伸び悩む原因
中学生以上の保護者様から、「成績が伸び悩んでいる」という声を伺うことがあります。その原因は様々ですが、多くの皆さんに共通していることがあります。
それは、「CD学習(音声学習)が足りない」ということです。
教室では、毎週、CD学習記録表をチェックして、壁にシールを貼っていますが、必ずしも毎回貼ることが出来ていない生徒さん達の成績は、確かに伸び悩んでいる場合が多いです。逆に、CD学習(音声学習)をしっかり続けていて、毎回シールを貼ることが出来ている生徒さん達は、良い成績を保っている場合が多いです。
CD学習(音声学習)の効果は明らかです。そこで、改めてCD学習の方法についてお伝えします。
★CD学習は大切です!
毎日5~10分でもよいので、CD学習を続けましょう
工夫をすれば、「時間がなくて聞くことが出来ない」というのはありません
沢山の練習が必要です
英語は勉強だけでは出来るようにはなりません。
スポーツや楽器演奏と同じで、練習が必要です。
練習するためには、CD学習は不可欠です
しかし、大切だと分かっていても、なかなか続かない・・・ そんな皆さんはいますか?
「書く」作業や「問題を解く」ことを沢山やっていると、「勉強をやっている感」が強いかもしれません。一方、CD学習は、「勉強をやっている感」が少ないかもしれません。
そこで、忙しいとCD学習は後回しになってしまうかもしれません。
それはいけません小学生・中学生はもちろんのこと、高校生になったら、なおさらCD学習を続けて下さい
なお、ここではCDということばを使っていますが、その他の方法(MP3など)も含みます。
続けるためのコツ
「がんばる!」という“根性論”だけでは、長続きしません
「歯磨き」と似たところがあります
工夫をすれば、「時間がなくて聞くことが出来ない」というのはありません
楽(らく)をすること=面倒な作業は長続きしない
歯磨きをするのに、「がんばって」はいないですよね CDを聞くたびにCDプレイヤーをどこかから持ってくる、CDプレイヤーの使い方が子供には難しいなど、毎回いちいち面倒な作業をしなければならないような場合は、CD学習が長続きしません。(歯磨きをするのは、洗面所に行けばすぐに出来るようになっていますね?)
つまり、英語学習に直接関係のある部分以外は、楽をするように工夫をすると良いです。
そして、お子様でも簡単に使うことの出来るCDプレイヤーがあれば理想です。さらに、CDのコピーをとって、車の中やCDプレイヤーなどの中に入れっぱなしにしておくなど無理をせずに簡単に続けられるように工夫をすると良いです。
じぶんでCDプレイヤーをつかうことができるようにしましょう
習慣づけること=歯磨きの時間は決まっている
毎日同じ時間に聞くことが続けるコツです。必ずしも毎日テキストを見ながら、そして机の前に座って聞く必要はありません。体は動かしていても「頭はあまり使っていない時」「耳が空いている時」に聞けばよいのです。 例えば、お家の人に車に乗せてもらっている時、服を着替えている時など・・・。こんな時に聞けば、毎日、しかも日によっては30分でも1時間でも聞くことが出来るのではないでしょうか?
実際、机の前でないと英語を聞くことが出来ないようであれば、使える英語は身に付かないと思います。外国の人と英語を「使う」(話す・聞く)のは、食事をしている時、歩いている時、一緒に仕事をしている時、スポーツをしている時などのはずです。
ただし、他の科目の勉強中はダメですよまた、本やマンガを読みながらというのもいけません。
あくまでも、体は動かしていても、頭は使っていない時(言葉の脳みそを使っていない時)です
P1クラス(小3)以上は、週に何回かは落ち着いてテキストを開いて言っているところに指をさして、声を出しながら聞く(音読する)と効果的です。(意識を英語だけに集中して練習することは、もちろん大切です。)
ごはんを食べながらの音読練習はダメですよ
音読&リスニングで大切なこと
カタカナ読みでダラダラと音読していてはいけません。
CDなどの正しい発音(個々音・強弱・リズム)の真似をするように練習して下さい。スピードも遅くならないように、出来るだけモデル音声を真似することが大切です。
文の意味を考えて(イメージして)音読して下さい。
意味も分からずに音読しても効果は薄いです。但し、日本語に訳しながら読んではいけません。日本語なしで英語が英語として、頭に文の内容がイメージとして入ってくるように訓練をして下さい。
音読&リスニングの方法
リピーティング
・・・CDなどのモデル音声を真似しながら繰り返す(リピート:Repeat)練習方法
オーバーラッピング
・・・文字を見ながら、CDなどのモデル音声に合わせて(かぶせて:overlap)声を出す練習方法
シャドーイング
・・・文字を見ないで流れてくるモデル音声を聞きながら、少し遅れて(0.5秒程度)影(shadow)のように後に付いて、その音声を真似しながら声に出していく練習方法
1人で音読
・・・上記の練習をしっかり行った上で、モデル音声無しに、1人でも読む練習もしましょう。そして、何分何秒で読むことが出来たか、時間を記録しておいても良いです。
Read&Look Up
・・・これも昔からある定番的な練習方法です。1文ずつ(or複数の文or1つのかたまりごとに)文字を見て読んで、その後、Look Up、つまり上を向いて(視線を文字から離して)その同じ文を言う(つまり暗唱する)ようにします。
Read&Look Up and Write
Read&Look Upの後に、文字を見ずにWrite、つまり書いてみると、書く練習にもなります。但し、書くスピードは個人差が大きいので、自宅での自主トレで行って下さい。
補足
P1クラス使用のテキストとワーク:NPAU
小3~6の初歩レベルの生徒さんたちが使用するテキストとワークは、電子書籍化されています。教材セットにQRコードが同封されていますので、無料でダウンロードすることが出来ます。
従来通りCDも配付していますので、CD学習も続けて下さい。
P2&P3/P4のテキスト&ワーク:NPBU&NPCU
P1を終了したP2&P3/4クラスで使用しているテキストとワークは、CDに入っている音声を無料でダウンロードして、スマートフォンやタブレットなどで聞くことが出来ます。
従来通りCDも配付していますので、CD学習も続けて下さい。
皆さん
CDを聞いて、徹底的に音読することは、リスニング力を伸ばすには効果的です。そのように学習していると、話す力や読む力(読解力)も伸ばすことも出来ます。
楽しみながら毎日、楽しみながら毎日、コツコツとCD学習を続けて下さいね
(水野克哉)
<追伸>
関連事項は以下をクリック
「その学習方法で大丈夫ですか?」
https://blog.goo.ne.jp/stepworld-llnisshin/e/82508e2d9187658de94c4cd8d6806fea