永井路子さんの本を読んだ。
「鎌倉殿の13人」は時々見ている。
このところ謀略や殺し合いが多くなり、見ているのがつらくなるのが多い。
しかし北条政子役の小池栄子や義時役の小栗旬はいい演技をしていると思い、好感をもって見ている。
今回の鎌倉時代誕生期の話は良い出来だと思う。
この時期に頼朝が幕府を開かなければ、その後の家康の徳川幕府もなかったと思う。頼朝は公家、貴族、寺社が持っていた土地管理の権力を武士に与えたのである。この時期の東国の武士は開発領主であったという。土地を開拓しながら、その土地の管理をし収穫物を京都に送っていたのである。
今回読んだ本は、頼朝立ち上がりに関係した相模の武士団である。ドラマでもたくさんの武士が登場している。その領地が鎌倉を囲む相模の大地に広がっていた。
内容は8編にわたるが、なかでも
1、輝ける海のつわもの 三浦 佐原
2、勇者の栄光と挫折 和田
7、悪名と栄光の蔭に 梶原 飯田 長尾
8、武蔵の血を享けて 渋谷 海老名 愛甲
を興味深く読んだ。
この本は1986年の発行であるが、書かれたのは1978年のようである。
永井氏は「炎環」や「北条政子」「つわものの賦」などを書いているが、中世の相模の舞台を紀行風に描いたのが本書である。
私の現役時代、一時神奈川県界隈で仕事をしていた。場所は横浜と厚木(海老名市)であった。横浜の時は、南の海岸沿いのほうや戸塚などにもいった。厚木の時は、海老名市を中心に、寒川、茅ケ崎、藤沢方面、西の伊勢原、秦野方面まで出かけていた。
懐かしい土地を思い出しながら、その土地にあった歴史を再度思い起こした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます