郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
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人生の歩き方はすべて旅から学んだ(童門冬二著)

2024-01-06 | 読書

年末から年始にかけ読もうと思って、何冊か図書館から借りていた。

年が明け、返還期限がきた。

読んだのはこの本だけであった。

童門冬二さんは、私の好きな作家のひとりである。

歴史や人物に関する本がたくさんあり、何冊かは読んでいる。

年齢的には、私の父と同じ年代の方で、経歴にもあるが、

東京都庁に勤めていて、退職後に作家になったようである。

日本各地の地域や隠れた人物についての本もあり、いつも新しい発見ができる。

今回の本では、

1.青森県弘前市、鰺ヶ沢町と津軽藩

2.長野県飯山市と正受老人、白隠禅師

3.福岡県八女市と磐井の反乱

4.熊本県八代市と征西将軍懐良(かねなが)親王

などに興味を持った。

他に、童門氏の名前の由来が、太宰治と関係があることがわかった。

戦争中、特攻隊員であった童門氏は、価値観の変わった戦後、太宰治の小説が好き

になり、年令を重ねても忘れられなかった。

それは、ゲーテのファウストに対するメフィストフェレスのようであったので、

メフィストフェレスは悪魔であるので、デーモンをもじって「童門」としたようで

ある。

童門氏の健康の秘訣(この本は80歳近くなって講演に行った時の話、現在は96

歳くらいになっているはず)

・よく眠る

・過去をくよくよ考えない

・とにかく前向きに生きる

・食べ物に気をつける。夕食は好きなものを選ぶ。

・毎日、1時間ほど早朝に歩く。

・酒は飲むが、ドリンクをしてもドランクはしない。

「前向きに生きる」には、童門氏の好きな太宰治が言った、カボチャやヒマワリの

思想があるという。

太宰は「わたしはなにも知りません。ただ伸びていく方向に陽が当たるんです。」

といったと言い、童門氏はこれを信奉しているという。

この本の裏には、発行社からの説明があり、「歴史を現代的な見地から読み直し

、ビジネス社会を生きるヒントを提示する作家・童門冬二。・・・日本各地を

「無尽蔵の鉱脈」にたとえ、・・・各地の歴史・風土の息吹に触れながら、先人の

歩みに思いを馳せる。人生という「自分」発掘の道標となる一冊」とありました。

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