ソチオリンピックのフィギュアスケート 女子シングルスが終わりました。
心に長い長い余韻を残して、二夜の夢の舞台は幕をおろしました。
私は今回演技を通して、それぞれの選手の方々の長いスケート人生を
見せていただいたように思います。
その人らしさってスケートの中に溢れ出るのだと初めて思いました。
浅田選手のくせのない美しく大きなジャンプはこの先もきっと忘れません。
(わざとらしかったり、大袈裟だったりというような)表現の無理や違和感のようなものが浅田選手の演技には出てこなくて、
彼女の素直でまっすぐな人柄を思いました。
それに昨日の自分を越えていく浅田選手の姿は、これからの私のお手本で、大きな勇気と希望です。
それから鈴木選手のショートプログラム「愛の賛歌」にはやられました。
スケートをする喜びにあふれ、生きる素晴らしさに満ちていました。
幸せをふり撒いて、見ている者を包み込むようなスケート。
ジャンプで転倒とか、回転が不足とか、そんなことは実はたいした問題じゃないのだと
スケートに対する新しい見方がうまれました。
村上選手のコーチを真っ直ぐみつめて力いっぱい大きな返事をして、リンクに滑り出ていく姿は
本当にすがすがしかったです!強い自分になるのだという気持ちがジンジン伝わってきて
胸が熱かったです。
沢山の競技者の血のにじむような努力の日々の結晶を、力強くて美しい作品にして
たった4分の中に詰めに詰めて見せていただきました。
本当に贅沢な二夜でした。
ありがとうございました。