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北海道の水資源

2013年06月10日 | 水問題
地球上に存在する水の量は、およそ14億k㎥あると言われています。
しかし、その97.5%は海水等で、私達が主に使用している淡水は2.5%程度しかありません。
しかも、淡水の多くは南極や北極の氷や氷河で、私達が容易に利用できる地下水や河川、湖沼の水などは、全体の0.8%でしかありません。
私達は、これらの地下水や河川水等を汲み上げ、日常生活や産業活動の中で利用目的に併せて使用しています。

日本全体の年平均降水量は1,668mmで、世界の平均降水量815mmの約2倍の量となっています。
しかし、日本は人口密度が高く一人当たりの水資源量は約3,200㎥で、世界の一人当たり水資源量の約8,000㎥の半分以下となっています。

一方、北海道の年平均降水量は1,118mmで、全国平均1,668mmと比べると2/3程度ですが、道民一人当たりの水資源量は約9,800㎥と、全国平均の水資源量約3,200㎥の約3倍となっています。
この量は世界の平均一人当たり水資源量の約8,000㎥をも上回っています。

水の取水元を大別すると、地下水、河川、湖沼となりますが、北海道は圧倒的に河川水に依存しています。
水は使用形態別に都市用水(生活用水・工業用水)と農業用水に区別されますが、河川水の依存度を使用形態別に見ると、都市用水が約92%、農業用水は約99%となっています。

北海道の河川の総延長は、一級河川、二級河川、準用河川を合わせると15,436kmにもなります。
しかも、尻別川、後志利別川、鵡川、沙流川などを筆頭に、北海道の河川の水質の良さは全国でもトップクラスです。

このように、北海道の潤沢な水(一人当たり水資源量)は、豊富で安全な河川水によって賄われています。
ですから、河川は大事にしなければなりません。

【文中の数値は「国土交通省水資源部(平成24年度版・日本の水資源)」「北海道建設部河川課(平成24年度資料)」から引用】




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