大河ドラマの最終回となると主人公は枯れるか、暗殺寸前なんだけど、
人生3回目のクライマックスという状況で、冒頭で活き活きと初の天下獲りを目指している。
こう考えると黒田官兵衛の人生って幸せだったんだろうなあと思うね。
その官兵衛の死で終わらず、
きっちり大坂の陣まで描いたのには驚いた。
昨夜の映画「プリンセス・トヨトミ」の大阪城の長い廊下を歩くシーンを連想されるような、
自らの死を悟って、息子である長政を認め、伝える場面。
でも長政の父親に対する複雑なコンプレックスはちっとも解消されてなかったんですな。
後藤又兵衛は長政が事実上追い出したんだから。
それどころか「奉公構」を出して他の家に仕官する事を妨害したんだから。
そんなコンババな黒田長政を松坂桃李は見事を演じていたと思うね。
主演の岡田准一と言い、今の日本の若手中堅俳優さんってホントに巧いよな。
って事で「軍師官兵衛」は一年間本当に楽しませて頂いた。
これまで余り描かれて来なかった荒木村重なんぞにもスポットを当てて、
散々描かれまくってきた戦国時代だけど、視点を変えるとまだまだ可能性はあるんやなあ。
って事で来年は、これまた描かれ尽くした幕末。
しかもほぼフィクションを、現政権の意向を伺いながらの
「花燃ゆ」
はよ、さ来年にならんかなあー!
なんやったら最終回の流れのままで年明けから「真田丸」に突入してくれても。