英検ライティングと面接試験の対策は、書くのか話すの違いはありますが、共通していることは多いです。
大切なこと
まず、以下 April 29, 2024 MIZUNO Katsuya blog「英検ライティング&スピーキング」の内容です。
英検[ライティング]試験&面接[スピーキング]試験で、英語が「書けない」&「話せない」原因はいくつかあります。
つ目は、英語の単語やフレーズが頭に入っていないこと。
つ目は、練習が足りないこと。
つ目は、日本語で考えてそれを英語にしようとすること。
日本語と英語は言語構造が全く異なるので、単純に日本語を英語に変換しようとすると、とても不自然な英語になります。また、例えば中2生の日本語力は、英検レベルに例えれば、2級レベルかそれ以上はあると思います。しかし、中2生でそのレベルの英語が頭に入っていて、それを使うことが出来る生徒さんはほとんどいません。つまり、日本語で考えてそれを単純に英語に変換して“表現する”ことには無理があります。
上記を解消するために、教科書の基本文・Targetを頭に入れて、それで自分が言いたいことと一番近い文を“選んで表現”してみて下さい(必要に応じて少しだけ単語を置き換えて下さい)。そして、を解消するために、沢山の練習をして下さい。そうすれば、何とか“伝える”こと出来るようになるはずです。
論理性の問題
論理的に成り立っていない場合がよくあります。ある問題について、自分の意見を述べると共に、その理由が2つ必要です。しかし、その理由が論理的に飛躍していたり、ズレているのです。
例えば、次の解答例の改善点が分かるでしょうか?
QUESTION:What country would you like to visit?
解答例1:I would like to visit Italy. I have two reasons. First, I like delicious food. Second, I like pizza very much. But I don't like spaghetti.
まず1つ目の理由ですが、イタリアに行きたい理由が「おいしい食べ物が好き」となっています。しかし、おいしい食べ物は他の国にもありますね。2つ目の理由は、「ピザが好き」と言っていますが、1つ目の理由の続きになっています。さらに、「スパゲッティは好きでない」というのは、前に述べたことと矛盾して(ズレて)います。これは書かない方が良いです。
これをどう直せば良いのでしょうか?
解答例2:I would like to visit Poland. I have two reasons. First, I like piano music very much. I like Chopin. Second, I play the piano every day.
まず、ポーランドに行きたい1つ目の理由ですが、「ピアノ音楽が好き」「ショパンが好き」と言っていますが、ポーランドとそれらの繋がりが分かりますか?ピンとくる人は多くはないと思います。論理的に飛躍しています。2つ目の理由は、1つ目の理由の続きになっています。
2つ目の例は、1つ目の例よりはまとまっている思います。しかし、さらに良くするためにはどうすれば良いでしょうか?
面接試験での留意点
3級以上の面接試験の場合、“態度”も採点されます。これは、英語を積極的に使おうとする態度のことです。ただ、難しく考える必要はないと思います。皆さんは、“試験”ということを考えずに、日常生活ならばどんな人と気持ち良く話すことが出来ますか?
聞きやすい大きさの声で話す人、 笑顔で挨拶や御礼を言ってくれる人、下を向いて(うつむいて)話すのではなく適度に視線を合わせてくれる人・・・・ですね?
要するに、「この人と話していたら楽しい」という態度を心掛けると良いと思います。
日頃の生活で大切なのは、笑顔で"Hello" と"Thank you"
面接試験も同じです
英語を使うことが出来るように
英検に強くなると、入試にも強くなります。例えば、その力は大学入試共通試験の時にとても役立ちます。また、使える英語の4技能が評価され、英検取得者は多くの高校・大学の入学試験や単位認定で優遇されています。
しかし、試験のためだけに英語を学習するのは悲しいことです。目の前の目標は大切にしつつ、将来、英語を使って活躍することが出来るように、楽しみながら学習を続けて行きましょう
(水野克哉)
「英検ライティング&スピーキング」
https://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/6c319387b6c2d2b4058f60f2f625c16d