昨日 うどん玉屋さんの裏路地をテリトリーにしている雄猫のマツコと遊んでいる最中
イチャイチャしている私達の背後から
ザッ ザッ ザッッ っと段々と大きくなってくる足音がした。
道に寝転んでゴロゴロいいながらお腹を見せていたマツコが
その足音が横を過ぎる時に
電光石火のごとく飛び起きて 足音の主に追随し
「にゃ~にゃ~にゃ~にゃ~にゃ~」と無限に連呼しながら
あっという間に私のもとを去って行った。
ふり返りもせず。
呆然と見送る私をチラッとも見ないで
マツコは足音の主(若いサンダルの兄ちゃん)にまとわりつきながら
甘えた声でにゃ~にゃ~言っている。
マツコよ、おまえさんは今 息継ぎすらしていないんじゃないか
一時も視線を外さずに彼を見上げて キャットウォークで着いて行くマツコ。
兄ちゃんはマツコを見ようともしないのに。
その、見ようともしないところが なおさら関係の深さを思わせる。
にくいぜ、兄ちゃん。
小さくなっていく2人の背中、お似合いだぜ。
マツコのけなげな猫なで声で 彼への思慕のほどがわかる。
可愛がられているんだね。
大事にされているんだね。
マツコには一瞬でふられたけれど そんなこたーどーでもいーさ。
兄ちゃん、わたしもあなたに心酔だ。