会社員だった頃
同課配属の同僚Kちゃんの、その彼氏(他社勤務)の、
仕事仲間(バイトに来ていた院生)の、友人の女性(合コンで知り合ったらしい)
という人が作った『カレー班』という会(女性限定)に参加していた時期がある。
ほとんど知らない人ばかりで、
メンバーも入れ替わり立ち代わりの自由な感じで、
カレーの話ばかりしているので気も使わずいられて居心地のいい会だった。
とにかくカレーを愛する集団で、
大抵金曜日の夜に都内の色んな店に集まってはせっせとカレーを食べていた。
みなが凄く優秀で(カレーに関して)、その情熱と情報収集力と行動力は見上げたものだった。
私は一番年長だったけど
彼女たちにくっついて回るだけの金魚のフンで、
会に何のメリットももたらさない構成員?だった。
そんな私をみなさんいつも親切に迎え入れてくれた。
インドカレー
タイカレー
マレーシアのカレー
ネパールカレー
スリランカのカレー
欧風カレー
・・・どこか暑い国のカレー
・・・どこか・・の・・カレー
カレーは秀樹感激!くらいしか食べたこともない私には
どれも刺激的に美味しくて ひたすら美味しくて 知る喜びに溢れて
とても楽しみな会だった。
そういうわけで、美味しいカレーの味を沢山知ってしまったばかりに
秀樹のカレーでは満足できない体になってしまい、
にもかかわらず40種類のスパイスを使いこなす術を習得することもせず
あれからの15年をふりだしに戻って生きている(カレーに関して)。
意識ばかり高くて再現能力がない(カレーに関して)なんて悲惨だなぁ。
家で作る自分のカレーはいつも何かが足りない。
足りないものがわからずアレコレ入れてみたりもするけど
幻を追っているようにどこにもたどり着けないのです。
そういう訳です。
あ、今・・・わかったかも!
足りないのはもしかして・・・・やる気じゃない?
ああ、ああ、可哀想に・・と思われた方がいらっしゃいましたら
秘伝のレシピをこっそり教えて下さい。
・・・・他力本願ですみません。