水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

月刊『水産北海道』10月号が出ました。TPP交渉大筋合意、急がれる対応策

2015-10-14 11:32:06 | 月刊水産北海道

 北海道の漁業は、秋サケ、コンブ、ホタテ、サンマ、イカと快調に盛漁期を向けていると言いたいところですが、そうはいかないのが実情だ。数量減少、価格上昇がずっと続き、主要な魚種は今年もことごとくが大漁、豊漁感がない。

 生産者団体の幹部は「このところ、北海道の漁業生産量(1~12月)は毎年減っており、27年度は100万トンを切る水準に落ち込む可能性もある」と心配しています。10年ほど前には150~160万トンだった水準が大台を割る危険性も出ています。

 そのため、資源管理が漁業政策のキーワードとして大きな位置を占める。そんな折、いよいよTPP(環太平洋経済連携協定)が10月5日、米国南部のアトランタで大筋合意され、大々的に報道されましたが、その内容は必ずしも明らかではなく、地方における情報不足は今も深刻です。

 秘密の部分が多く、今後何がでてくるか、ちょっとわからない状況です。例えば、自民党の会議では農産物の果樹類が自由化の対象になっていることが報告され、議員から「そんな話聞いていない」といった声も上がったそうです。

 水産物の関税率は品目によって即時撤廃から年数を経た段階的な削減など多様で、対象国によっても異なることから、単純に影響額を算定するのは難しい状況です。そうした中でも全閣僚が参加した政府のTPP対策本部で基本方針が出され、体質強化対策、重要五品目対策などを「政府全体で責任を持って対応する」ことが確認されています。

 体質強化の項目として上がっている担い手育成・確保、持続可能な収益性の高い操業体制の転換などを強力に推進してもらいたいものです。

 具体的な影響や対策は11月号に取り上げことになります。その頃には、秋サケ、サンマなどの漁模様も大勢が判明していると思います。

 


2015年10月9日発行/北海道漁協系統通信6113号

2015-10-09 16:54:02 | 系統通信

TPP交渉が大筋合意 水産物の概要

漁業補助金は対象外、サケ・マス等に関税撤廃期間を

林大臣「政府全体で責任をもって万全の国内対策講ずる」

 

噴火湾西部海域産ホタテガイの出荷規制解除

 

1億総活躍」めざす第3次安倍改造内閣発足

農林水産大臣に森山衆議院議員(鹿児島5区)が就任

 

1年ぶりに宗谷海峡で日ロ洋上会談

オ海カニ密漁取締の継続、根室海峡トロール自粛を要請

 

13日、27年度第1回全道JF共済推進協議会

 

釧路西部海域毛ガニかに篭試験操業(第1期)

単価高続き、前年度を50%強上回る好実績に 

白糠は時化の影響を考慮し第2期漁を前倒し

 

「平成27年度羅臼昆布共同値決会(天然)

前年比1割高で妥結 数量まとまらず高値に

 

1117日(火)北日本漁業経済学会が釧路で大会シンポ

上半道東の資源動向、地域漁業の課題をテーマに 

川崎道漁連会長が沿岸漁業再構築の方向性語る


2015年10月6日発行/北海道漁協系統通信6112号

2015-10-06 17:37:02 | 系統通信

ミラノ万博で北海道の食を売り込む

高橋はるみ知事が出席して「北海道の日」を開催

 

道東サンマ漁(9月末現在)

累計で37,600トンと伸び悩み、キロ平均300円台

 

平成27年度北西太平洋サンマ中短期漁況予報(第3回)

道東海域は10月上旬に中位水準に突入、漁は11月上旬まで継続か

 

韓国による日本産水産物の輸入規制問題

WTO協定のパネル(紛争解決小委員会)設置が決定

 

漁協系統・水産団体と民主党北海道が政策懇談会

資源増大・栽培推進、担い手確保、漁港整備など要請

 

日高定置漁業者組合が道庁赤レンガ前広場でサケつかみ取り

 

「浜のおかあさん料理教室」で道産魚介類の美味しさ発信

北るもい漁協天売地区女性部が初の参加、北見地区女性部

 

第52回「石狩さけまつり」大盛況

恒例の生サケ即売会、石狩鍋や掴み取りなど楽しむ


羅臼コンブ共同値決め(天然元揃)妥結

2015-10-05 17:38:10 | ニュース

平成27年度の羅臼天然昆布値決会が5日、各等級ともに前年比10~15%高で妥結した。昨年末の爆弾低気圧の影響で漁場が被害を受け、数量がまとまらなかったことが大きな要因。上場数量は29トンで、1等比率は0.8%。

10kgあたりの等級別価格は下記のとおり。

元揃走 1等=43,700円(前年比110.1%)

    2等=39,700円(前年比110.0%)

    3等=35,200円(前年比110.0%)

    4等=28,700円(前年比110.2%)

    5等=21,100円(前年比111.1%)

元揃走白1等=33,700円(前年比113.5%)

    2等=29,000円(前年比113.7%)

    3等=27,000円(前年比114.9%)

    4等=22,000円(前年比113.1%)

傷   1等=34,200円(前年比112.9%)

    2等=26,700円(前年比115.1%)


2015年10月2日発行/北海道漁協系統通信6111号

2015-10-05 16:47:17 | 系統通信

浜の活力再生プラン北海道推進協議会

広域プランを前提に浜の担い手漁船リースモデル事業を

 

道南太平洋海域のスケトウダラ資源と漁況予測

胆振沖は漁期前半から好漁の可能性

「資源は安定だが、豊度低い年級群もあり、有効利用必要」

 

水産庁が太平洋クロマグロ漁獲で太平洋北部に注意報

30キロ未満の未成魚が8月末で243トンと上限の7割に

 

第23回根室さんま祭り

1万2千人が来場し、旬のサンマを堪能

 

「さっぽろオータムフェスト2015」

道内市町村の味自慢が大集合(大通8丁目会場)賑わう

今年もウニ、ズワイガニ、ホタテ、カキなど水産物に人気

 

赤井川小学校で「親子水産教室」

ホタテ、サケの捌き方、イクラの作り方を実習

 

2015年度漁協運動功労者にJFえりも前組合長の平野正男氏