小学生の保護者様から、「英和・和英辞書を購入する場合、紙辞書と電子辞書のどちらが良いのでしょうか?」というご質問を頂きましたので、教室の全ての保護者様にその回答をお知らせします。
結論から申し上げますと、「初めて使う辞書は、紙辞書が良い」と思います。出版社は敢えてここではお伝えしませんが、出来るだけ文字が色分けされていて、カラーの絵が沢山載っているものが良いです。多くの出版社は工夫をこらしているので、書店にある辞書で、保護者様とお子様が「これが良い」と思ったものが良いと思います。
電子辞書は、私としては初心者にはお勧めしません。もちろん、電子辞書のメリットは沢山あります。しかし、デメリットもあります。
ネットの買い物を想像して頂くと良いと思います。デジタルは、検索するのは早いです。しかし、目的のものしか目に付きません。
一方、アナログ(例えば、お店での買い物)は、目的にたどり着くまでに少々の時間がかかります。しかし、目的以外のものも目に付くので、思わぬ発見があります。
高校生の生徒さん達も、いきなり電子辞書を使っている生徒さん達は、上の方に表示されている表面の意味しか見ておらず、他の様々な意味や用法・例文まで見ていない生徒さん達がいます。(そうならないように、高校生の皆さんには、電子辞書の注意点を伝えていますが。)
つまり、紙辞書を使いこなしている上で、電子辞書やネット検索で英単語を調べるのは問題ありません。デジタル機器は、音声も聞くことが出来るので、紙辞書にはないメリットがあります。両方の利点を上手く利用すると良いと思います。
なお、P2クラス以上で使用している英単語マスター1800は、辞書としては十分ではないですが、多少ならば辞書として使うことが出来ます。(また、電子辞書は高価なので、高校生になって本当に必要になった時に購入すれば良いと思います。)
ちなみに、博学で知られている芦田愛菜さんが、TVで「子どもの頃、百科事典をよく見ていた」と言っていました。目的以外のものも目に入ってくるので、興味がわいたとのことです。
以上、ご質問などがございましたら、教室までお問い合わせ下さい。
よろしくお願い申し上げます。
(水野克哉)