初心者同士ではよくあるような試合を なぜか経験者同士で繰り広げ、
運よく勝った私は 3チームめとの対戦もトップバッターでした。
もはやリーダーはオーダーを考えるのが面倒くさくなったのかもしれません。
ちょっとそういうところのあるサバサバしたリーダーなのです。
さっきの勝ちに気分もアゲアゲな私は
試合前の相手の方とのラケット交換(お互いのラケットを見せてラバーなんかを確認する時間)
の時、気安く話しかけてしまいました。
「このラバーは見たことありませんが、なんというラバーですか?」
相手の方はちょっと考えてから言いました。
「さあね?」と。
あ・・・この人、クセ者かも・・・・
エリカ様の「別に・・・」発言が電光石火のごとく蘇りました。
この一言で私はなんとなくこの対戦相手の方の人柄を決めてしまいました。
イヤな人だな、って。
で、イヤな人には絶対に勝つぞ、って思いました。
(もし、ラケット交換時に相手に質問しないのが暗黙のルールだったら
ごめんね ごめんね~~)
何度も追い込まれて負けそうになりました。
でも負けるもんかと思いました。
第1ゲーム、11点先取の卓球で、
取っては取られ 取られては取り返して、を繰り返し
カウントは19-19のジュース。
1本に集中。
1本ずつ確実にいくんだ。
次は私のサービスから、です。
ここに至るまでで相手が苦手意識を持っていそうだと読んだ
バックからの横上回転のサービスを相手のフォア前に短く出すという作戦で、
多分私は、ここでサービスエースを取ったと思います。
いよいよ20-19で1ポイントリードした私は
相手のサービスを何としてでも返球し、3球目も5球目も7球目も
全部拾って粘り通して、次も私が得点するぞ!と決めました。
打ち抜かれての失点は相手があっぱれ!なわけだから気にしないことにしています。
今回も、相手の3球目攻撃が私を打ち抜いたその時は
また冷静に1ポイントずつ刻んでいけばいい、と思っていました。
でも、もし相手が3球目を決めにくるとしたら私のフォアミドルにくるんじゃないか?とも
思ってました。
ここまで、私はそこの強打にやられていたからです。
このことが頭をよぎっていたので、
私はなんとか相手の3球目を自分のラケットに当てることが出来たのだと思います。
変な飛び方で相手のコートに私のレシーブが返った。
中途半端に返ったその4球目を、どう打つか一瞬迷って、無理に打ったためか
相手の強打は右サイドにわずかオーバーしました。
ホントにオーバーするのか、エッジで相手の得点になるのか
ギリギリまでボールを見て、床に落下するのを見届けて、私は小さく左手でガッツポーズをしました。
21-19で、私は第1ゲームを先取したのです。
この日一番うれしかった。
そして、第2ゲームも第3ゲームも競ったけど
私はこの人に1ゲームもあげたくなかったので
ぜったい1ゲームも渡さないと決めて実行しました。
教えて貰えなかった赤いラバーはやはり打ちにくく
なるべく黒いラバーの方へ返球するようにしました。
でもまあラバーが分かったところで、私には対策がないので
ゲームの中で観察し対処するしかないのです。
これこそ経験。
ゲーム中は一人で戦うのですから なんでも自分で考えて実行する。
それが面白いのです。
3ゲームとも競ってばかりで、3-0で決めたのにとても消耗しました。
そう、私はこの試合も勝ってしまったのですよ
試合終了には礼をして、お互い握手するのですが
この方は握手してくれず、すれ違いざまに
「最低」としっかり目を見て言われました。
どう考えても私に言っているようですが、
私は自分の中に最低な部分が見つけられず、しかも思った以上に大人なので
(あの方 余りの悔しさに、自分自身に言わずにおれなかったに違いない)
と思うことにしました。
今日は許しましょう。
勝者の余裕ですね。
でも次回試合で対戦することがあったらぶっちぎりで勝つと心に強く誓いましたよ。
ベンチに戻ってメンバーと勝利の握手を交わしている時、誰かが
「ねえ、あの人ずーーーっと うーちゃんのこと睨んでる・・・」
と言っていましたが
「まさかのこんなポンコツに負けたのだから、悔しさもひとしおでしょう」
と言っておきました。
そう、勝者の余裕、再び。
とにもかくにも、
私が勝つ気満々とは知らないメンバーは
「よく勝ったね~ よくぞまあ粘ったね~~」
と大喜びしてくれました。
ありがとうございます。
勝利に貢献できて本望です。
でも先輩方、私にとっては想定内ですから
(勝ったから言ってます、どうもすみません)
なんたって、正真正銘の勝ちだからさ!
シロイルカに届いたかはよくわからないけど届いたことにする。
「・・・・まあいいんじゃない?」
って言われたんで、いいんだと思うことにする。
心当たりも無いから。
そう、私ファイターなんですよ、卓球では。
持久走なんかだと周回遅れで拍手されながらゴールするタイプですがね。
団体戦だったので気が大きくなりました。
負けはすぐ忘れて勝った喜びに浸る体質の私は
あまりアスリート向きではないかもしれないから
この先メキメキ上達ってわけにはいかないかもしれないけど
人一倍楽しんだと思います。
清々しい気持ちになった!!
どんな試合であっても勝利したのだから。
気持ちで負けないこと、
シロイルカくんに届いたね。
ハナウタちゃんがこんなにもファイターだったとは!
私は、卓球全くわかりませんがやはり勝負は勝負。ルールどおり戦って勝った方が勝者でしょう。「最低!」とか論外です。負け犬の遠吠えとはまさにこのこと。
ハナウタちゃんの大人具合に、乾杯です。
あっぱれ!です。