昨夜息子が
「実は明日の施設ボランティアが少し緊張するんだ」と言う。
どういうところで緊張するのか聞いてみると
スタッフの中に圧の強い人がいるらしい。
「僕にだけじゃなくてみんなにそうだからそういう人なんだと思うし
気にしなくていいことだとは思うんだけど」
と言う。
息子の弱点のひとつがこの「人の圧」に弱いというもので
イライラしながら強く言われたり
突然「何やってんの!」等大声で言われると
脳内がパニックになってフリーズしてしまうのだ。
私などは条件反射で「はいわかりました~」とか「すみません!」って
ひとまず言えちゃうんだけど
もしくはパパパッって回線が繋がって
「いやいや、それは違うでしょう」と冷静に自分の言い分を主張できるんだけど
息子は違うのだ。
「何やってんの!」
と言われて、この『何』が何を指すのかわからなかったりするので
しばらくフリーズしてしまって反応が遅れると
「何やってるのって聞いてるの!」
「聞こえないの?」
「早くして!」
「わからない!?それ取ってってこと!」
のように矢継ぎ早に飛んでくる指示を追い切れず、
さらに相手のどんどん大きくなる声の「圧」に注意を持って行かれてしまって
指示の意味が考えられなくなるのだ。
そういう苦手はあるけれど、それを自分でわかっておいて
少しずつでいいから慣れていこう、
対処も早くできるように努力していこうと話している。
今回も、
もともと口調がキツかったり命令口調を多用するタイプの人なのかもしれないし
体育会系のキビキビした人なのかもしれないし
思ったことをすぐ口にするストレートな人なのかもしれないしで、
意地悪されたわけではなく、不条理でもないので
息子が言う通り、おそらく気にすることはないのだろうというところに落ち着いた。
圧をスルーして言われたことをちゃんと出来るようになるといいね。
「卓球の二郎コーチを思い出せばいいよ。
試合中監督に怒鳴られても、『はーい、わっかりましたー!』って調子よく言って
ぜんぜん堪えてないあの感じ。
でも指導は受け入れて実践しようとしてるでしょ。
あの感じがいいよ」
「仕事を始めるとわかるけど、世の中圧の強い人はいくらでもいて
そういう人を避けようとすると働ける場所なんてなくなっちゃう。
自分が負担なく気にしなくなれるのが一番手っ取り早いよ」
「『苦手だけど一緒に居なければばらない人』ができたら
必要以上に近づかず、うまくやれるところまで距離を取ってごらん」
そして
「お母さんが優しく丁寧に育てちゃったせいで
外の世界とギャップを作ってごめんね(←だいぶ本気でちょっとギャグ)。
もっとギャーギャーうるさいお母さんだったら慣れて苦労しなかったかもね」
とさりげなく自分の株を上げる言葉を盛り込み、『優しく丁寧な母』を織り込んで
今日の学習とした。
ちょっと前にリビングの掃除をした時にテーブルの下に落ちていた紙を拾ったら
認知症の種類について息子が自分なりに調べた専門的なメモだったことがあった。
報われて欲しい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます