「勉強をやっているのに、なかなか出来るようにならない・・・。」---こう思っている皆さんは、以下の点について、自分自身を見直してみましょう。
”正しい方法”で音声学習を続けているでしょうか?
自宅でもCD学習(or各種デジタル音源の学習)をしっかりと行った方が良いです。そして、沢山の「音読」をして、本文や例文を覚えてしまうことが大切です。
優先順位の1番として、学校の教科書、2番目として、教室のテキストです。時期によっては、英検のリスニングやスピーチコンテストのモデルも聞いて下さい。
音読の際、自己流の読み方は絶対にしないで下さい。モデル音声の「もの真似」をして下さい。
「書く」「文法」の学習も行っているでしょうか?
「聞くだけで出来るようになる」ということはあり得ません。
音声学習は大切ですが、特に中学生や高校生の場合、「音声学習」だけでは、出来るようになるはずがありません。「音読」をしっかりと行って、今度はそれを「書く」ことが出来るようにすることが大切です。
「文法」も必要です。ワークブックや教室オリジナルプリントの文法の例文は、何度も音読をして覚えてしまいましょう。それに、文法の理論を付け加えるのです。例文が頭に入っていなければ、文法の理屈は役に立ちません。
「自分は出来ない」と思ってはいないでしょうか?
「自分には出来ない」と思うだけで、自分の頭(脳)にブレーキをかけてしまいます。
大切なのは、きっと「自分は出来る」と信じてやり続けることです
「能率の良い方法」で行っているでしょうか?
しっかりと時間をかけて、一生懸命にやっていても、非常に能率の悪い方法で行っている場合があります。
例えば、「書く」ことについていえば、キレイに書くことやキレイにノートを取ること自体が目的になってしまっている場合があります。このような場合は、時間をかけた割には、残念ながら力は付いていません。
何のためにそれを行っているのか、そして、「どのような方法が能率が良いのか?」考えてみましょう。
練習&覚えるためのコツ
練習して覚えるためには、「がんばる」という根性論だけではなく、コツも必要です。
[1] 練習する順番
ABCDEを5回練習するとします。その場合、以下のような方法が良いです。
よくある例→AAAAA BBBBB CCCCC DDDDD EEEEE
◎お勧めの例→ABCDE ABCDE ABCDE ABCDE ABCDE
同じことばかり繰り返すよりも、「行って戻って」「行って戻って」を繰り返す方法(=スパイラル方式)の方か効果的です。
[2]刺激回数を増やす
『100個の単語を10日間で覚えるには、どのような方法が良いでしょうか? 10日後にテストがあるのです。』
このように問いかけると、「1日10個ずつ覚える」と答える皆さんが多いと思います。確かに、コツコツやるというイメージです。
しかし、よく考えてみて下さい。10日目に覚えた単語は、一夜漬けです。
そこで、1日目に100個練習して、それを10日間繰り返した方が良いです。つまり、刺激回数を増やすのです。(これも毎日やればコツコツですよ。)脳科学的にもその方が良いそうです。
但し、小学生は無理のない範囲内で試してみて下さい。
「自分で考える」習慣は付いているでしょうか?
「分からない!」といって、すぐに「人に教えてもらう」ことを期待していませんか?教えられたものは身に付きません。まずは、自分でしっかりと考えて。そして、調べてみて下さい。それでも分からなければ、質問をして下さい。
「記憶を引き出す」作業が抜けていませんか?
しっかりとワークブックやプリントをこなしていても、なかなか定着しない場合があります。以下の点を振り返ってみて下さい。
自分の力で考える前に、辞書やテキストで調べてしまっていませんか?
・・・自分で考えてから調べましょう
調べた問題に印を付けるなどしているでしょうか?
おさらいをしっかりとしているでしょうか?
不注意によるミスはありませんか?
勉強以外の部分で普段から“おっちょこちょい”の場合、英語学習に限らず、他の科目の学習にもそれが表れているのではないでしょうか?問題文の読み間違いや勘違い(例=「記号で答えなさい」というのに英語を書いてしまう)はないですか?
コツコツとやり続けましょう
勉強をやっているのに思うように点数が伸びないのであれば、謙虚に自分自身の学習方法を見直してみましょう 他の人と比べなくても良いです。正しい方法で“腐らずに”コツコツとやり続けましょう そうすれば、いつかきっと自分では信じられないところにたどり着いています。
(水野克哉)