飲兵衛の酔写アルバムPartⅡ

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絵本太功記・尼ケ崎閑居の場(横尾歌舞伎)

2019-08-05 00:00:01 | 田舎歌舞伎

今回は浜松市引佐町の横尾歌舞伎より「絵本太功記・尼ケ崎閑居の場」をご紹介いたします。

主君織田信長の執拗な辱しめに耐え続けた明智光秀だったが、
本能寺に陣を張る織田信長を夜襲して討ち取った。

光秀の母・皐月は息子の主殺しを良しとせず、尼ヶ崎の隠居所へ一人身を退いてしまった。
そこへ光秀の妻・操と息子の十次郎、その許嫁初菊が皐月の身を案じて訪ねてくる。
十次郎は皐月に出陣の許しを請う。
皐月は可愛い孫・十次郎に初菊との祝言の杯をさせて、十次郎を戦に送り出すことにする。
初菊は泣く泣く重い鎧を運び出陣の身支度を手伝う。

 

 

出陣を前にして祝言を挙げる十次郎と初菊。

 

 

 

 

 

 

 

出陣する十次郎を見送る初菊。



十次郎の身を思いやり涙にくれる初菊と操。



 

そこへ旅僧に身をやつした羽柴秀吉がやって来て一夜の宿を乞う。
皐月の勧めで旅僧が風呂に入る。



光秀が現われ、ひそかに隠居所をうかがう。
光秀が庭先から秀吉を狙って竹槍を突き入れる。
と、秀吉と思ったのは身替りになった母の皐月だった。






先ほど出陣した十次郎が瀕死の重傷を負って戻ってくる。
十次郎は負け戦の様子を語って絶命する。











母と息子の死を悲しむ光秀。するとその前に羽柴秀吉が旅僧から元の姿に戻って現れます。
合い対面した二人は戦場で雌雄を決することを約し幕となります