やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

神戸市の地球温暖化防止実行計画は見直しを①

2021-09-16 | 地球温暖化

 8月31日からはじまった決算議会。
いまは決算特別委員会で各局別の質疑が行われています。
13日は環境局質疑で、昨年の特別委員会について今年も決算で質問しました。

テーマは3つ。地球温暖化防止とプラスチック、アスベストです。

 地球温暖化防止に関しては、昨年同様、神戸市の地球温暖化防止実行計画の見直しを求めました。
昨年は、国の動向を踏まえて考える旨の答弁でした。
その後、最終日に行われた本会議での一般質問で、市長に対して「温室効果ガス排出を実質ゼロを目指す取り組みを」と質しました。
副市長は「2050年CO2実質ゼロを目指して,神戸市としてもできるだけ早い機会に宣言を出すことも含めて,しっかりと取り組んでまいりたい」と答弁。
政府の“実質ゼロ宣言”もあって否定はせず、その後に実質ゼロを目指すとの表明につながりました。

 そういうこともあって、状況もかなり進んでいるなか、もっと踏み込んだ対応で積極的に推進することが必要との思いから、今回も実行計画の見直しを求めたわけです。
答弁は昨年のこととを思うとあまり期待はしていませんでしたが、意外なことにも思ったより前向きな答弁に。
地球温暖化防止実行計画は見直す予定ですでに検討を始めているとの答弁でした。
2030年まであと9年を切っています。それだけに見直した後の内容というのは相当踏み込んだ内容を期待したいところです。

 神戸市の地球温暖化防止実行計画は5年前に作られたもので、パリ協定での合意が反映されていません。
最新の神戸市の発表した温室効果ガスの実績では、すでに市の実行計画で目指した指標をクリア(2013年度比マイナス22%)。昨年からもさらに若干減少しています。
どこを目指して削減を進めていくのか。
実はこの目標をクリアした大きな理由は、17年に神鋼の高炉が廃止になったことによるものです。もしそのまま稼働していればいまだクリアしていない状況が予想されます。
ですからもっと努力が必要であり、IPCCが指摘するように「2030年までに2010年比でマイナス45%削減」を目指して取り組んではどうかとただしました。
単純に神戸市の実績に当てはめて考えてみると、公表された実績の7割に減らさなければなりません。
ただ、これはあくまでも神戸市の実績をもとにしているので、より大胆に取り組むことが必要ではないかと思います。
いまのままでは、2050年温室効果ガス実質ゼロは不可能。

 市内事業所との間で交わしている環境保全協定についても、市は積極的に働きかけているようです。
事業所の自主目標であっても、それを大幅に引き上げることで多くを排出している事業所に積極的役割を果たしてもらうことも大事です。


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