ベンツ・キャデラックなどの高級車が黒光りしている様子は周りの風景を鏡のように映し出す。
しかし鏡と同様ではなく、歪んだ風景を映し出す。
これはとある方から聞いた話です。
そしてその方は黒光りした車を見るのが堪らなく怖いという。
その方は葬儀屋に勤務していた。
そして霊感がある彼は仕事柄、様々な霊現象に遭遇することも多かったという。
若い女性の葬儀でのことである。
若くして亡くなったとうことで家族の方は相当に悲しんでいたという。
通夜が終わり、実家から祭儀場に運ぶために霊柩車に仏さんを積もうとしたときに事件は起こった。
急に物凄い寒気に襲われ、何か霊的なものが来ているなあと思った。
しかし、彼にはそんなことは日常茶飯事である。
なるべく気にしないで仕事に集中するように努めた。
しかし今回はいつもとどうもおかしい?
そしてふと霊柩車のボディーを見ると、何かが映っているではないか。
悲しみに伏せる親族や友人の列に混じって、白い服を着た人たちが映っている。
この世のものではないとすぐに分かった。
それは白装束に身を包つつみ、
一列に並んでおり皆青白い顔をしてニタニタとにや付いていた。
葬式に不釣合いなその不気味な笑顔には心底ぞっとしたという。
できるだけ気に留めないよう努めていたが、
汗もだらだら垂れてくるし、腰が抜けそうだった。
仏さんを車に積むと、早々と助手席に乗り込み霊柩車の車体を見ないようにした。
葬儀会場に着き、仏さんを下ろそうとしたときにも
まだ白い人たちはボディーに映っている。
しかし振り返り映っていた方向を確認してもやはり何もいない。
それ、ニヤついた白い人の列は葬儀が終わるまで見え続けた。
それからというもの、葬儀の度に霊柩車にそれは映り続けた。
仕事の度に奴等が映るものだから、彼は精神的にも限界になり、
彼は葬儀屋の仕事を辞めてしまった。
その後、彼は霊柩車を見ないように心がけていた。
またあの白い人たちが見えるのではないか?
そんな恐怖に怯えながら…
そんなある日、恐ろしいことに気づいた。
黒いベンツや黒いタクシーにもそれが映るようになっていることを…。
黒いベンツや黒いタクシーのボディーに映るそれの姿は
相変わらずニタニタと笑い、醜く歪んだ姿である。
そしてさらに恐ろしかったのは、
亡者の列がだんだんと近くに見えてきているということ。
そしてその列の中に自分が葬儀をあげた仏さんたちの姿があることを…
しかも若い人や悲惨な死に方をした仏さんばかりである。
自分が葬儀に携わったあの若い女性の姿もあった。
「ああ、成仏していなんだ・・・・」
そう思ったという。
奴らは何のために彼の目の前に現れているのか?
いつかは自分をあの列の中に加えようとしているのではないか?
最後に、彼だけがそれを見ているのではなく他の葬儀屋仲間もそれを見ているという。
そして因果関係が有るのか分からないが、
見た方は事故にあったり亡くなったりと不幸な目に遭った方もいたという。
そういうこともあり、因果を恐れ彼は
「あまり話したくなかった」
と言った。
しかし鏡と同様ではなく、歪んだ風景を映し出す。
これはとある方から聞いた話です。
そしてその方は黒光りした車を見るのが堪らなく怖いという。
その方は葬儀屋に勤務していた。
そして霊感がある彼は仕事柄、様々な霊現象に遭遇することも多かったという。
若い女性の葬儀でのことである。
若くして亡くなったとうことで家族の方は相当に悲しんでいたという。
通夜が終わり、実家から祭儀場に運ぶために霊柩車に仏さんを積もうとしたときに事件は起こった。
急に物凄い寒気に襲われ、何か霊的なものが来ているなあと思った。
しかし、彼にはそんなことは日常茶飯事である。
なるべく気にしないで仕事に集中するように努めた。
しかし今回はいつもとどうもおかしい?
そしてふと霊柩車のボディーを見ると、何かが映っているではないか。
悲しみに伏せる親族や友人の列に混じって、白い服を着た人たちが映っている。
この世のものではないとすぐに分かった。
それは白装束に身を包つつみ、
一列に並んでおり皆青白い顔をしてニタニタとにや付いていた。
葬式に不釣合いなその不気味な笑顔には心底ぞっとしたという。
できるだけ気に留めないよう努めていたが、
汗もだらだら垂れてくるし、腰が抜けそうだった。
仏さんを車に積むと、早々と助手席に乗り込み霊柩車の車体を見ないようにした。
葬儀会場に着き、仏さんを下ろそうとしたときにも
まだ白い人たちはボディーに映っている。
しかし振り返り映っていた方向を確認してもやはり何もいない。
それ、ニヤついた白い人の列は葬儀が終わるまで見え続けた。
それからというもの、葬儀の度に霊柩車にそれは映り続けた。
仕事の度に奴等が映るものだから、彼は精神的にも限界になり、
彼は葬儀屋の仕事を辞めてしまった。
その後、彼は霊柩車を見ないように心がけていた。
またあの白い人たちが見えるのではないか?
そんな恐怖に怯えながら…
そんなある日、恐ろしいことに気づいた。
黒いベンツや黒いタクシーにもそれが映るようになっていることを…。
黒いベンツや黒いタクシーのボディーに映るそれの姿は
相変わらずニタニタと笑い、醜く歪んだ姿である。
そしてさらに恐ろしかったのは、
亡者の列がだんだんと近くに見えてきているということ。
そしてその列の中に自分が葬儀をあげた仏さんたちの姿があることを…
しかも若い人や悲惨な死に方をした仏さんばかりである。
自分が葬儀に携わったあの若い女性の姿もあった。
「ああ、成仏していなんだ・・・・」
そう思ったという。
奴らは何のために彼の目の前に現れているのか?
いつかは自分をあの列の中に加えようとしているのではないか?
最後に、彼だけがそれを見ているのではなく他の葬儀屋仲間もそれを見ているという。
そして因果関係が有るのか分からないが、
見た方は事故にあったり亡くなったりと不幸な目に遭った方もいたという。
そういうこともあり、因果を恐れ彼は
「あまり話したくなかった」
と言った。