スローライフ

ＪＲ北海道がまたまた脱線事故を起こしてしまいました。
最近はＪＲ北海道の記事が出ない日はないくらい、事故や故障、不具合が頻発してます。

北海道の人間として、技術屋として、心が痛みます。

昔はよくスーパー大空やスーパー北斗などの振り子特急で、釧路や函館などに出張していました。

実はこの振り子特急、私は苦手です。
なんせカーブを減速しないで猛スピードで走り続けるので、とてもじゃないけどゆったりした気分にはなれません。
トイレに行く時などはまともに歩けません。

確かに速いですが、乗るたびに何か違和感を感じていました。
毎日休むことなく何年間も走り続けてますから、車体のあちこちに負担がかかり、故障が多くなるのは当たり前です。
乗るたびに、もっとゆっくり走れないものかと思ってました。

車体だけではありません。運転手にもかなりの負担がかかっているはずです。
最近、明らかに人災と思われる列車の事故や不具合が頻発してます。

スピードアップした列車がひっきりなしに走る訳ですから、線路自体にも大きな負担がかかっているでしょう。

私が若いころは、こんなに多くの事故や故障はありませんでした。
学生時代は札幌から釧路まで今の倍くらいの時間がかかってましたから、実にのんびりとした時代でした。

スローライフとでも言いましょうか。
人間も、列車も、線路も、本来はもっとゆっくりとした中で自分達の役目を果たすほうが、長い目で見たらいろいろな意味で良い結果を生むと思います。

ＪＲだけではありません。
職場も、学校も、家庭も、もっとスローのほうが良いと思うのですが．．．

人間だけでしょ、常に忙しく動き回っているのは。
動物にしても、植物にしても、自分達のペースで生きてる訳ですから。

スローライフとは、即ち「足るを知る」ということです。
多くは望まない。
その時に必要な分だけで生活する。

もっと速く！！
もっともっと速く！！
もっともっともっと速く！！

ＪＲ北海道が掲げて来たハイスピード願望は、ここに来て、事故や故障の多発を招いています。

幸いにも、甚大な事故や故障はまだそう多くはありません。
今は警告段階と言えるかもしれません。

最悪な結果になる前に、今こそ根本的な見直しを徹底的に行なうべきです。
その時のキーワードはスローライフです。

普通列車に何時間も揺られて行くのもいいもんです。

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