「英検に強くなる」というよりは、「英検にも強くなる」勉強方法についてです。
<教材は何が良いのでしょうか?>
普段のテキスト&CD…まず、これが基本です。
英検の問題だけを取り組むのが大切なのではありません。先生の指示を守って、日頃の学習を大切にしていれば、いきなり英検の問題をやっても、合格基準点に達しているという例は少なくありません。
英検過去問の筆記試験&リスニング問題のCD
過去問を繰り返し行う事は必要です。筆記試験の問題を取り組むのはもちろんですが、リスニング問題のCDを入手して、それを聞くと良いです。
そして、聞くだけではなく、(リスニング台本を見て)音読など、下記の<音読&リスニングの方法>記載のことを続けることをお勧めします。
リスニング問題をしっかりと学習しておけば、筆記試験に大切な単語や熟語が沢山入っているので、リスニング対策だけではなく、筆記試験対策にも非常に有効です。
筆記よりもリスニングの方が良いというのは、問題ありません。
<単語の学習:注意点>
単語や熟語ばかり練習をして、文や文章の音読練習をあまりしないというのは、効果が薄いです。
「木を見て森を見ず」になります。文を読み取る力を養うことは出来ません。国語の勉強で、漢字や熟語ばかり学習しても、読解力を身に付けることが出来ないのと同じです。国語も音読が沢山必要なはずです。
単語は、きちんと読むことが出来るように練習をしてから、書く練習をしましょう。
つまり、P2&PS以上の「英単語マスター1800」は、書く練習ばかりしても効果は薄いです。書く前に読む練習をしましょう。
(授業でも読む練習をしていますが、自宅でも読む練習をして下さい。なお、P2&PSクラスの英単語マスターは9月から学習開始です。)
<音読&リスニングの留意点>
音読することは、リスニング力を伸ばすには効果的であると今まで何度もお伝えしてきました。音読は、話す力や読む力(読解力)も伸ばすことも出来ます。
その留意点は、以下の点です。
カタカナ読みでダラダラと音読していてはいけません。
CDなどの正しい発音(個々音・強弱・リズム)の真似をするように練習をすることが大切です。スピードも遅くならないように、出来るだけモデル音声を真似して下さい。
文の意味を考えて(イメージして)音読をして下さい。
意味も分からずに音読しても効果は薄いです。
<音読&リスニングの方法>
リピーティング
・・・CDなどのモデル音声のリピート(Repeat)です。
オーバーラッピング
・・・文字を見ながら、CDなどのモデル音声に合わせて(かぶせて:overwap)声を出す練習方法です。練習の際、発音・イントネーション・間の取り方に特に注意してまねることが大切です。但し、これはリピート練習を十分にやってからでないと難しいかもしれません。(暗記したら、文字無しでも出来ます。)
シャドーイング
・・・文字を見ないで流れてくるモデル音声を聞きながら、少し遅れて影(shadow)のように後について、その音声を真似ながら声に出していく練習方法です。文字を見ないので、忙しくて机に座ることが出来ない時でも練習することが出来ます。
1人で音読
・・・上記の練習をしっかりして、1人で読む練習もしましょう。何分何秒で読むことが出来たか、時間を記録しておいても良いです。自分の進歩が分かります。
但し、早過ぎるのが良いのではありません。上記<音読&リスニングの留意点>参照。
留意点
必ずしも毎日テキストを開いて文字を見なくてもよいですが、週に何回かはテキストの文字を見て(指さして)練習をして下さい。色々な方法を組み合わせると効果的です。
このような練習方法をやり続ければ、将来にも役に立つ「ことば」としての英語力を身に付けるのにも効果的です
(水野克哉)
<追伸>
関連事項はこちらをクリック
「弱点補強」vs.「良い点を伸ばす」その2
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「いつどの級の英検を受けるのでしょうか?」
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「英検に合格してもまた同じ級にチャレンジ」
http://mizuno-katsuya.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/07/post_3f8d.html