私の母校である浦和高校のラグビー部が埼玉大会で優勝し、正月の花園に出場することが決まりました。優勝は54年ぶりだそうです。私が高校生の頃もラグビー部は強く県大会ベスト4には毎年のように残っていました。しかし、熊谷工業などの壁は厚く優勝までは届きませんでした。ラグビー部の学生は成績の良い文武両道の人が多かったと記憶しています。とはいえ、花園に出る3年生はセンター試験もあるので、勉強との両立はかなり大変だと思います。しかし、得難いチャンスでもありますので、悔いの残らないように頑張って欲しいと思います。
雑誌「肝胆膵」の最新号に、主膵管型膵管内乳頭粘液性腫瘍(MD-IPMN)の病態と治療方針について概説しました。2012年にIPMN/MCN国際診療ガイドラインが改訂され、MD-IPMNは、主膵管径5-9mmのworrisome featureと、10mm以上のhigh-risk stigmataに分類されました。東海大の切除例の検討では、high-risk stigmata の方が浸潤癌がやや多いので、両者には違いがありそうですが、明らかな生存率の差があるのかどうかは今後の検討課題です。
シッダルタ・ムカジー著「病の皇帝がんに挑む」の上巻を読みました。ピューリッツァー賞を受賞した本書の著者は現在コロンビア大学に勤務する腫瘍内科医です。がんに対する外科治療と内科治療の歴史をわかりやすく叙述しています。
登場人物は数多いのですが、中でも主人公的な人物が、腫瘍内科医・病理医のシドニー・ファーバーで、ボストンのダナ・ファーバーがん研究所にも名を残しています。彼が小児の急性リンパ性白血病を葉酸拮抗薬で治療したことをこの本で知りました。ダナ・ファーバーは、私が留学していたボストンのブリガム病院に隣接していました。
登場人物は数多いのですが、中でも主人公的な人物が、腫瘍内科医・病理医のシドニー・ファーバーで、ボストンのダナ・ファーバーがん研究所にも名を残しています。彼が小児の急性リンパ性白血病を葉酸拮抗薬で治療したことをこの本で知りました。ダナ・ファーバーは、私が留学していたボストンのブリガム病院に隣接していました。
法月倫太郎氏は人気の推理小説作家だそうですが、今回は私は初めて氏の作品を読みました。月並みなコメントですが、ハラハラとする展開とどんでん返し的な結末で読み応えのある推理小説でした。しかし、何となく真犯人は前半からわかる感じでもあります。
2013年11月8日東海大学医学部講堂で大江健三郎氏の講演会が開催されました。講堂Aが満席となったため、隣の講堂Bも解放されましたがこちらもほぼ満席でした。私も講演の一部だけですが聞くことができました。
大江氏は愛媛の山奥の出身で、しかも母子家庭であり経済的に豊かでは無かったために、大学に行かせることはできないと言われたそうです。しかし、氏の母親が村長さんに「教育の機会は、憲法で保証されているはずだ」と談判したところ、村長さんが4年間東京で暮らす分のお金を用立ててくれたそうです。
昔はこうした篤志家がいたのです。小説家の中村真一郎氏も旧制第一高校から東大を卒業するまで学費と生活費を知り合いから援助を受けていました。私の高校の後輩は、京都で大学を出るまである医師が援助してくれたそうです。
大江氏は愛媛の山奥の出身で、しかも母子家庭であり経済的に豊かでは無かったために、大学に行かせることはできないと言われたそうです。しかし、氏の母親が村長さんに「教育の機会は、憲法で保証されているはずだ」と談判したところ、村長さんが4年間東京で暮らす分のお金を用立ててくれたそうです。
昔はこうした篤志家がいたのです。小説家の中村真一郎氏も旧制第一高校から東大を卒業するまで学費と生活費を知り合いから援助を受けていました。私の高校の後輩は、京都で大学を出るまである医師が援助してくれたそうです。