須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

須永博士の生き方

2015年11月15日 | スタッフより
これまでいろいろあったけれど、それもすべて勉強。本当の人生の始まりはこれからだな。


11月11日に、熊本空港へ須永博士を送り、空港内の喫茶店でホットコーヒーを飲みながら、須永博士が呟いていた言葉です。

73歳の須永博士が「本当の人生の始まりはこれからだ」と言えること。おもしろいなぁ~~、そういう捉え方もあるんだなぁ~~と思いながら聞いていました。

須永博士のそばにいると、よく「今が一番いい時だ!」という言葉もよく聞きます。自分がやりたいことがやれている時、それは過去も未来も関係なく、「今が一番!」と心の底から思えているんだと思います。

私は、詩人としての須永博士を約20年間そばで見てきました。

このブログに書き綴ってきていることも、詩人としての須永博士が中心ですが、もちろんプライベートの須永博士も知っています。

50代から、現在の70代まで、須永博士の言葉のように本当にいろいろなことがありました。たくさんたくさん素敵な出会いもあり、悲しい別れもあり・・・

それに、須永博士自身も、周りの人には決して見せないような、涙を流したこともあります。須永自身は、「ひとりの人のために、真心こめて詩を書きたい。その人が一生の宝ものになるような詩を書きたい。」と、いつも思っていて、自分自身に起きる出来事はあまり表には出さないけれど、やはり人間の人生なので、いろいろあります。

ただ、その受け止め方、それは私もいつも「やっぱりすごいなぁ~~」と思います。普通じゃできないような、前向きな受け止め方をします。それがきっと、どんなにつらいことも、悲しいことも、この詩のように思えているからなんだと思います。



すべてに感謝する

つらいときも

苦しいときも

これが自分を大きくさせる

試練と思えば

これほど強い心のささえは

ありません



須永博士が自分を奮い立たせるためにもいつも言っている






「やれないのは

自分がやらないだけです」

この詩は、シンプルで胸にぐさっときそうな言葉ですが、須永自身「無理かなぁ。出来ないかなぁ。」と弱気になりかけた時に、自分に言い聞かせているそうです。


そして・・・





「つらいときほど

自分の道が見えます

苦しいときほど

人のやさしさが

心をうちます

人生がとざされているときほど

今日を精一杯生きることに

力をそそぎます

今日 わたし

自分の運命とたたかっています

ぜったい負けない」



この詩のように、つらい時、苦しいとき、そんな時にこのように気付くことができたら、大きく違うように思います。


年齢や、出来事には関係なく、生きている中で つまずいたり 立ち止まったり 落ち込んだりした時に、その時こそそれまで見えなかったものが見えたり、知らなかったことを知れたり、

そして、それを自分の力や、周りの人の力を借りたりして、乗り越える努力を続けることで、ふと気付いたらひとつ大きな、強い自分になれていることに気付くことがあるんですね。

困難を乗り越えるときの、ヒントとなるような詩も、須永博士の詩の中にはいくつもあり、私たちも励まされたり勇気をもらったりしています。



先日の須永博士展覧会に来て下さり、須永博士が詩を書いたお客様がまた来て下さり、言っていました。

「なんで私はこんな人生なんだろうと思うばかりだった。でも、この前須永先生に書いてもらった詩を部屋に飾り、それを読むたびに“そうだ、そうだ“と、ものすごく元気をもらっています。

つらいなぁと思っても、笑顔でいることが大切。笑顔でいようと思うだけで、心が明るくなる。」と。

まさに、この詩のようですね。



「つらくても

笑っていきている

わたしでありたい

苦しくても

夢をたやさない

わたしでありたい」



泣きたいときは思いっきり泣き、それでも、笑顔は忘れず…



自分の心に正直に生きることが、須永博士が伝えたい生き方でもあります。




コメント
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