11月20日(水)の秋サケ漁獲速報が道連合海区漁業調整委員会から発表されるのを受け、同29日(金)に開かれる同委員会で今シーズンの沿岸と河川のサケ・マス来遊状況が報告され、道総研から漁期前予想に対する総括と不漁の要因が明らかにされる予定です。
秋サケ沿岸漁獲速報(11月10日現在)
1,525万尾と前年の2割減、金額472億円・25%増
秋サケ漁は、11月に入り、最終盤に入り、定置網を網揚げ、終漁する浜も出ているが、オホーツク東部、根室北部が健闘し、後半の漁獲を押し上げた。
道連合海区漁業調整委員会のまとめた11月10日現在の令和6年秋サケ沿岸漁獲速報は、数量では前年比8割まで差を詰め、1尾当たり単価が3,100円に届くまで上昇、金額は450億円を大きく突破した。
漁獲尾数は1,525万2,955尾で80.4%、漁獲金額は472億532万円で125.0%。平均目回りは3kgを下回っているが、一尾当たりの単価が3,095円で前年同期の55%増となっている。
道漁連の水揚げ日報でも10日現在で4万2,500㌧を超え前年比81%となっている。前旬から73万尾を上乗せし、最終1,550万尾、4万3千㌧台前後となりそうだ。
根室(278万2,991尾・117.0%)を除き、各海域とも前年を下回っており、日本海は89万5,646尾・60.8%にとどまっている。
地区別の漁獲格差は大きく、オホーツク東部が686万尾と前年比96%、根室北部が244万尾と129%、えりも以西噴火湾が3万3千尾と102%。逆にえりも以西道南は1万尾と20%、日本海北部は35万尾と50%を切った。
網走管内秋サケ漁獲状況(11月10日)
921万尾・293億7千万円と数量8割、金額3割増
量産地帯の網走管内の沿岸に来遊する秋サケの漁獲状況は11月10日現在で、数量は921万尾と前年同期の8割に達し、金額では293億7千万円と前年同期を3割上回っている。重量も2万8千㌧に達し、平均目回り3kgと前年並みだが、㌔平均単価1,048円と1,000円の大台を超えている。
網走海区漁業調整委員会によると、11月上旬の秋サケ漁獲状況は、45万尾、1,366㌧、15億円となっており、累計では尾数で921万1,263尾(前年同期比80.4%)、重量2万8,026㌧(同80.1%)、金額293億7,025万円(同129.2%)。
斜里第一302万尾(同104.6%)、ウトロ160万尾(同105.0%)が漁獲を伸ばし、11日で網揚げした網走217万尾(同83.5%)、と合わせ3漁協で679万尾と全道の4割以上を占める。
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