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米国が道産ホタテを調達し消費支援 海自「艦めしーふーど」に道漁連、ほたて振興会が感謝状

2023-11-03 17:52:29 | ニュース
 
横田基地のセレモニーで
(右から)エマニュエル駐日大使
菊池副会長、高桑会長

海上幕僚部の稲田丈司総務部長に感謝状贈呈

 10月31日、米国のエマニュエル駐日大使が中国の禁輸で苦境にある道産ホタテを支援するため、在日米軍でホタテを調達を決め、基地内のスーパーなどで販売を始めた。
 11月2日の記者会見で鈴木直道知事は「たいへんありがたい」と謝意を述べ、対応の経過を説明した。米国からは応援したいとのメッセージが領事館から知事に届いていた。そうした中で、エマニュエル駐日大使の取り計らいで、在日米軍で道産ホタテを調達することになり、横田基地で納入のセレモニーが行われ、感謝のメッセージを送った。納入されたホタテなど今後も継続して日本の水産物を調達する意向という。鈴木知事は「現在道が展開している「食べて応援!北海道」に協力していただいたもので、多くの企業の支援とともに、道産水産物の消費拡大につながる取り組みであり、改めてありがたい」と述べた。
 なお、横田基地でのセレモニーには菊池元宏道漁連副会長、高桑康文道ほたて漁業振興協会会長も出席し、菊池副会長が「不安と混乱の中にあった私たちに米国から友情を示していただき、非常に勇気づけられている」とスピーチした。
 また、それに先立ち、菊池副会長は市ヶ谷の防衛省を訪れ、海上自衛隊が取り組んでいる「艦めしーふーど」に対し、道漁連、ほたて振興会連名による感謝状を贈呈、海上幕僚部の稲田丈司総務部長に手渡した。海上自衛隊は国産水産物の消費拡大の取り組みとして「艦めし」と「しーふーど」をかけて「艦めしーふーど」のロゴマークを作成するなど、積極的に推進している。今回中国の禁輸に対し国内水産業を支援する狙いから「部隊に食事に国産水産物を多く取り入れた献立とする」「国産水産物を使用したレシピを発信する」「隊員の国産食材の消費拡大と推進する」ことを具体的に呼びかけている。
 菊池副会長は「過去も、たった今、現在も、安全安心、高品質な道産水産物を届けている。未来も、その姿勢は変わらない。この夏、不安と混乱が襲いかかったが、食べて応援、多くの人が、暖かい行動を示してくれた」とSNSで感謝のメッセージを発信した。

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