真ダコの茹でたて ～明石の真ダコは質が違う～

国土の９割が砂漠という過酷なモーリタニア。職にあぶれて困っているモーリタニア漁師に、ＮＰＯが日本の伝統漁であるタコ壺漁を教え、それが軌道に乗ると現地の漁師は公務員の数倍以上の収入を得られ、お国をあげて日本の援助にたいそう喜ばれたそうだ。嵌った理由には、モーリタニア国民はタコを食べないことが大きかった。





いっぽう金銭を貸して返済が滞ったら、担保の港や施設を取っていく某大国の援助とは、質が違うのは誰が考えても理解できるだろう。ところが対岸のスペインが、パエリアの料理に使うメキシコ産のタコ不足に陥ったので、モーリタニアはスぺインへの輸出を高値で決めたという‥‥‥犬も三日飼えば恩を忘れないというのに。



そんな理由でここ数年は、日本で売られるタコが高騰したまんまだが、最近になって国内産のタコが少しお安くなった。明石でもタコの住処となる壺を、先行投資として海に沈めたところ、徐々にタコの獲れ高が右肩上がりになっている朗報もあるという。従って国内産の美味しい真ダコが、時おりお安く出回っているのを逃さずに、タコ本来のお味をわさび醤油で。

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