昨日の総武線は朝からスゴイ熱気だった。
窓はスモークを炊いたように白く曇り、結露している。
外から車内の様子は見えないけれど、むんむんしてるのがよくわかる。
ああ、今からこれに乗るのか・・・・・。
人波にぐーーーーっと押し込まれて身体が止まったところでひと息ついて
つり革に捕まっている列の人たちの隙間から私が見たものは
斜め上を向く角度で微動だにせず寝ているおじさんだった。
頭にスポンジを当てていた。
台所で使うような食器洗い用のスポンジ。
ピンクの3層構造の厚みのあるタイプだ。
ァ・・・もしかして枕のつもりとか
びっしり結露している窓ガラスにスポンジを当てて頭を乗せて?いるおじさん。
なんという・・・・・バカっぽさ
更に黄色い耳栓を突っ込んでいた。
びよんと飛び出た黄色い耳栓。
うっ、ますます絵になる
この超満員電車の中で、あくまでも快適な眠りを追求している
他を寄せ付けない臭いがする。
窓ガラスの結露は頻繁に筋を作っておじさんの横を流れて行くけれど
おじさんの後頭部は明らかにそれに勝利している。
ぐっじょぶ。
おじさんよ、
あなたはどこから乗ってきて どこへ行くのか。
「このスポンジ、我ながらいいアイデア」と思っているのか。
人の目が気にならないのはどういう訳か。
家族や友人は知っているのか。
聞きたいことがあふれ出して止まらない。
でももう秋葉原、残念だけれど私はここで乗り換えだ。
乗り過ごさなかったかな?
乗り過ごさないんだろうな。
乗り過ごしたことがないからやっていることだと思うもの。
でもできれば乗り過ごして欲しい。
どこまでも行ってしまったらいいのにと思う。
そういうオチの方が好きだ。
今日の記事のおじさん面白いですよね。
私15分間目が離せませんでした。
多分周りの人達もそ知らぬふりをしながら、心の中は大変なことになっていたと思います。
どんな顔をしてスポンジを取り出しセッティングするのか観察したいです。
打席に入る前のイチローのように、すべての手順が決まっているのではないかと想像しています。
密かに愛読させて頂いているのですが…
今日の日記、堪らなく可笑しくて!
想像するだけで笑えてきます。
実際見ていたら
我慢出来ず顔が笑っていたと思います。
おじさん… 何処まで行ったのでしょうね?
メンタル強いわ!