「スライスが治らないんだよね」
『そうなの? で、スライスの原因は何だと思うの?』
「アウトサイドインで開いて打ってるから… かな」
『そうなんだぁ…。』
よく耳にする会話・・・ですよね。
当たり前ですが我々は人間で
自然なコトを自然にする方が馴染みやすいモノです。
モノの理屈/道理に逆らって使おうとすれば
チカラや無理が必要になります。
若い時、、無理の利く時、
元気のよい時、調子のよい時、
は良いかもしれませんが、
オジサンおばさんゴルファーにとっては
そうでない時の方が圧倒的に多いでしょう。
( ;∀;) 若くない訳ですし…
疲れてくる というのは意外に早く来ます。
それは単に肉体の疲れ だけではありません。
フェアウェイど真ん中からウッドでチョロしてしまったり、
グリーン周りでシャンク連続だったり、
3パット、4パットをしてしまったり、
2連発でOB打ってしまったり、
ざっくりで30センチしか飛ばなかったり、
疲労 というのは精神的にもやってきます。
そうなってくると 不自然なことは難しくなります。
無理やり…が効かなくなってきます。
例えば・・・・・・です
自分がこのような向きにスタンスを取ったとします。
しかし これは『自分が』スタンスを取ったに過ぎず
打たれるボールには関知しないトコロです。
俗に言う アウトサイドイン とは単なる 振り遅れ で
この向きにスタンスを取ってにもかかわらず
結果 左向きにスタンスをとって 打ったのと同じコト です。
ですので 振り遅れは
あくまでも 自分の始めのスタンス(の向き) に対し
アウトサイドインに見える訳ですが、
それは とても自然なコト、
放っておいたら そうなります。
そもそも これをアウトサイドインと総称するのは
単なる 打ち手のエゴに過ぎず
ボールにとっては その体の向き通りに打たれたに過ぎません。
その 振り遅れ 自体を改善せず
単に スイングの軌道のアウトサイドイン
…実際には アウトサイドイン ではないのですが…
を無理やり インサイドイン という
見てくれだけを修正するのは無理やりな改善・・・
改善と言うより改悪に近い修正です。
本来は スタンスを取った通りにボールが打てる
インパクトを迎えられるのが望ましいのですが、
からだは開いている、左向きなのにもかかわらず
スイング軌道をインサイド から入れる 改善 は
肉体も疲労しにくい、精神も疲労しにくい
練習では無理やり出来るかもしれませんが、
肉体も疲労しやすく、精神も疲労しやすい
現場…コースでは 自然な流れに戻ります。
振り遅れ とはスタンスに対して! のモノですが
人間の体に対しては
ボールを中に入れて打つのと同じになりますから
準備不足のところで当たるので
(想定~アドレスのボールの位置よりも中/右で当たるという意味)
色々な微調整が必要になりますから
体調の良い時、万全な時、元気な時、以外はまず無理と考えるべきでしょう。
ショットは、スイングは、
放っておいても出来てしまうよう
自然にしたらちゃんと打てるよう
にしておかないと 現場・コースでは通用しません。
そこを無視して 無理やりな不自然さを形成しても
それは 練習のための練習 に過ぎません。
実はスイングを治すとき とても大切なトコロですので
よくお考え下さい。