英語教育を取り巻く環境は、急速に変化しています。2017年度の英検にも大きな動きがあります。
英検準2&3級にライティングテスト
以下、日本英語検定協会のホームページに掲載されていることをご紹介させて頂きます。
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公益財団法人 日本英語検定協会(理事長:松川孝一、所在地:東京都新宿区、以下、「英検協会」)は、来年度、 2017年度第1回 実用英語技能検定より、「準2級」、「3級」にライティングテストを導入することを発表いたします。
ここ数年、我が国の英語教育は、グローバル人材の育成を目的に、小学校、中学校、高等学校と継続し4技能(「読むこと」・「聞くこと」・「話すこと」・「書くこと」)を総合的に育成する方向で様々な取り組みが行われています。直近の動向では、 2016年8 月1日の中央教育審議会教育課程企画特別部会にて公表された「次期学習指導要領に向けたこれまでの審議のまとめ(素案)のポイント」において、次期学習指導要領の改訂の方向性として、「4技能の総合的育成」と共に「発信能力のさらなる強化」が掲げられ、今後、「話すこと」・「書くこと」が特に重視されてきます。
英検協会では、このような4技能化の潮流に迅速に対応することが公益法人の責務と認識し、早くから実用英語技能検定 全級の4技能化に着手し、まず今年度(2016年度)第1回検定から「2級」にライティングテスト、「4級」、「5級」にスピーキ ングテストを導入しました。そして、来年度(2017年度)第1回検定からは、「準2級」、「3級」にもライティングテストを導入します。これにより、「4級」、「5級」を除く 、「3級」以上の全級で4技能化が実現します。
なお、「4級」、「5級」においても、できるだけ早い時期での実現を目指し、ただいま鋭意、準備を進めております。こちらにつき ましてはリリースできるタイミングが来ましたら速やかにご報告いたします。
【「準2級」「3級」ライティングテストのポイント】
2017年度より導入する、「準2級」、「3級」でのライティングテストの方針は以下のとおりです。
1) 実用英語技能検定の各級の程度を示す協会独自の審査基準に基づくレベルの設問である。
2) 中学校、高等学校の学習指導要領の目指す方向性と合致した設問である。
3) 国際標準規格 CEFRレベル(準2級はA2レベル、3級はA1レベル)と整合性を持たせた出題である。
4) 記述式の自由英作文で、与えられた質問に対し自分の意見とその裏付けとなる理由を、適切な語彙と文法を使用しな がら英文で論述する能力を問う。
5) ライティングテスト導入に伴い、短文中の語句整序問題(3級は日本文付き)の出題は廃止する。
6) 形式改定に伴い、準2級と3級の筆記試験の解答時間をそれぞれ10分延長し、準2級は65分から75分に、3級は40 分から50分とする。その他の級については、試験時間の変更はない。
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以上が、英検協会のホームページに掲載されている内容でした。
http://www.eiken.or.jp/index.html
*上記の太字および色の文字は、皆様にとって読みやすくするように、教室の判断で付けさせて頂きました。
*準2級&3級のライティングテスト問題例は、著作権法の関係で、掲載を差し控えさせて頂きます。
(サンプル問題を見る限り、面接試験の4つ目・5つ目の質問=自分の意見や好みを答える質問と内容が類似しています。)
教室の皆さん、チャンスです
準2級と3級のライティングテストは、「4技能の総合的育成」と共に「発信能力のさらなる強化」の一貫として導入されます。昨年から予告をさせていたことですので、驚くことではありません。当然の流れです。
学習する上での注意点として、ライティングテストだからといって、文法や「書く」練習(単語の綴り練習)ばかりするのはいけません。時代錯誤です。
「聞く」「話す」「読む」「書く」という4技能の練習をバランス良く行って下さい。
あと1点、忘れてはいけないことがあります。発信するための内容です。英語力だけを高めても、何の役にも立ちません。世の中の様々な事についての自分の考えを深めておきましょう。
世の中の動きは、ますます教室の目指している方向に進んでいます。答えの決まった「問題を解く」だけでは通用しない時代が来ています
生徒の皆さん教室でしっかりと学習をして行けば、心配は不要です。逆に良いチャンスだと考えましょう
そして将来、様々な分野で英語が必要になってくると思います。その時、その英語力を世界中の人に喜んで頂くために使って下さい
これからも、楽しみながら英語学習を続けてゆきましょう
(水野克哉)