スイング造りのヒントにどうぞ
この つかまえる作法 は
意図的につかまえないショットが必要な場面や
放っておいても つかまってしまう ロフトの無いパター のような場合
を除いて すべてのショット基礎中の基礎 です。
多くの人は この 「つかまえる作法」 をすっ飛ばして
ゴルフのスイング形成をしてしまっています。
スイングを変えたい と言っている人も
この つかまえる作法を軽く考え、つかまえる作法無し で
ボールをつかまえようとしているのですから 無理があります。
ここはすごく強く思うのですが、
ゴルフクラブの構造、ゴルフクラブの機能を考えると
球体であるボールをつかまえる方法は コレ! と言えます。
ココ(つかまえの作法)さえ おさえれば
あとは 正直、適当でも大丈夫と言うほど…。
この つかまえの作法 を無し に
それを ヘッドの返し(フェースターン)でするのは
味噌を入れてないみそ汁、
ご飯の無いチャーハン
肉の無い牛丼 のようなモノで
確かに 精進料理などには、肉に似せた何か で
肉味、肉感を出すのだと思いますが、
その分、肉そのものをいれるより 手間も調整も難しいでしょう。
フェースターンするのが ゴルフスイングではない とは言えませんが、
ゴルフクラブの構造を一番活かした方法ではない と言うか
ゴルフショットのメカニズムを無視し、
それを技巧~打ち手の動作で補おう としている感が
非常に強いように思えます。
この「つかまえる作法」が 存在した上で
弾道の回転を決める「軌道やフェースの向き」
距離の基になる 回転の速度
個体差となる 入れてくる入射角度やロフトの作り方
が加わるのです。
どの場面であったとしても
意図的に 右回転のスライス、
意図的に 左回転のフック
を打つのであったとしても
「つかまえる作法」を 阻害しては
ショットの基本としては ✖ です。
ですので 振ってみないと
フェースの返し具合で
「つかまえる」に相当するロフトの立ち になったり
つかまらない ロフト姿勢であったり
「つかまえる」に相当するロフト具合なのに
入れてくる入射角度が緩すぎたり
つかまるとは関係ない フックやスライスの出る
インパクトのロフト具合、
ヘッドの入射具合、
ヘッドの軌道
ヘッドの向き などなど が
【ぐちゃぐちゃに混ざり合った 手打ちは辞めた方が良い】
のです。
止まった球を ごくごく緩く
7番 8番アイアンなどで
テークバックを取らず、
フェースをボールに押し付けて覚えてみましょう。
ボールは少々右目に置き、
今までの感覚でボールを打つと
止まった状態のヘッド が
リーディングエッジが前に出て
ボールを打つコトになると思います。
それを「しゃくる、煽る」 こする と言います。
ボールは衝突によって 前に飛びますが、
それは単に 何かの物体、この場合は金属の塊がボールに当たっただけで
クラブの機能は活かされていません。
ロフトの効果は活かされていません。
それを大きく、速くしていったのが
多くの人の ショット です。
→これをこのまま大きくしていけば、
当たったとしても ボールは掴まっていない、フェースの乗ろうとしません。
手で振ろうが、からだの回転を使おうが
スイングは 反時計周り の動きですので
ボールは逃げ、スイングの回転とは逆の
反時計回り、右回転(ギア効果)が強くなります。
ボールは前方に飛びますが、
つかまえて打った球に比べ、ボール速度が無く、
回転も多く、弾道も高くなり易いので
同じヘッドスピードでは 飛距離が出ません。
また 女性などのヘッドスピードの低い人 にとっては
ボールを潰しきれませんので 球の速度だけでなく
高さやスピンも与えきれないので 上がり切らない
だらしない飛ばない球になってしまいます。
それが より一層の無茶振りにつながっていきます。
つかまる に相当するロフト加減にするには
かなり 強く ヘッドを返し、
ロフトの状態を「立った」状態に持って行かなくてはなりませんが、
ゴルフのクラブとからだの関係は 非常によく出来ており、(嫌味ですが…)
フェースターンすればするほど、ヘッドはインに切り込み
インから入れてきたつもり、
アウトサイドではないつもりなのに、
スライス撲滅のため、ヘッドを返せば返すほど 閉じれば閉じるほど
インパクト以降 ヘッドが急激にインに切り込むので
その ウサギと亀の競争(軌道とフェースの向き) は かなり長く、
人によっては 永久に続きます。
また ヘッドの回転で疑似ボールのつかまりを得ようとする
ヘッドの返しのスイングは
元々 からだの回転によって 円軌道の曲線を
より キツイ 急激な、小さな円に換えてしまうため
同じ球を打つのが非常に難しくなります。
話を元にもどしますが、
止まった球をテークアウェイを取らず
ボールを打つには、
リーディングエッジではなく
トップブレード
つまり グリップを動かす必要があります。
リーディングエッジを出して打つ のは
基本、からだは止まったままで
右手を伸ばそうとする動きです。
実際には 肩を揺さぶったり、左手を縮めたり する動きは
千差万別ですが、からだを固定して
基本、右手を伸ばそうとする動きです。
トップブレードを出す 動きは
同じく 手だけでも可能ですが、
左手、㊧グリップを前方の出す動きなので
からだ・胴体の動きが欲しくなります。
これが行く行く からだの向きの変更と手さばきの
融合になっていきます。
正規に つかまえる と言う行為は
ヘッドスピードも要りません。
グリップを動かしてヘッドを動かしますが
動かすヘッドも 5センチ、10センチで十分です。
そして そのつかまえる行為は
飛ばすことと方向の両立が可能です。
物理的に保証されているのです。
つかまえることのうるささにおいては
日本で私を超える人、いないんじゃないでしょうか・・・
正規のモノ(つかまえるコト) の方が
圧倒的な動作も少なく、スピードも不必要、
小さな遅い、少ない動作で習得できます。
一方、全然代替えになっていませんが、
疑似的に ヘッドを返して、開いたフェースを閉じて
つかまえると信じている人は
それを達成するには 大きなスイング、速いスピード、
複雑な、しかも体に負担のある動作が不可欠なうえ、
習得するのに反復練習必須なうえ、
一度習得しても 続けなければ確率がどんどん落ちる
恐怖のメインテナンス練習が不可欠です。
まだ、あります。
ヘッドを返すために 年齢や体力を超えるオーバースペックなシャフトの硬さ
軽いヘッド、小さなヘッド、立ったロフトでないと高くなるか、
スピン過多になるクラブ選び
どれをどう取っても、体力、運動不足の人にとって
助けとなるようなクラブ選びが出来ません。
どっちかというと クラブの為に無理をしなければいけない
そういうクラブを選ばざるを得ません。
フェースとボールの縦の関係
フェースがボールを上から見て進入してくる にとっては
シャフトのしなりとヘッドの重さは 放っておけば ロフトの立ち になります。
ですので ドライバーとウエッヂ、ウッドとアイアンヘッドの違いなど
放っておけば良いのです。
しかし ヘッドを返すスイングにとっての 遅れは
フェースの開き と 返しにくさ になりますので
重心位置の大きく異なり、長さも違う
ウッドとアイアンのヘッドの違い、クラブの長さによる違いは
技巧によって 変えなくてはなりません。
✋どちらをお望みです?!
残念ですが まだまだあります。
ヘッドを返す行為は グリップの上下の入れ替えによって実施されます。
そして それはスイング中 両肩の上下の位置交換 です。
右肩を下げ、左肩を上げなければ ヘッドの返しは出来ません。
✋そのスイングで 奥行きのあるフェアウェイウッド打てるんですか?
極めつけ・・・ですけど
ボールの高さや弾道、左右の方向や距離を決めるのは
〇ヘッドスピード
〇ヘッドの軌道
〇その軌道の対するフェースの上下左右向き
によって決まります。
フェースの返しは 軌道もはげしく変化、常時変化し続けます。
そして、悪いことに 本来あり得ないはずの 上向き軌道でのインパクトも存在します。
軌道の変化が激しければ、ボールに対する打撃力の分散、
打撃力がボールの速度、角度、回転に分散するのに均一性、安定性を
生み出せません。
ロフトが決まらないのと同じです。
どの弾道、どの球質が出るか 打たないと分からない から
どのスピードで振ったらいいか 打ってみないと分からない のです。
毎回 目隠しして ウエッヂを選んでいるようなモノ・・・。
正直、体を壊すほどの練習量をしない限りは
その「つかまえることの勘違い」で アプローチショットの均一性、
距離の安定、距離感を身に着けることは不可能 と言えます。
並大抵の、普通の生活をしている人には不可能です。
そして ボールをつかまえるのに
速くヘッドを動かすコトが必要なのですから
中途半端な距離のショットが苦手なのは当然・・・
今から 何十万球打っても その矛盾は解決しません。
そして それらのショットは
大きな、速い、複雑な動作 によって生み出されるのですから
毎回 上手く打てるような奇跡は起こらないのです。
打つ前からミスが確約されている、
ミスするのが当然の打撃なのです。
ゴルフスイングは
「飛ばすコト」と「飛ばさないコト」を両立させなくてはなりません
ご自分で試してみる、比較してみる と良いのですが、
①フェースを開き、閉じるコトでボールを打とうとする
②ロフトを伏せ 上から抑え込んでみる
②に比べ、①で打とうとすると
からだの周り 等の 自分の大きな動作 に加え
どうしても インパクト付近で妙な加速 をしないと
ボールを打つコトが出来ません。
テークアウェイで フェースを開く
ダウンスイングで フェースを閉じる は
8番アイアン位のロフト(35~40度)のモノでも
簡単に サンドウエッジ以上のロフトになってしまいますから
インパクト付近で加速しないと
開いたロフトによる バンス角度の増え、
開いたロフトによる リーディングエッジの前出の増え
という 二つの障害が ボールをヒットさせません。
アプローチ…フルショットでない 距離の加減が必要なショット
にもかかわらず
フルスピードには出来ない…けれど、
インパクトの加速が必要になる という
ものすごく微妙なショットが要求される のです。
ある程度 ゴルフをされた方は分かると思いますが、
20~40ヤードほど ホンの目の前にあるような目標に対し、
フルショットではないけれど
その距離感に対し、妙なインパクト加速が有るショット…
しかも そのショットには 結構な緊張感 と
スコアに対する重要度 が秘められています。
そして このショットには もう一つ致命的な欠陥 があり、
それは 持ってきたクラブ…アプローチですから
サンドウエッジとか、アプローチウエッジ、場合によってはロブウエッジ
だと思いますが、スイング中、ロフトを開いたり、閉じたり するので
打ってみないと 何度のロフト になるのか 正確に把握出来ず、
スピード加減が掴みきれない のです。
加減が必要だから… と ゆっくり振れば
ロフトが大きく開いて… ダフリ・・・トップ
の危険性が高く、かと言って 強く打てば
多くの場合、高く上がって
強く打っているのに ショートしたりします。
それを 肘から先の 最も 筋肉の少ない、
…疲労に弱い箇所で行うのです。
スイングを造り始める時に
フェースを開き、フェースを閉じる と言う形で
スイングを覚えると 空中に浮いたドライバーは
よほどの練習で…部活並みの練習で解決するか、
●方向や安定度をあきらめ 飛距離に特化するか、
●飛距離をあきらめ、方向と安定度を取るか、
で解決・・・この場合は妥協することになるでしょう。
そして・・・ 現場での練習が足りなくなりがちな
この 加減のいるショット(アプローチ)は
……何年…十何年…何十年…やっても
大きな進歩がない…のは
物理的な、肉体的な無理 がある
ことをトライしているからなのです。
初期に距離感を掴むのには それなりの反復練習が必要ですが…。
「ボールをフェースで地面に押さえ込む」つかまえを覚えれば
どのスピードであっても ロフト変化が非常に少なく、
そのスピードは 人間の「からだの向きを変える動作速度だけ」
と言う単純な仕組みにすれば、いったん覚えれば
普遍性のある、再現性の高いモノに出来る のです。
そして それが 『飛ばすコト』と『飛ばさないコト』の両立になります。
ゴルフショットを覚え始める時、
多くの人が 当てるコトを前提条件に
「飛ばすコト」のためにしか ゴルフスイングを考えていません。
まあ 確かにエンターテイメント、娯楽としては
「飛ばすコト」のベクトルを向け、教える?覚える方が良い
のは否定しきれませんが…。
知識…として ゴルフスイングは
「飛ばすコト」と「飛ばさないコト」を両立させなくてはならない
と知っていても損は無いと思います。
そして それは後々 多くの苦労を生みます。
そこは 致命的なミス に成り得る と思います。
当てるコト→飛ばすコト が出来るようになると
今度は 左右の散らばり 球の曲がり とともに
距離を飛ばさない 距離をコントロールする
という スコアをよくするゴルフゲームに直結する課題
に直面します。
サッカーで言うところの
ストライカーも デイフェンスも キーパーも
野球で言うところの
4番バッターも ピッチャーも キャッチャーも
独りでやらなければいけないのが ゴルフ です。
ですので 当てることの前提条件は勿論
「飛ばすコト」
「左右 横方向の散らばりを減らす」
「ボールの曲がりを減らす」
「前後 縦方向の散らばりを減らす」
とともに
「距離をコントロール~距離の管理」~飛ばさないコト
を 同時にこなさなければならない のです。
ゴルフスイングは
どの道 からだの向きを変えます。
その動きは クラブに円弧を描かせます。
本来は、ヘッドの重さ、腕やクラブの長さ、運動による加算分
ヘッドはからだの向きの変更による 運動角度よりも 少なくなりますが、
その話は割愛し、
からだの向きを ㊨向き から ㊧向き 180度のターン によって 行う。
それが ヘッドの運動~運動角度のすべて です。
(実質的には ヘッドの重さ分 減るので からだのターン/180度に対し 120度位になります)
クラブ~シャフトの運動角度は からだの向き角度 とイコール です。
であれば、その運動角度の量の調節、速度の調節 で
距離感を養うことが出来ますが、
ヘッドターン フェースローテーション ヘッドを開いて閉じる スイングでは
からだの運動角度 や 運動速度 と
クラブの運動角度 や ヘッドの運動速度 は一致せず、
常時、クラブやヘッドの運動の方が多くなります。
からだの部位 で言うと よりクラブに近い
小さな箇所、小さな筋肉の方が 運動量が増える のです。
そして そこには 距離の調節 だけでなく
左右の方向のミス や 弾道の曲がり
大きなミスの元 となる 当たるか当たらないか も含まれ
どれも これもが インパクトという ゼロに近いほどの刹那な瞬間
にすべてかかってくるようになるのです。
飛ばす と 飛ばさない の両立
「使えるミスの幅を狭くする」
「使えるミスの頻度を上げる」 を考えていけば
自ずとどうするべきか 見えてくると思います。
つまり ヘッドを振らず、
ヘッドの運動量を からだの向きの変更 の中でおさめ
どう「飛ばすのか」になってくる筈 です。
距離を管理、調整できるスイング と遠くに飛ばすスイング を
「どう両立させるのか」になってくる筈 です。
それが「球体であるボールをつかまえる」というコト です。
一般的なスウィングの悩みの始まり
もしくは、新たな悩みの始まりは
クラブが原因であることが殆どである
例えば、市販のクラブセットを持っており
ユーティリティクラブやドライバーを
一本だけ買い足す、もしくは買い替えたりすると
そのクラブ単品が 他のセットと何かの部分
例えば ヘッド重量の割合だったり 重心距離だったり
シャフトの硬さ(ココの原因が一番多い)だったり
ここに違いがあると いくばくかの時を経て
悩みが発生したりする。
硬さを例にとれば タイミングの取り方も
地面に対するシャフトの垂れ方というか 下がり方も
違うので ボールの置き場所や構え方
トップオブスウィングでの魔の取り方
なんてのも そのクラブだけ 変えなくては
なんて話は よく よく 耳にする。
バンカーが苦手 とか フェアウェイウッドが苦手
というのは よく聞く 苦手クラブ だが
その原因の多く 9割以上が クラブになると言って
間違いないだろう
軽いヘッドの サンドウエッヂや
バンス角度や幅の少ない サンドウエッヂ
(ヘッドの軽いのは致命的 ウエッヂの役割を
殆ど持っていない ただの耳かき)
こんなウエッヂでゴルフを続ければ
バンカーショットは当然 苦手になって然るべし
だし アプローチだって なかなか上手くいかない。
距離感 と 上手く打つことを 同時に達成
しなければならない訳だから 一番確実性の欲しい
目の前の距離 のショットが ギャンブルになって
しまうのは コチラの目から見ると 必然。
バンスが何度だとか 溝がなんだ
なんてのは 単なる飾りと言うか
販売するためのセールストークにしか過ぎず
ウエッヂの命は重量であるし
そこが無ければ 魂は入っていないも同然。
これでは 確かに 練習量 球数次第で
それを失った途端 初心者に戻ってしまう...
クラブの持つ 距離感覚やリズム感は
ヘッド重量と完全に比例するようなモノだから
慣れさえすれば ヘッド重量の重いウエッヂは
オートマチズム性が非常に高い。
フェアウェイウッドの苦手な人も少なく無いが
それも クラブのせいが殆ど。
軽いヘッドのFW や 硬いシャフトのFW
で ゴルフを憶えていけば 上手く打てないから
そこには お金を使わないし クラブも替えない。
自分は FWが下手なんだ の一言で終わってしまう。
やはり コチラの目で見れば
そのFWを使っていれば 上手く打てないのは必然だし
長く 緊張感が高く 痛手の大きい FW が
やはり 軽いヘッド、硬いシャフト であれば
偶然というか 奇蹟のような可能性の「ナイス」を
待っているようなモノ…
一度 よく 自分のゴルフクラブを
調べてみる必要があるだろう…
自分の悩みの大半は クラブが持っている
もしくは クラブ同士のかみ合わせ が原因である。