スパゲッティ・アッラ・カレッティエラは、馬車引き風のスパゲッティという意味です。
シチリアで1900年代の初め、まだ馬車で物や人を運んでいた頃に出来た料理だそうです。
馬車引きの人達は、わずかなお金と引き換えに仕事をしていたそうで、旅の途中、食堂等で食事をする事は出来ず、家からスパゲッティ、唐辛子、ニンニク、ペコリーノチーズ、オリーブオイル、塩等、保存の出来る食材を持って、道沿いに生えているハーブ(又はイタリアンパセリ)を使い、何時でも手早く作れるように考え出された料理です。
このパスタは、フライパンを使わず、ボウルで、材料を混ぜ合わせるだけです。
ニンニク、唐辛子、イタリアンパセリはみじん切りにします。
ボウルにみじん切りにした野菜、オリーブオイルを入れてよく混ぜます。
パスタを茹でて、ボウルに入れ、すりおろしたペコリーノチーズ(羊乳のチーズ)、パスタのゆで汁を少し入れ、よく合えて出来上がりです。
スパゲッティ・アッラ・カレッティエラ。
そして、同じ名前の料理が、ローマとフィレンツェにもあります。名前は同じでも、違った料理になります。これらのパスタはフライパンでソースとパスタを和えます。
ローマではトマト、ニンニク、唐辛子、イタリアンパセリ、マグロの油漬け 、乾燥ポルチーニ、パンチェッタで作ったソースで、フィレンツェでは、トマト、ニンニク、唐辛子、イタリアンパセリのソースで作ります。