その日、兄が母を整形外科に連れていき、父と私は在宅。
お昼になったので、リビングへ降りていくと、
父は、リビングの長椅子で、太陽光を浴びながら、
スヤスヤと寝ていた。
寝ている父に視線を向け、
窓ガラス、さらに外へ視線を移すと、
う、動くものあり。
えっ?
なんと、リビングの窓越しに、高齢の女性が立ってる!
我が家の庭、
なぜ? そこに???
だっ、誰?
唖然とする私に向かって、
その高齢女性が手招きをしている。
その時、私の頭の中にある
町内のご婦人たちデータを検索したのだけれど、
検索結果は、該当者なし。
その高齢女性、装いがかなり個性的と言いますか、
季節はまだそこまで行っていないのに、
真冬仕様な装いで、、、、。
速攻で、窓ガラスを開けて、
「どうされましたか?」
と、声をかける。
この時、私は、
もしかしたら認知症の高齢者が我が家の庭に迷い込んだか?と疑っていた。
「福祉センターから来たのだけど、民生委員の〇〇さんのお宅じゃないですか?
家が分からないんだけど」
「民生委員のお宅は、ここじゃありません。あちらの XXXXXXXX の方の何軒目のお宅です。」
「そうですか。分かりました。」
会話後、その謎の高齢女性は、我が家の庭から、道路に出ていったので、
慌てて、私も玄関から外へ出てみた。
「分かりますか? 一緒に行きましょうか?」
その時、その人の荷物に気づいたのだけど、
手押しのカートいっぱいの荷物、
その上にさらにパンパンのバッグを乗せている。
それを前に押しながら歩いていて、
背中には、
これまたパンパンの大きなリュックを背負っていた。
その荷物の中身は、何ですか?と聞きたくなるほど。
でもそこは我慢して、。
「失礼ですけど、町内の方ですか?
どちらのお宅の方ですか?」
「私は、町内の〇〇〇の横のアパートに住んでいます」
あー、そうか、
見覚えがないのは、アパートの住人だからと納得。
町内のアパートは、
オーナーが町内会に入っているけれど、
アパートの住人個人は町内会に入っていないので、
町内会での面識がないのだ。
福祉センターに行って、
民生委員とも話したいことがあるので、
住所を教えてもらって、昨日も来たんだけど、
家が分からず、一旦帰ったのだと言う。
話をしながら、民生委員のお宅に着いて、
私がインターホンを押すも、
どうやらお留守のよう。
また午後に来てみるけど、
もし見かけたら、〇〇アパートの〇〇が来たと伝えてほしいと言って、
その高齢女性は、大きな荷物とともに帰っていった。
うーーーん、
ちょっと只ならぬ感じの人だなと思いながら、家に戻り、
午後、手が空いた時に民生委員のお宅に電話をするも、
午後もずっと不在。
残念なことに、電話が留守電の録音をしてくれないタイプで、
留守電で用件を話しておしまいということにはできず。
きっと、あの人は午後、また来ても、ダメだったろうな、、、と気になったものの、
18時になって、これで電話して、民生委員が捕まらなければ、
私のお役目はもうおしまいよーと思いながら、
電話するとやっと捕まった。
かくかくしかじかで、ちょっと気になる人だったので、、、と伝えると、
あら、まー、明日も出かける予定だから、
これからそのお宅に行ってくるわと民生委員。
やれやれ、私のお役目は終了~!と思ったら、
1時間後に民生委員からのお電話。
〇〇さん、お一人暮らしで色々とあって、
難しい方なので。
連絡してもらって、助かったわ~。
親切な人が家まで連れていってくれたので、
お礼を言っておいてくださいって言われたわ。
「そうですか。
お役に立てて良かったです。
こんなご時世なので、
電話番号を勝手に教えて良いのかも判断つきかねて」
「本当、助かったわ~。
スーさん、ありがとう」
突然、我が家の庭に謎の高齢女性の姿が目に入った時は、
表現が難しいのですが、
出で立ちが個性的すぎて、
一瞬、これ幻覚?
と思ったのでした(汗)
帰宅した母に話すと、
お昼頃で、人も通らなかったから、
致し方なくなのか、、、
勝手に庭まで入るなんて、怖いわ~とビビッていました。
インターホンでも押して聞いてくれればよいのにと。
確かに。
それにしても、色んな人がいるなぁ~、
民生委員って本当大変!と思った出来事でした。
今回も細やかながら、人助けができたかなと、
自分で自分のご褒美に
タリーズでお気に入りのモンブランを食したのでありました~(笑)