工房再開後、大量の仕掛品の製作を地道に進めているが、色々と手を出して一向に捗らない。年内に何か完成まで持ち込みたかったが、年末進行が入って残業が増え、予定が狂ってしまった。
モデル倶楽部さんの曲線線路につなぐ地平駅ボードを設計し、ぼちぼちストラクチャを組んでいる。罪庫キットを活用し、ローカル駅舎、2面2線のローカル島ホームと貨物ホームを配置。
分岐はウニトラの大型(これも罪庫品)を充当するが、内蔵マシンは使わず、サーボモータ駆動を試してみる。
因みに組立式高架線の駅には、製作当時唯一入手可能だったLemacoのモータを採用。図体が大きいため分岐が集中している場所では配置に苦労する。駆動音も大きい。
2回路の接点がビルトインされているが、1回路は駆動モータの極性切り替えに使うので、残り1回路をリレーで2回路に増やして、レールへの給電切り替えと開通表示に使用。制御盤のスイッチで指令状態は判るが、操作結果も確認したかった。
追加製作したヤードには、独Conradのモータを採用。Lemacoモータよりコンパクトで、コスト半額。ケースから出ている腕が動き、線バネでポイントレールと接続。こっちは内蔵接点が1回路しか無いが、制御盤上の開通表示を省略して、フログの給電切り替えに使用。モータの極性切替ダイオードは空中配線。
このモータを標準部品として採用するつもりだったが、時代が進み、更に小型で入手容易なサーボモータが使える様になった。
地平駅ボードに話を戻して、
ウニトラの分岐は、道床内部にソレノイドとフログ給電切換スイッチを内蔵。磁石をソレノイドの鉄芯に吸着させてトングレールを保持する機構はそのまま流用し、転換レバーに真鍮線で腕を付けて、サーボで駆動する。
写真では見にくいが、左下に真鍮線の腕を付けて引き出している。ソレノイドの配線は撤去。
サーボの制御は、英国製の鉄模専用制御基板を採用。数社から発売されているが、一番簡単そうな製品にした。
https://megapointscontrollers.co.uk/product/servo-controller-4r-board/
英国のショウでデモを見せて貰ったが、配線も容易で、サーボの動作範囲も個別設定出来て、使い易い。拡張性もあり、DCCとも繋がる。DCCもそうだが、日本の業界はこの手の分野が欧米より2周位遅れている。 個人で良い製品を出してくれている所もあるのだが。