 捻じれ をクラブに造らないで打つ方が良い筈…
…なのに 多くの人は『意図的』にねじれを造って打っている
と言う答えもそこに合った訳です。