水産庁は5日、札幌市内で令和2年漁期のスケソウTAC設定の意見交換会を開き、日本海北部、太平洋、オホーツク海南部、根室海峡のスケソウ各系群の資源動向を説明し、TAC設定の考え方を示した。その中で、太平洋は昨年11月に公表された親魚量と漁獲量の将来予測をもとに、前年より3万㌧下回る14万3千㌧を提案したが、「浜の納得」は得られなかった。水産庁は3月2日、水政審資源管理分科会にスケソウTAC設定を諮問する。
また、日本海北部は2020年に漁獲対象となる2016年級を中心とした資源回復とTAC増加をめざし、前年より400㌧多い6,700㌧とした。
オホーツク海南部と根室海峡は、生息域が外国水域にあり、近年の最大漁獲量をもとに設定し、オホーツク海南部5万5千㌧(前年5万3千㌧)、根室海峡2万㌧(前年同)とした。
太平洋の直近3年の漁獲量は、9万9,748㌧(2016年)、9万2,917㌧(2017年)、7万6,146㌧(2018年)で、日本海北部とともに令和2年漁期のTAC数量決定後、令和3年意向のTAC数量決定の基礎となる管理目標や漁獲シナリオについて別途協議するとしている。