今日、昔の自分に出会いました。
すいた昼の電車の中で、1,2歳の男の子とおばあちゃんの2人組。
目立っていました、そう、おばあちゃんが。
孫と2人だけのお出かけのためなのか テンションがひどく高いのです。
車両中に聞こえるような大きな声でわーわー、きゃーきゃーです。
電車とすれ違えば
「うわぁ~電車よ、すごいね~」
駅で停車のメロディが流れれば一緒に
「タンタンタンタン タンタンタ タンタンタンタン タンタンタ~~~・・・・」
と歌っちゃう。
「〇〇君、次は△△駅よ。知ってる?行ったことある?」
ひとりで息つく暇もなく話しかけています。
孫のリアクションを待つことなく ひたすら一方的に。
一方で 孫はボーっとしてる。
静かなタイプのお子さんのようです。
ああ、テンポが合ってない。
おばあちゃん、 気づいて
お孫さんのペースに
でもおばあちゃんは 孫を置き去りに 自分のペースに忠実です。
おばあちゃん 疲れるだろうな~。
相当無理して頑張ってる。
きっと しっかり者の 完璧主義の よく出来る人とご近所で評判のおばあちゃんなんだろうなぁ。
でも・・・あれじゃオーバーヒート 空回りだ。
孫じゃない 別の誰かにアピールしているかのような大袈裟な振る舞いは・・・イタい。
もう30分くらいハイパーな一人芝居を見てる感じだ。
突然おばあちゃんは抱っこひもを装着しはじめました。
そして孫を自分にくくりつけました。
ああ、次降りるのね・・・・・・と思ったのですが、降りません。
ああそうか、ちょっと早めに準備したのか。
手間取ったら降り損ねちゃうもんね・・・・・と思ったのですが その次の駅でも
降りません。
孫は窮屈なのか 暑いのか 自由を奪われたのがイヤなのかぐずり始めました。
慌てて あやす おばあちゃん。
でも孫はぐずりやめません。
そしたらおばあちゃん キレちゃったんです・・・・・・。
私がこんなに頑張ってるのに 何が気に入らないの!?
もうこの子ったら どうしちゃったのよ~ いいかげんにして って。
さっきまであんなに孫に尽くしてたのに・・・・
こういう展開になるだろうな と失礼ながら思っていました。
だってすごく身に覚えがありますから、私は。
おばあちゃんは 昔の私そのものなんです。
相手のペースに思いを寄せることなく 自分の中のいいお母さんを一生懸命やって
「この子はどうしたいのかな?何を言いたいのかな?」よりも
「私はこうしたい!こうするべきなんだ!」を優先してしまう。
で 自分が目一杯頑張ってるのに 子どもが思った通りになってくれないと
「いいかげんにして!私は悪くないのに この子ったらちっとも分かってくれない!」
と被害者意識になってしまう。
あああぁ、そんなことを ずーっとずーっとやっていました、私も。
結局2人は抱っこひもで1つになってから 4,5駅後の駅で降りました。
・・・・・心配性だったんですね、おばあちゃん。
ええ、ええ、私も 同じです。
でもようやく気付いてきたんです (ちょっと遅いんですけどね)。
相手を よーく見ようって。
本当にもっともっと よーく見ようって。
自分に都合よく、とか 私のフィルターで じゃなく
今日の、今のこの子はどんな子で 私に何を言いたいんだろう って。
すごく疲れるんだけど、ひとりよがりのエゴバリバリで疲れるより ちょっとは許せる
疲れです。
おばあちゃんに対して悪意はありません。
あんなに頑張ってることは 報われて欲しいです。
おばあちゃんに 幸あれ。
それから お孫さんにはもっと幸あれ。 子どもなんで。
上手く言えないけど、いいとこだけいっぱい吸収して 大きくなって。
私も わが身を振り返りつつ また明日から頑張りましょう。 ええ、頑張りますとも。