定年後、知人のコネでなんとか別の会社に再就職した親父が
「会社行っても暇や、行きたない」とごねるので、
こりゃボケたな、と勝手に決め付けた息子が、
「ほんなら辞めたらええがな、その代わり親父の生活費作らなあかんから、家売らしてもらうからな!」
と親の家をまんま売って、高層マンションに引っ越す。
まあ、ざっと言うとこんな話である、
あくまでもざっとね。
正に今の世相を繁栄した話ではあるが
(でも舞台は昭和30年代かと思われる)
これから大学生活を謳歌しようとする
青春時代真っ盛りの、前途洋洋たる青年達に問うべき設問か?これ。
できっどさん、この手の問題で一番疑問を感じる設問が
「-ーーの心境はどのようなものか?」
おい、お前作者に直接聞いたんか?
昔、原作者自身が問題を解くと言う企画があって
なんと満点を取れない、って事態に陥っていた。
その時も「ーーで述べている作者の意図は」
なんて設問の答えが「×」にされており
模範解答を読んだ作者が
「わし、そんな意味で書いた覚えはないぞ!」
と怒っていた。
売る家を下見に来た買い手が「木が沢山ありますな」と言った言葉に対して
「子供の頃にのぼった木です」と感傷的な答えをしてしまい、
主人公が顔をしかめる。
そんなシーンがあり、
「ここでの主人公の心情とはどのようなものか?」
と5個の選択肢の中から選ばせるのだが
きっどさん的には、
「テストの答えならこれだろうな~」
て敢えて選ぶ答えはあるにあるが、
実際の心境は、1番でもあり、2番でもあり
その全てが複雑に絡みあっていたり、全くこの中に無かったり
とか、そんなに単純なものではないように思えた。
この出題者、君はサラリーマンをした事はあるのか?
実社会で揉まれた事はあるのか?
どっかの大学の狭い狭い世界の中で、
小さな権力争いと、旧態依然たる常識にとらわれていないか?
こんな馬鹿な出題者の問いに真面目に付き合わざる得ない
受験生諸君にただただ同情を持つばかりだ。
そして更には(注)で
「塵芥(ゴミ)の山に火を付けたー当時、家庭の廃棄物を個人で焼却することは禁止されていなかった」
と、
わざわざ改めて注釈を入れる意味は?
「真似をしてダイオキシンが出たらどうする」
とどっかからクレームが出たらとでもビビッたんか?
情けないわ!