練習&覚えるためのコツ
練習して覚えるためには、「がんばる」という根性論だけではなく、コツも必要です。
例えば・・・
練習する順番
ABCDEを5回練習するとします。その場合、以下のような方法が良いです。
よくある例→AAAAA BBBBB CCCCC DDDDD EEEEE
◎お勧めの例→ABCDE ABCDE ABCDE ABCDE ABCDE
同じことばかり繰り返すよりも、「行って戻って」「行って戻って」を繰り返す方法(=スパイラル方式)の方か効果的です。
刺激回数を増やす
『100個の単語を10日間で覚えるには、どのような方法が良いでしょうか? 10日後にテストがあるのです。』
このように問いかけると、「1日10個ずつ覚える」と答える皆さんが多いと思います。確かに、コツコツやるというイメージです。
しかし、よく考えてみて下さい。10日目に覚えた単語は、一夜漬けです。
そこで、1日目に100個練習して、それを10日間繰り返した方が良いです。つまり、刺激回数を増やすのです。(これも毎日やればコツコツですよ。)脳科学的にもその方が良いそうです。
但し、小学生は無理のない範囲内で試してみて下さい。
自分の声を録音する
英語CDを聞いて、正しい発音で練習するのは大切です。それと共に、「自分の声を録音」することをお勧めします。そして、それも繰り返し聞いて下さい。特に、スピーチの練習には絶対に有効です。それ以外にも、教科書本文や基本文を暗記する時にも役に立ちます。
自分の声と一緒に言ってみるのは不思議な感覚ですが、面白いですよ 私自身の経験で、既製のCDだけで練習するよりも、自分の声で発音したものを聞いた方が、何故かすんなりと頭に入ってくる感じがします。
録音する機器は、スマホ、ICレコーダー、昔ながらのカセットなどです。
但し、注意点があります。間違った発音・アクセント・イントネーションでは行わないようにして下さい。まず、モデル音声をしっかり聞いて練習をして下さい。モデル音声がない場合は、発音記号を調べて下さい。
なお、この方法は、英語以外の科目で暗記する必要がある場合でも試してみる価値があります。スキマ時間を効果的に使うことが出来ます。CDなどの音声がない教材でも、自分の声で録音する“自給自足”ですから、色々な意味で効率が良いです。
何回やればいいの?
教室では、(特に小学生:P1/2/3/4の場合)ノートに単語を書いてくる宿題、(全てクラス)CDを聞いて(音読する)宿題などがあります。そこで、よく生徒さん達から、「何回やれば良いの?」と質問されることがあります。大抵は、「~以上」と指定しています。しかし、以下のようなようなことも伝えています。
「なんで何回もやるんだと思う?覚えるためだよね。何回やれば覚えることが出来るかというのは、人によって違うんだよね。2~3回で覚えてしまう人もいれば、100回やらないといけない人もいるんだよ。」
皆さん
覚えるのが早ければ良いということではありません。また、たくさんやらないといけないから悪いということでもありません。「ウサギとカメ」のお話を思い出して下さい。(早い人は、油断をしないで下さい)人ぞれぞれです。コツコツとやって行きましょう
(水野克哉)