ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

血頭の丹兵衛

2020年06月04日 | ⓭ 職人技

月曜日のBSフジの時代劇、鬼平犯科帳が

「血頭(ちがしら)の丹兵衛(たんべえ)」だった。

小房の粂八(こぶさのくめはち)が平蔵の密偵になる出会いの回だ。

 

見始めて、

丹兵衛の役で日下武史が出て来た瞬間

日下武史できたか!と

やっぱりゲスト役者次第で期待度はぜんぜん違う。

 

それから話と全く関係ないんだけど、

盗み働きをした家の金箱に、自分の仕業だとわかるように置いてくる

「血がしらの丹べえ」の刻印のある木札の字がとても好きだった。

あんな愛嬌のある字を書きたいです。

 

中村吉右衛門は長谷川平蔵のときの色気が好きだ。

 

話の終わりの方に登場する「蓑火(みのひ)の喜之助(きのすけ)」という

よぼよぼのお頭が随分といいなぁと思ったら島田省吾だった。

よぼよぼなのに盗み仕事は粋で鮮やか、

ちょっとしか出てこない役なのに印象に残り、話の後味を良くしていた

老練さが役と重なってしばらく余韻が残りました。

 

役者次第で面白さが変わってしまうのだから、役者は責任重大だ。

最後のシーンで「長谷川様お供します」と平蔵に駆け寄る粂八もとてもよかった。

 

 

 

 



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